妊産婦や小児アレルギー疾患の支援、看護師育成を推進する組織

2022.6.14

現場で良質なケアを提供するためには、便利なサービスを取り入れたり、スタッフ各々が専門知識を高めたりして、安心できる医療環境を作り出すことが欠かせません。
今回は、産婦人科の業務支援のサービスを展開する企業、子どものアレルギー疾患の研究・知識の共有に尽力する学会、コーチングができる看護師の育成を推進する協会を取り上げたいと思います。

妊婦さんや子どもたちのケアに関わる看護師さん、コミュニケーション能力を磨きたい看護師さんは、ぜひ確認してみてください。

目次

株式会社ベビーカレンダー

株式会社ベビーカレンダーは、妊娠・出産に関わるすべての人々の日常を「便利に、ラクに」するためのサービスを開発・提供している企業です。

産婦人科を中心とした医療施設の経営課題を解決するICTソリューションの提供をはじめ、ホームページ制作・SNS広告・ロゴやキャラクター制作などの病院広報支援サービスも手掛ける【産婦人科向け事業】と、全国のママ・パパに向けた妊娠・出産・育児の専門情報「ベビーカレンダー」のWEBサイトとアプリを運営する【メディア事業】を展開しております。

こうした幅広い同社の活動は、産婦人科の医療従事者のサービス向上、そして妊娠・育児に奮闘するママたちのサポートに大きく貢献しています。産婦人科に訪れる女性の気持ちに寄り添い、手厚いケアを実践したい看護師さんは、サービスを詳しく調べてみると良いでしょう。現場の問題解決の糸口や、ママや赤ちゃんのサポートで必要な情報が見つかるかもしれません。

「ベビーパッドシリーズ」

▲画像提供:株式会社ベビーカレンダー

「ベビーパッドシリーズ」は、同社から提供されるタブレット端末並びに患者自身のスマホで妊産婦さんの通院期・入院期・産後をサポートする産婦人科向けのソリューションサービスです。

患者さん向けの豊富なコンテンツも用意されています。患者さんはシステムを通して、産婦人科の指導内容・動画をはじめ、同社が制作したオリジナルコンテンツや動画をいつでも自由に見ることができます。
診察待ち時間や入院時のベッドサイド、自宅など多様なシーンで出産・育児の知識を学べるこのシステムは、患者さんの快適な時間を作り、一人ひとりの不安を和らげる心強いツールだといえるでしょう。
その他、サービス内で産院がアンケートを配信することも可能で、気軽に患者さんの声を集められるのも嬉しいところです。

そして情報発信のみならず、患者満足度を向上させる様々なサービスを提供している同社。

赤ちゃんの超音波エコー動画をスマホやパソコンで閲覧できる「エコー動画館」、出産直後の写真・動画の保管ができる「おぎゃー動画館/写真館」といったメモリアルサービスの提供の他、スマホで手軽に診察予約が出来る「かんたん診察予約システム」では、リアルタイムで診療待ち人数が表示され、院外待機中の呼び出しにも対応しているため、待合室の混雑緩和に役立ちます。

産院と患者さんの間で生じるやりとりや情報共有をスムーズにしたい看護師さんは、サービス内容にしっかりと目を通してみるといいでしょう。

▲画像提供:株式会社ベビーカレンダー

ユーザーの声

全国で450院以上の導入実績がある「ベビーパッドシリーズ」。
ここでは、同サービスを実際に使っている方々の声をご紹介します。

患者さんの声では、特に赤ちゃんの指導動画が「わかりやすい」と好評を得ています。産院のスタッフからは、予めクイズ形式の熟練度テストなどのコンテンツを健診や診察の前に患者さんに見てもらうことで、一層円滑なコミュニケーションを取ることができるという声も挙がっています。
さらに、産院オリジナルのコンテンツを自在に編集して、最新情報を発信できるため、患者さんの不安を和らげるコミュニケーションツールとしても評価されています。

