医療現場や泌尿器系・がん患者のニーズに応え支援している組織

2022.4.13

看護師は、日々の業務の中でさまざまな医療用品や看護師向けのグッズを扱いますが、毎日使うものだからこそ使い心地やスペックなど製品に求める要素が明確かもしれません。
そして、患者に対していつも誠実な姿勢でありたいと、心理を理解できるよう自己研磨している看護師もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、医療現場の声をもとに看護師向けの製品を開発している企業と、機能的で扱いやすさを考えた製品を手掛けている企業、若いがん患者の心に寄り添った支援を行っている組織を紹介します。日常で扱う看護師向けのグッズを新調したい方や、院内で扱う製品について理解を深めたい方、若年層のがん患者へできることを学びたい看護師の方は最後までご覧ください。納得できる答えが見つかるはずです。

目次

株式会社光城精工

家庭で扱うものから医療用まで、規模もスペックも多岐に渡る電源製品を手掛けている株式会社光城精工。日常生活でなくてはならない電源を用いた製品開発を製造、提供することで人々の暮らしを支えています。

夜間巡視ライト「A.O.Light」

▲画像提供:株式会社光城精工

看護師の夜勤の仕事でメインとなるのは、時間ごとに病棟を見回る巡視です。その際、患者の病状に変化がないかを観察しますが、昼間とは異なり消灯後は真っ暗でほとんど何も見えません。そのような暗がりの中、看護師は就寝中の患者を気遣い、ドアとカーテンの開閉の音や足音が大きくならないように注意する必要があるほか、照らしたライトの明かりで患者の眠りを妨げないように気がけることが大切です。

しかし、夜間巡視では懐中電灯を利用されることが多く、片手が塞がってしまうことや自然光と色調が異なること、光が強すぎて就寝中の患者を起こしてしまうことなど、業務上で不便さを感じる声も挙がっています。

同社では、そうした医療現場の実情を鑑み、弘前大学医学部と共同開発のもと、実際に業務を行う看護師の声に耳を傾け、夜間巡視時の不便さを解消するためのライト「A.O.Light」を開発しました。

同製品は、手のひらに収まるほどのコンパクトなサイズで、軽量ながらも強い衝撃に耐えられるボディ剛性となっています。万が一、落としてしまっても壊れる心配はありません。
また、本体底面には磁石が内蔵されているためスチール製備品への固定が可能で、ナース服のポケットにも装着できるような仕組みになっているのが特長です。夜間の点滴交換や体位変換など、これまで暗闇の中で行ってきた業務も、ハンズフリーで両手を塞がずに行えることでもどかしさを解消できるでしょう。

▲画像提供:株式会社光城精工

明るさは無段階調光が可能で、就寝中の患者を起こさないように優しく光を灯せます。そして、自然光に近い昼白色で発光し、日中と変わらぬ色味を再現できることも、同製品の注目すべきポイントです。患者の肌の色味や患部の状態など、異変がないかを正確に観察できるため、誤判断を防げます。

そのほかにも、利便性を追求した機能を併せ持つ同製品は、夜勤業務をこなす看護師にとって夜間巡視時の強い味方となり得るのではないでしょうか。こうした医療従事者の声を製品としてカタチにし提供する同社のような企業が、医療業界を支えているのかもしれません。

詳細情報

株式会社光城精工

同社ダイレクトショップ:KOJO TECHNOLOGY DIRECT shop
同社代理店:菱電商事株式会社(03-5396-6128)
      アイ・エム・アイ株式会社(03-3500-0387)

クリエートメディック株式会社

国内外から高く評価されているシリコーン製のカテーテルをメインに、消化器系や泌尿器系などのディスポーザブル医療機器を手掛けている、クリエートメディック株式会社。日々進化する医療技術の発展に伴い、自らも現状に満足することなくさらに技術開発力を高め、今もなお成長し続けています。

留置導尿用製品「クリニーレッグバッグ」

▲クリニーレッグバッグ(NSタイプ)/画像提供:クリエートメディック株式会社

勤務先の医療機関が標榜する診療科や配属先によって異なりますが、看護師には尿道カテーテル留置や間欠導尿といった手技を行う場面が訪れます。これらの尿路管理におけるカテーテルは自力で排尿するのが困難な患者へ行う手技で、たとえば全身管理が必要な重症患者や骨折した患者、全身麻酔で手術を受ける患者などに行う医療処置です。

