看護業務を助ける機器の販売や、災害医療対策に寄与している組織

2022.7.6

日々の看護業務の中で扱う医療機器は、時代のニーズに沿って進化しています。また、災害大国の日本における医療従事者の役割も、さまざまな観点から見つめ直す必要が出てきました。

そこで、本記事では看護師向けの医療機器を手掛けている企業と、災害医療対策を講じている組織を紹介します。
高スペックで使い勝手の良い医療機器に関心のある方や、災害医療と対策について認識を深めたい看護師の方は、最後までご覧ください。

目次

ケンツメディコ株式会社

聴診器や血圧計、非接触型体温計などの医療機器を製造・販売している、ケンツメディコ株式会社。どの医療機器も、時代と現場のニーズに合わせた機能追加やクオリティ向上を図り、医療現場の良質なサービス提供に寄与しています。

ナース向け医療機器を提供

聴診器
▲画像提供:ケンツメディコ株式会社

同社が手掛ける医療機器の1つに、ナース向け聴診器「フレアーフォネット ライトNo.125Ⅱ」があります。
特徴は、その軽さです。チェストピースと耳管部分をアルミ素材にしたことで、軽量化を実現させました。重量は約100gで、肩にかけていてもポケットに入れて持ち運んでもそれほど重さを感じません。

小児から成人までの聴診が可能な兼用型で、チェストピース部分には標準装備として成人用・小児用サスペンデッド型ダイアフラムが搭載されています。
付属品の成人用スタンダード型ダイアフラム、カバーリング(ベル面)に変換可能で、音質の異なるスタンダード型ダイアフラムに交換することや、ダイアフラム面をベル面に交換することができ、シーンによって使い分けできるのも注目したいポイントです。

また耳管は角度調整を自在にできます。それぞれの外耳道の角度に合わせて使用することで、よりクリアな音響効果が期待できるでしょう。
いつも使用する医療機器だからこそ、スペックや使いやすさの優れたものを選びたいものです。

そして、「ワンハンド電子血圧計 KM-370Ⅲ(レジーナⅢ)」も同社が手掛ける製品の1つ。従来の「ワンハンド電子血圧計 KM-370Ⅱ (レジーナⅡ)」の便利な部分を受け継ぎ、さらに機能をアップさせた画期的な製品で、医療現場における使いやすさを実現させるべく進化を遂げています。

電子血圧計
▲画像提供:ケンツメディコ株式会社

たとえば同製品には、ノーマルモードやクイックモードなど使用するシーンに合わせて測定モードを選択できる従来の機能に加え、不規則脈波リズム検出機能が新たに搭載されました。
測定して検出された脈波の間隔が一定でなかった場合に、本体の「不規則脈波リズム」記号が点灯または点滅する仕組みになっています。

また便利なバックライト機能はアップデートされ、標準・省エネ・消灯の3つのモードから選択して使用できるようになりました。
そのほか、ハイブリッドセンサー機能搭載や強度アップ、2種類のカフの使い分けが可能、表示画面に清拭できるUVコーティングを施すなど、多機能で便利な同製品は医療現場で役立つことでしょう。

 
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一般社団法人 日本医療資源開発促進機構

医療業界における人的資源や物的資源などが不足している実態の解明と、重要課題の解決に向けた医療資源開発に注力している、一般社団法人 日本医療資源開発促進機構。災害や緊急時に救急医療行為を万全に行うための啓蒙活動を積極的に行い問題解決のためのスキーム構築に向けて医療産業にかかわる方々はもとより、新たな発想のもと広範な分野の方々と連携を取り医療資源の発展を目標としています。

災害医療について考えるセミナーを開催

地震や台風、豪雨など、災害の多い日本において、緊急事態に備える防災の意識は高まりつつあります。同時に、大規模災害が発生した場合の医療従事者や救護施設、医療情報の不足などが課題として浮き彫りになり、有限の医療資源をどのように機能させ、またどのように生み出していくのかが問われるようになりました。