このように、患者さんとの情報共有、双方のコミュニケーションを細やかに支援してくれる点は、同サービスの大きな強みだと言えます。

詳細情報

株式会社ベビーカレンダー

 
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一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会

一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会は、アレルギー疾患の子どもたちの健やかな成長と、保護者を支える活動を行っている学会です。

同学会は、喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなどアレルギー疾患がある子ども達の現状を良くするために、治療に関する知識の普及や治療に必要なスキルを指導しアレルギー疾患対策の支援に取り組んでいます。

取り組みでは、最新の医学的知識を共有できる場をつくり、診断及び治療に係る技術の向上に貢献しています。
また、小児アレルギーエデュケーター(PAE)制度を運営し、アレルギー疾患を熟知した人材の育成にも尽力しています。同学会はこうした育成制度の拡大に努め、医師・看護師・薬剤師など医療従事者同士の相互理解を深める場になることを目指し、アレルギー疾患の対策を推し進めています。

これらの取り組みや育成制度は、アレルギー疾患医療の前進を加速させる上で欠かせないものだといえます。

現場でアレルギー疾患の子どもたちと関わる機会がある看護師さんは、小児アレルギーエデュケーター制度の取得を検討してみてはいかがでしょうか?

小児アレルギーエデュケーター制度

小児アレルギーエデュケーター制度は、小児アレルギーの高度な専門知識と指導技術を習得できる認定資格です。中でも指導技術としてコミュニケーションスキルの向上や行動療法的アプローチなどに力を入れている点は大きな特徴です。
こちらは、看護師・薬剤師・管理栄養士のいずれかの資格を持ち、現在小児アレルギーの診療をとおして子ども達に関わっている方のみを対象にしています。

さらに受験資格として、5年以上の臨床経験の有無、指定された年数以内に基礎講習会の受講、対象学会の学術大会への参加があるかなど、いくつかの条件が指定されています。

資格に合格し、エデュケーターとして認定されれば、治療に必要な吸入薬の使い方や症状をコントロールする方法、アトピー性皮膚炎治療のスキンケア方法、食物アレルギーの除去食の作り方といったセルフケア方法を患者さんと保護者の方に説明し、一人ひとりの子どもの症状に合ったアドバイスができるようになります。
このように、食事指導や生活指導、セルフケア方法を正しく伝え、患者さんをサポートをするのがエデュケーターの仕事です。

子どものアレルギー疾患は、当事者だけでなく、それを見守る保護者の方も頭を悩ませるものです。そんな中、専門知識をシェアし、フォローしてくれる存在がいれば、多くの保護者の不安を和らげることができるでしょう。
アレルギー疾患の患者さんと保護者の気持ちに寄り添い、支えたいと感じている看護師さんは、ぜひ同資格を取得されることをおすすめします。

▲画像提供:一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会

エデュケーター取得者の活動

小児アレルギーエデュケーターの資格は、5年ごとに認定の更新が行われます。それに伴い同学会は、認定資格を習得した知識・能力を維持し、向上させることを目的に、スキルアップセミナーを開催しています。
これに参加することで、認定更新に必要な単位の一部(上限8単位)を得ることが可能になります。
その他にも、指定された学術集会・研究会・研修会等で発表もしくは参加するなどの各種条件をクリアすることで、条件に応じた単位を取得できる形になっています。

また、全国各地にエデュケーター取得者を対象にした協会が存在しており、現地で講義や研修会を開いたり、会員同士で勉強会をしたりと活発な活動を展開しています。

単位の規定とコミュニティが用意されていることで、資格取得後も仲間と知識を共有し高め合い、より専門的な知識の普及に貢献することが可能になるでしょう。

▲画像提供:一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会

詳細情報

一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会

一般社団法人日本看護コーチ協会

一般社団法人日本看護コーチ協会は、コーチングのワークショップで出会った二人の看護師(後の代表・副代表)の対話がきっかけで生まれた協会。
お二人は、コーチングマインドを持ち、人と関わることの大切さを実感する中で「もっと看護師にコーチングを知ってほしい」「看護の現場で活躍するコーチがいることを当たり前にしたい」という想いを強くし、看護コーチングの必要性を広め、賛同者と共に協会を設立しました。