導尿の際に使用するのが尿を溜めるための袋で、同社では機能性に重視した滅菌品の「クリニーレッグバッグ」と、未滅菌の「クリニーレッグバッグ(NSタイプ)」の2種類を展開しています。

滅菌済みのクリニーレッグバッグの特長を例に挙げると、清潔な状態で安心して使用できるのが魅力です。尿を溜めるレッグバッグ内にはフィルムバルブが内蔵されており、何かの拍子に誤って尿が逆流しないような仕組みになっています。
また、インレットチューブは好みの長さへ自在にカットすることができ、使用者の身長や要望に合わせて調節が可能です。長すぎて余り気味のチューブをかさばることなく収納できる万能さがあるのではないでしょうか。

そして、排尿チューブは折り畳める仕様になっており、小さくまとめて収納できるほか、衣類が汚れにくいというメリットもあります。レッグバッグの先に付いている排尿口は、片手でも簡単に開閉し排尿できるようにコックハンドル式が採用されているのも注目したいポイントです。同製品を扱う使用者の手間と苦労を考え、手軽に使えるよう細部にも工夫が凝らされています。

同製品に付属している固定用ベルトは1枚ごとに封入されているため、保管して洗濯し使い回すといった必要はありません。使うたびにレッグバッグと一緒に新しいものと交換でき、毎回清潔な状態で使い始められます。なお、太さの異なる固定ベルトも付属されており、使用者のニーズに沿った使い方ができるよう配慮がなされています。

こうした同社が開発製造し提供する医療製品は、複数の分野でトップレベルのシェア率を誇っているため、業務上でよく見かけることでしょう。患者や医療従事者へ優しい製品づくりを行っているという背景を知り、今後扱う製品への見方が変わるきっかけになるのではないでしょうか。

詳細情報

クリエートメディック株式会社

一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

思春期・若年成人のがん患者を支援するべく、イベントやセミナーを通して医療業界や社会への啓発活動を行っている、一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会。若年層のがん患者を取り巻く本質的な課題を洗い出し、医療関係者との架け橋となり、この世代のがんの予後を改善するとともに支援の体制をより強固にするようアプローチしています。

がんと共に生きる若者の心の支えに

日本人が一生でがんに罹患する確率は男女ともに50%以上となっており、今や2人に1人はがんと診断されると言われています。がんを発症するのは小児から高齢者までと幅広く、小児や高齢者へのがん対策が進む一方で、その中間である15歳から39歳の思春期・若年成人のAYA(Adolescent and Young Adult)世代へのがん対策は不十分で、多くの課題を抱えているのが現状です。

AYA世代のがん患者は、人生のうちで身体的にも精神的にも大きく成長を遂げる最も変化の激しい重要な時期で、がん罹患や治療によって将来のライフプランへの影響が否めません。

そうした中、同法人はAYA世代のがんの実態を解明し、洗い出した医学的、心理社会的課題を医療関係者や支援者、当事者とともに考え、AYA世代のがん患者を社会全体で応援するべく立ち上げられました。
主に学術集会や研修会、教育セミナーといったイベント開催に加え、学会誌の発行や情報Webサイト「AYA(アヤ)」の配信、他団体との協働による AYA week(啓発週間)を通して啓発普及と支援活動を行っています。

▲画像提供:一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

たとえば、学術集会では医師や研究者のほか、当事者を含むAYA世代のがん支援に関わるさまざまな方々が集い、同じ立場で討議を行えるような場を設けています。
AYAがんの支援に携わる医療従事者や支援者を対象にした「AYA世代がんサポート研修会」では、AYA世代のがん医療に精通している医療従事者や専門家を講師に招き、解決すべき課題や支援のポイントに関する講演や、当事者の視点も含めた実践的なグル ープワークが行われています。

また、病院や大学と協働で行っている「AYA教育セミナー」では、医師や看護 師、心理士などの医療従事者による講演と当事者との対談による学びの機会を提供し ています。

こうした同法人の取り組みは、AYA世代のがん医療の現状を知ることができると同時に、支援ニーズをキャッチし看護師として何ができるのかを考え、支援の糸口を探るきっかけとなるのではないでしょうか。

詳細情報

一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

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