患者さんの彩りある生活と障がい者の方や災害への支援を行う組織

2022.7.4

サポートの画像指先や身体が動かしにくかったり、長期入院したりすると、生活に制限がかかってしまうこともあります。そうしたなかで、患者さんや障がい者の方がより良い生活を送るには、周りのサポートが大事です。
また、災害時にはお互いが支え合い、迅速な災害支援が重要となってくるでしょう。
そこで本記事では、オリジナル手芸キットを製造販売する企業、車椅子シーティングを通して社会貢献に取り組む団体、災害時や防災における支援を行う団体を紹介します。リハビリやレクリエーションの内容に悩んでいる看護師さん、車椅子シーティングや災害時の支援活動に関心のある方は注目してみてください。

目次

株式会社さくらほりきり

オリジナル手作りキットの企画から製作、販売までを手掛ける株式会社さくらほりきり。1977年に「つくる」ことで得られる心からの「よろこび」を多くの人に体験してもらいたいとの思いから創業した同社は、和紙を使った箱の手作りキットからスタートし、その後数々の製品を開発。オリジナル手作りキットの専門通販「さくらほりきり」として独自のブランドを確立しました。

いまやその種類は和紙や箱ものだけにとどまらず、時代に沿ったものを展開。常に新しい製品の開発に向けて挑戦を続け、多くの人々へ「作る喜び」を提供できるように注力している企業です。

医療従事者に知ってほしいさくらほりきりの製品

シールちぎり絵
▲画像提供:株式会社さくらほりきり

同社の製品は、わかりやすく簡単に作れるような工夫が施されているのが特長。「手先のリハビリが楽しく行える」「片手でも作れる」「アセスメントツールに有用」などの理由から、医療機関にも多く選ばれています。

たとえば、「シールちぎりあ~と」や「シールはり絵」は、シールを使って絵を完成させる手作りキットです。同じ色の枠内にシールをちぎって貼ったり、枠内に書かれた番号と同じシールを貼ったりして作り上げていきます。同じデザインでも、一人ひとりの個性が光る作品が出来上がるのが魅力です。
そして、砂絵のようにカラーパウダーを振りかけて完成させる「パウダーアート」は、アートタイプとマグネットタイプの2種類を用意。カラーパウダーは発色が良くラメ素材でキラキラと輝くため、部屋をパッと明るくしてくれることでしょう。

そのほかにも、マスクケースや折りたたみミラーなど、作った後に使える実用性が人気の「さくら和雑貨」、和紙の美しさを楽しみつつ癒される「和紙のアクアリウム」、柔らかいボードのミゾに布を入れ込み、縫わないでパッチワーク風の絵が作れる「きめこみパッチワーク」などさまざまな手作りキットを販売しています。

なお、製品デザインはキャラクターものから風景や季節の花などバリエーションが幅広く、小さな子どもから高齢者の方まで楽しむことが可能です。
そのため、高齢者の方に向けたリハビリの用途以外に、子どもの長期入院時のレクリエーションにも最適ではないでしょうか。新しいリハビリやレクリエーションを考えている際には、取り入れてみると良いかもしれません。

ちぎり絵が3枚並んでいる様子
▲画像提供:株式会社さくらほりきり
 
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一般社団法人日本車椅子シーティング協会

一般社団法人日本車椅子シーティング協会は、車椅子シーティングに関連する数多くの企業で構成されている団体です。各企業は製造事業や販売事業、貸与事業などそれぞれの分野から、障がい者の方や高齢者の方が必要とする、ニーズに合った車椅子シーティングを支えています。

同団体ではその実現に向けて、車椅子および姿勢保持装置などの研究や啓発、普及を実施。さらに、複数の団体が合同で開催する「車椅子姿勢保持基礎講習(障害分野)」、基礎講習の上位にあたる「シーティングエンジニア養成講習会および認定試験」を開催し、専門性の高い人材の育成などにも取り組んでいます。