同協会は、全ての看護師がコーチである社会の創造をミッションに掲げ、看護の現場でコーチングを実践できるリーダー「看護コーチ」の育成に尽力しています。
看護コーチのプログラムでは、対話で人の持てる力に働きかけ、望む未来に向かうためのサポートスキル、そして看護師として誇りと自信を持って生きる精神を習得することが可能です。
人々の可能性を引き出し、自分らしく働きたい看護師さんは、同協会のコーチングプログラムを調べてみてはいかがでしょう。

看護コーチとは

「看護コーチ」とは、現場でコーチングを実践するコミュニケーションリーダーのこと。主に、患者さん・看護師・チーム医療の3つの方面の人々を支援できる人のことを言います。

患者さんの支援では、対話を通して患者さんの目標を明確にし、その人が持つ力や周囲から受けられるサポートに気付いてもらい、望む生き方を実現できるよう支援します。

看護師の支援では、課題に直面して心が折れそうな看護師に対し、コーチ型コミュニケーションを実践します。
そこで、その人が目指す看護師の在り方を見つめ、本当の想いや強みを引き出し、理想の在り方に近づけるよう後押しをします。また、コーチングを通して、その人のモチベーションや向上心を高めれば、成長の速度を上げ、スキルの幅を広げる手助けにもなります。

さらに、他の看護師にコーチ型コミュニケーションの方法を教えることでも、プラスな影響を与えられます。現場の全ての看護師がコーチングスキルを持てば、関わる全ての人の目標達成が促進され、仕事の質やそれぞれの在り方も良い方向に導くことが可能になります。

チーム医療の支援では、新しい価値を生み出し、同じ目的に向かって協力し合える集団になれるようサポートをします。特に医療の分野は専門性が高く、それぞれプロとしての意識が高いからこそ意見が衝突したり、逆に争いを起こさないために無関心になるケースがあります。
そんな状態を解決するべく、看護コーチはコーチ型リーダーシップを実践し、チーム内のさまざまな立場の方の意見を尊重し、対話を促す役割を担います。

そしてプラスアルファとして、自分を支援できるスキルも看護コーチに求められる要素です。
自分の心身の状態が万全でなければ、看護や人の支援をすることはできません。そこで同協会は、ファンデーション(自己基盤)を整えることを重視しており、その方法を学べるプログラムを用意しています。
関わる人も自身も、コーチングして支援することができるスキルは、人間関係が複雑になりがちな看護師にとって、必要不可欠なもの。看護師としてステップアップしたい方は、ぜひ看護コーチを目指してみてはいかがでしょう。

看護コーチトレーニング

同協会は、看護コーチを育成する講座として、看護コーチトレーニングを実施しています。
講座では、現場での実践力を高めるために、双方向でコミュニケーションを取りながら進める参加型プログラムの形式を取っています。ちなみに講座はオンライン(zoom)で開催しているため、場所を問わず参加することが可能です。

看護コーチトレーニングは、基礎コース・アドバンスコース・マネジメントコースの3つのコースで構成されています。

プログラムに参加すると、経験豊かな看護コーチによるコーチングセッション受講権や、オンラインでの看護コーチングセッション練習会の参加権を得ることができます。
さらに受講期間中は、メールによる無料相談にも対応しており、手厚くフォローしてもらえます。

そして受講後、看護コーチトレーニング卒業生のコミュニティに入れるのも魅力。学んだ後も看護コーチ同士で情報交換をして、コーチングスキルを磨き続けることができます。

詳細情報

一般社団法人日本看護コーチ協会

 
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