看護師として働いていると、患者さんの介護をされるご家族の方に接する機会が多くありますよね。
みなさん、お仕事をされながらや小さなお子さんを連れてなど、様々な家庭の状況を抱えながら介護をされています。
そんな姿を見てふと、看護師として働きながら家族の介護が両立していけるのか、と考えることはありませんか?
もし、看護師であるあなたの家族に介護が必要になった時、看護師としてどんなことができるのか? 看護師と家族の介護は両立していけるのか? その時が来る前に何をすればよいのかなど、今回は家族の介護について考えてみたいと思います。
自分の両親や配偶者など、周囲の家族の健康状態などを時々聞き、状況を把握ておくことが大切です。
遠く離れて生活していても、時々電話で話をするだけで、高齢の両親は喜んでくれるものです。体調や最近の様子などを聞いてみると、「それは一度病院に行ってみた方がよい」と思えることが出てくるかもしれません。
高齢になると、待つのが嫌だとか、結果が悪かったら心配だなど、体調が悪くても病院を受診しない方も少なくないようです。
そうした場合は、必要であればつきそいに行くか、両親の近くにいる信頼のおける人に頼むなど、早めに対応することで、介護が必要な状況にならないように予防することができるかもしれません。
看護師のみなさんは毎日忙しいと思いますが、時々でもいいので、離れて暮らす両親に電話をしてみることをおすすめします。
職場には、年代や家庭の事情などさまざまな看護師がいます。実際に看護師の仕事と身内の介護を両立している人から話が聞けると、とても参考になりますよね。
しかし、身内の介護をしている同僚がいても、とくに職場では話していない方が多く、介護していたご家族が亡くなられた時にその事を聞くということが多いようです。
同僚が看護師の仕事と介護を両立していたことを聞けた場合、ご家族が亡くなられた時や介護で疲れている様子がみえた時などに、どう声をかけてよいのか迷うこともあるかと思います。
ですが介護をしている人は、誰かに話すことで楽になれるということもありますので、ねぎらいの声かけながら話が聞けるといいかもしれません。
話を聞くタイミングや聞かれる側の体調や精神面に気を遣いながら、相手に無理なく話を聞かせてもらえるなら、とても参考になると思います。
もし、介護する身内の家族が自分ひとりだけの場合には、遠方で生活していたら交通費など費用面や時間的な問題も出て来るため、転居や転職が必要になるかもしれません。
仕事を辞めて身内の介護に入られる方もいますが、その場合、その後の生活への不安も出てきますよね。
介護がなくなった時、自分の将来に困ってしまうかもしれません。
そのまま今の職場で働き続けられるのか? 転居して転職を考えるならば、介護と両立が可能な職場はあるのかを確認する必要があります。
転居して転職するだけでも、今までの生活から一変して、負担がかかるものですが、さらに介護の両立を続けるとなった時には、とても大変だと思います。
周囲や職場に相談をして、良い方向にすすめられる方法はないのか、事前に考える必要があります。
家族に介護が必要になる前に、地域の講演会や広報誌などに目を通し、住んでいる地域のことや制度などを知っているといいもしれません。
実際に介護する立場になってみないと、情報収集をしないかもしれませんが、備えておけば安心です。その情報は患者さんやそのご家族にも役立ちますよね。
また公的なホームページなどで確認すれば、自分の地域だけでなく、遠方に住む身内の地域の情報も調べることが出来ると思いますよ。
得た情報を上手に活用して、それらを利用しながら身内の介護と看護師としての仕事も両立していけるといいですね。
看護師は、家族が病気や介護が必要になった時に頑張り過ぎてしまう方が少なくないようです。
また兄弟や頼れる親戚がない場合、施設や在宅で同じ職業の看護師さんにお世話になると思うと、申し訳ないと感じたり、自分に出来るからと手を出しすぎてしまい疲れてしまうことも。
兄弟や親戚がいる場合でも、「看護師だから」と介護を任されてしまうケースもあります。
しかし、家族の介護は仕事とは違い、時間が来たら交代できるものではありません。
職業が「看護師だから」といって、何でもひとりでやろうとせずに、家族や親戚と協力しあいながら介護できるように、しっかり話合うことが重要ですよ。
気分転換出来る時間を作れるように、頑張り過ぎないでくださいね。
私は健診のクリニックで働く看護師です。私には70代の両親と義理の両親がいます。今はとても元気にしていますが、昨年母が入院しました。
母が入院してしまうと、父も精神的に落ち込み食欲と気力が低下してしまい、母と父の両方をそれぞれをみることになりました。
両親2人は遠方に住んでいます。私は平日は日勤なのでなかなか様子を見にいけませんでした。平日は電話で父と話して様子を聞いたり、元気付けていました。
実家に近くには兄妹が住んでいたので、平日はお願いし、土日で私が両親を見に行くなど、お互いに協力して両親のサポートをしました。この時には、兄妹の有り難みをしみじみと感じました。お互いに家庭と仕事があるため、連絡を取り合いながら兄妹同士で感謝しながら過ごす日々でした。
退院後は、介護が必要にはならずに元の生活を過ごせていますが、入院中の数ヶ月は兄妹にとっても色々な面で負担がありました。これがもし自宅で介護になった時、兄妹でどう対応できるだろうか考えるきっかけになりました。
自分の生活も維持しなければならないので、元気に過ごしてくれる家族と健康には感謝しています。
あれから、ほぼ毎日の電話は欠かさないようにしています。これからに備えて、色々と情報の交換と収集をしていきたいと思っています。
まだ現実味がない看護師もいるかもしれませんが、家族の病気や介護は突然やってくる可能性があります。
介護が必要になる前に、地域の情報や体験者の話を知っておくことで、万が一に備え、焦らずに良い選択ができるかもしれません。
そして、もし身内の介護が必要な日がきたら、気持ちに余裕も時間がなくなるかもしれません。
でも、「看護師だから」と頑張り過ぎずに、頼れる部分は周囲と協力しあい、さらに他の医療・介護職の方も頼ってください。
周囲に頼ることは、自分のためにも、介護される家族のためにもなるかと思います。
また身内の介護は、病気などによって以前と変わってしまった家族を看ていくこととなり、つらい時もあると思いますが、ひとりで抱え込まずに介護をしていけるよう、ぜひ、事前に情報を知っておいてくださいね。
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