同団体が行う国際支援活動

車いすが並んでいる様子
▲画像提供:一般社団法人日本車椅子シーティング協会

同団体は国内での活動のみならず、国際支援活動を行っているのも特長でしょう。その一つとして挙げられるのが、「さくら・車いすプロジェクト」への協力です。
このプロジェクトでは、車椅子が必要な障がいを抱える人々が存在する一方、その供給量が足りていないパキスタンやネパール、モンゴルといったアジア各国へ手動・電動の車椅子を送り届けています。
そのうえで、現地の障がい者の方が自ら車椅子の整備を行うための整備技術、そして二次障害を起こさないためのシーティング技術の習得をサポート。その結果、自由に外出やスポーツを楽しみ、仕事も行えるようになるなど、障がい者の方のイキイキとした自立生活の実現へとつながっています。
また、パキスタンでは整備技術を習得した車椅子を使用する人々によって、現地で車椅子を生産できるようになったことも活動が実を結んだ結果と言えるでしょう。

2014年にタイから始まったのが、「アジア姿勢保持プロジェクト(ASAP)」です。アジア各国の寝たきりにされがちな障がい児・者や高齢者の方が、それぞれのニーズに適した姿勢保持装置を使用して立ったり、座ったりできるようになること、そのための現地でのスキルと機器の普及・開発・育成を目標としています。
そこで同団体の国際委員会は、姿勢保持に関する知識や技術を各国へ伝えるための研修教材、およびそれとセットになった設計から生産、製作、調整までを現地で行える強化段ボールなどが素材の座位保持椅子を開発し、その普及にも努めています。

車いすを使ってコミュニケーションをとっている様子
▲画像提供:一般社団法人日本車椅子シーティング協会

こうした同団体の活動を知ることによって、看護師さん自身の今後の活動に対する視野を広げるきっかけにつながるかもしれません。

特定非営利活動法人NPO日本DMAT支援機構

DMATとは、大規模な災害が起きた場合でも迅速に対応できるようにと専門性の高い訓練を受けた医療チームのことで、阪神淡路大震災を機に発足されました。チーム構成は、主に災害拠点病院で働いている医師や看護師などの医療従事者。早期に被災地へ向かい、急性期における医療活動から広域搬送、病院支援まで幅広く活動します。

災害時において、こうしたDMATの円滑な受け入れや派遣の支援、被災地の復旧・復興支援などの事業を展開するのが特定非営利活動法人NPO日本DMAT支援機構です。また、平時ではDMATの社会的認知度の向上を図るための広報や普及活動、地域住民の方への応急救護指導や防災指導、さらに地域行事での救護活動などを行っています。

同団体が行う支援活動

災害支援の様子
▲画像提供:特定非営利活動法人NPO日本DMAT支援機構

たとえば、災害時の支援活動の一つとして挙げられるのが、2021年7月3日に起きた静岡県熱海市の土砂災害での支援活動です。災害発生から15分で情報収集室、30分で統制本部を立ち上げ、2時間後には被災状況調査のためのチームを被災地へ派遣しています。
そして、翌朝4日の午前6時には活動チームが被災地での活動を開始。活動内容は、人命救助や救急支援などです。その後も活動を続け、捜索活動をはじめ、行政への助言や被災者の方への情報周知およびケアといった復興支援に取り組んでいます。
こうした迅速な行動を起こしてくれる存在がいてくれることは、被災地にとっても心強いものとなるでしょう。

一方、平時の活動では静岡県の三島市と函南町で行われた「静岡県総合防災訓練」へ参加。搬送訓練や患者のプライバシー保護訓練を実施しました。
そのほか、富士宮市内の自主防災会の要請を受け、地域防災訓練にも参加しています。地域住民の方が災害時に備えられるよう、テントを用いた簡易トイレの組み立てや担架搬送における訓練指導を行いました。

災害訓練の様子
▲画像提供:特定非営利活動法人NPO日本DMAT支援機構

災害が起きなければそれが一番良いですが、日本は災害大国とも呼ばれるほど災害が多いのが現状です。そうした災害が起きたときには、一人ひとりの防災意識はもちろんのこと、多方面でのつながりも重要になってきます。そこで災害時の支援に関心を持っている看護師さんは、同団体の活動に注目してみてはいかがでしょうか。
また同団体では、DMATを支援する仲間を随時募集しております。興味のある方は同団体まで問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

 
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