そうした中、同法人では人々の防災意識を高め、医療の発展と災害時の医療資源の整備を行うべく、調査・研究と啓蒙活動を行っています。具体的な活動として、過去に被災した医療機関の再構築についての調査・研究や医療資源ソリューションの支援、過去には名古屋・札幌・新潟に災害時対応ERビル開発のコーディネート、医療・防災のシンポジウム開催、広報誌発行などを実施。また、コロナ時には医療機関へのマスク支援・医療従事者への食事提供支援等も実施。

▲小児手術室内の様子/画像提供:一般社団法人 日本医療資源開発促進機構

また、定期的に開催しているセミナーでは、医療従事者や災害対策関連の専門家による災害医療について認識を深める機会を提示しています。
たとえば、過去に開かれたセミナーでは「第19回都市防災と集団災害医療フォーラム~都市防災最前線~」というタイトルで自然災害に対する危機管理意識の向上を目指した内容の話が繰り広げられました。

実際のプログラムでは災害拠点病院のBCPや、災害時における医療と介護連携、地域におけるヘルスケアについての講演が行われ、その後は都市防災についてのパネルディスカッションを実施。定員100名の参加者が集う中、都市防災が抱える課題や災害時の医療などについて改めて考える有意義な時間を提供しました。

医療フォーラムの様子
▲画像提供:一般社団法人 日本医療資源開発促進機構

そのほかにも、防災や災害医療に取り組む権威者を招き、日本DMATの課題や災害時の医療従事者に課せられた使命を問うなど、さまざまな視点での切り口で講演が行われています。

こうした同法人の取り組みを知ることにより、災害時に医療従事者としてどのような意識を持って立ち回るべきなのかを改めて認識するきっかけとなるのではないでしょうか。

認定NPO法人 災害医療ACT研究所

災害医療の向上を目指した研究やシステム開発、被災地で災害医療のスペシャリストとして活躍できる人材発掘と育成に力を入れている、認定NPO法人 災害医療ACT研究所。災害時の救護チームの派遣、定期研修会や講演会の開催といった躍動的な活動により、災害医療を支えています。

災害医療コーディネート研修を実施

同法人では、災害医療のスペシャリストの育成に尽力しています。
2014年から今日に至るまで、定期的に実施しているのが「災害医療コーディネート研修」です。同研修では、実際にいくつかの演習を行い、体感しながら学ぶことができます。

標準的な研修では、初めに「災害想定俯瞰演習」を実施。参加者の居住地域(市区町村から二次医療圏)を中心に、災害被害想定を地図上に書き込み、現在の救護計画と照らし合わせることで課題の洗い出しと議論の場を設けます。各地域の地図を集合させることにより都道府県全体を俯瞰することができ、救護計画の見直しに繋がります。

「避難所アセスメント演習」は、救護チームが行なった避難所の情報を集約し、個々の避難所から市区町村の避難所の課題を検討します。現地で得たノウハウを学べる機会で、より現実的な体験ができるでしょう。避難所の評価結果を災害医療コーディネートにどう実用できるのかについても知識を得られます。

そのほか同研修は、被災地での情報管理と記録方法を学べる「本部運営技術演習」、チーム制で問題解決を試みる体験型形式の「本部運営体験ゲーム」、避難所運営を疑似体験できる「避難所運営ゲーム」、被災地外からの派遣救護班の受け入れ方を学べる「救護班調整演習」などのプログラムで構成されています。

災害医療コーディネートの様子
▲災害医療コーディネート研修の様子/画像提供:認定NPO法人 災害医療ACT研究所

研修を受講した皆さんは、「模擬演習で次々と連絡が入る事例に対応し緊張感を味わえた」「現場では中心となって活動するため責任があり、多方面の方と密に連携を図る必要性を感じた」と語っています。

被災地では、研修のように次々と情報が得られたり、得られた情報通りの被災状況であるとは限りません。それどころか全く情報が得られない時期も発生します。そのような状況において適切に判断し、迅速かつ的確な行動をとれるかどうかは分かりません。だからこそ、実災害の経験をもとに作られた研修を通して災害医療の実際を知り、医療従事者として自分にできること、準備すべきことを具体的に把握し、行動することが大切だと言えるでしょう。災害医療

 
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