病院や施設などに勤務していると、情報収集をするために、アナムネ聴取をしている看護師さんが多いと思います。初めてアナムネを聴取した時は、緊張して上手くまとめられず時間がかかったという看護師さんもいたのではないでしょうか?
アナムネの聴取は、診療科や施設によって特徴や違いのあるアナムネ用紙を用いて行われます。その診療科や施設で経験を重ねて、短時間で情報収集をしてくる看護師さんは尊敬できますよね。できれば先輩看護師のように、アナムネの聴取ができるようになりたいと思うことがあるかもしれませんね。
先輩看護師が行っているようなアナムネ聴取ができるように、アナムネ聴取に役立つポイントを一緒にみていきましょう。
アナムネ聴取には、患者さんのプライバシーに関わる情報が含まれます。よって、アナムネ聴取を行うための部屋やその他の個室がある施設では、できる限り場所を移動して行います。さらに患者さんの状態やアナムネを聴取する場所にもよりますが、器械や医療機器などが患者さんの視界に入り緊張させてしまわないように、環境を整えるようにします。またカーテンやドアをしめ、声の大きさなどに注意してプライバシーを保護できるように配慮することも大切ですね。
患者さんの中には、入院生活に不安を抱えている方もいらっしゃいます。アナムネを聴取する時は、患者さんの表情などを観察するなど、ノンバーバルでのコミュニケーションも必要になります。患者さんによっては、言葉で表現し伝えられない状態のときもあります。よって、看護師が患者さんに合わせて丁寧な口調や表情などを意識することで、患者さんの不安を引き出し、安心できる環境の提供やリラックス効果を与えることができます。それによって、アナムネの聴取もスムーズに行えることもあります。
アナムネを聴取する時には、「なぜアナムネ聴取をするのか」「アナムネをどのように活用するのか」などの目的を説明し、理解を得ることで必要な情報収集ができる場合もあります。色々と聞かれることに、疑問や不信感などを感じる患者さんもいます。できれば、一方的な質問ではなく、少し興味のある雑談をしながらコミュニケーションをとることで、情報収集していくことの方が患者さんも安心し、スムーズなアナムネ聴取ができるかもしれませんね。
既往歴については、記憶が曖昧になっていることもあるので、家族に確認をしてみることも必要になってきます。看護師が気付いたことを話してみたり、雑談などから「そう言えば…」と思い出すきっかけになることもあります。左右どちらの臓器を手術したのか忘れている患者さんも時々います。
家族と一緒にアナムネ聴取することで、自宅での様子などの情報収集ができます。時には家族は別で聴取することもあります。ADLや嗜好品など、自宅で行っていた趣味なども聞いておくとその後の入院生活や退院指導で役立つこともあります。
紹介状がある場合や、以前入院された記録がある場合には、その情報を事前に整理しておくと、短時間に正確な情報が得られます。連絡先を聞く時には、必ず連絡のとれる電話番号を聞き、緊急時の連絡先にします。
患者さんと家族から、生活習慣やプライベートなことで入院中に希望などがあった場合には、主治医に確認し、スタッフ間で情報を共有して注意します。
またアナムネ聴取を行うためには、その診療科の疾患は勿論ですが、他の疾患についての理解も必要になってきます。知識が曖昧になっていた疾患などは、その後で振り返ることでより確かにな知識となります。
疾患や内服薬を理解していることて、他に忘れている薬を指摘することもできます。多くの薬を内服していたり、疾患ごとに違う病院を受診している患者さんもいるので、内服薬や管理方法などを確認する必要があります。
アナムネ聴取は、入院や治療が開始される前に行う情報収集になり、患者さんが緊張していることが多いこともあります。でも看護師が緊張したり焦ってしまうと患者さんは不安になるかもしれませんね。
アナムネ聴取の経験を重ねていくうちに、自分で不足していた情報に気づき、次回に活かす事ができます。患者さん、その家族に合わせて対応できるようになりコミュニケーション能力も、更に身についていくと思いますよ。
またアナムネ用紙やメモなどが患者さんに見えている場合もあるので、看護師にとっては「ちょっとしたメモ」のつもりでも、失礼になる場合もあるので記入する時には、内容や記入に気を付けることも大切になりますね。
これからのアナムネ聴取に向けて少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
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