アンギオ室(血管造影室)で働く看護師の仕事内容

2017.4.1

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院内で看護師が配属される科はさまざまで、小児科や放射線科などそれぞれに専門性が求められます。

看護の知識だけにとどまらず、幅広いな知識とスキルをもって仕事に臨まなければならない場合や高度な専門性を求められることもあります。

「血管造影室(アンギオ室)」は特に高度な専門性を持つ場所として知られています。

血管造影室で行われる事

血管造影室(アンギオ室)では、心臓・脳・腹部の血管を専門的に検査するという目的があります。

脳であれば動脈瘤や動脈硬化、くも膜下出血、脳梗塞など重篤な症状の早期発見と早期治療に効果があります。また肝臓やすい臓、泌尿器系等などを調べたり、手足の血管障害の有無もチェックできます。

患者さんの血管にカテーテルを挿入し、患部に造影剤を流して、血流や組織の状態、浸潤経路を調べます。病変が確認できた場合はカテーテルから直接薬を注入して治療することもあります。麻酔には局所麻酔を使用するため、意識がある状態で検査が行われます。

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検査の補助と患者さんのサポートを行う

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血管造影室は手術室に似た雰囲気で、患者さんは長い時間ベッドに横たわりながら検査を受けなければなりません。局所麻酔やカテーテルの使用など、患部の状態を意識がある中でチェックするなど、検査の過程で高い精神的な負荷がかかります。

看護師は、検査前の患者さんの移動補助、検査内容についての説明などを行います。検査内容や検査によって起こる偶発症、動脈穿刺について、検査によって起こりえる偶発症などについて分かりやすく説明し、薬物アレルギーや感染症の有無、持病の状況など身体的な健康状態のチェックも行います。

患者さんの中には造影剤の注入によってトラブルが出るケースもあるので、そうしたトラブルが起こらないよう事前に入念なチェックを行い、万全を期して検査に臨むようにします。

検査中は、患者さんへのサポートやフォローを徹底しながら、不安が軽減されるように励ましたり、痛みが出た場合のケアなどを行います。必要に応じて介助や看護ケアを行ったり、検査にあたる臨床工学技士や放射線技師との連携なども随時取っていかなくてはなりません。

検査は数時間に及ぶこともありますが、看護師は患者さんの容体や病状をチェックしながら、問題が起きていないかという兆候を観察します。

また、血管造影室のみで専門的に勤務することはなく、病棟勤務の一部として組み込まれているケースが多いので、検査が終了すればふたたび元の業務に戻ります。

血管造影室のお仕事に求められるスキル

血管造影室では患者さんへの「配慮」と状況の「観察」に加え、通常の「看護」のスキルが求められます。

看護師はまず、患者さんがスムーズに検査を受けていただけるように配慮します。小さな具合の変化やトラブルの兆候を観察し、問題があれば適宜報告を行います。患者さんの健康状態にトラブルが起きた時は、看護師がまず対応しなければなりません。

検査に入っている間は、患者さんがリラックスした状態で検査を受けられるように不安感を取り除いていきます。そのうえでバイタルチェックや心電図のチェックなどを並行し、医師や技師との連携も取っていきます。

血管造影室で働くメリット

血管造影室では、血管や疾患などへの専門性が身につき、さらにそれぞれの患者さんや症状のレベルに合わせた看護ケアのスキルも向上します。

脳分野や心臓分野など、病変が起きている各エリアごとの疾患の内容や程度を直接確認しながら知識にしていけるので、通常の看護のスキルだけでなく、専門性がさらに備わっていきます。

まとめ

血管造影室では、患者さんへのケアを第一としながら、医師や技師との連携、経過観察などさまざまな部分でスキルが磨かれていきます。

通常の病棟勤務からさらに一歩進んで、専門的な知識やスキルが備わっていく環境です。

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