患者さんのより良い療養や救命救急のスキルアップに寄与する企業

2022.7.20

点滴が必要な患者さんが車椅子移動する際には準備の手間や安全面、入院時では患者さんの精神面の負担への対処など、医療従事者はあらゆることを考えなければならない場面も多いでしょう。さらに、救命救急の現場においては、急変しやすい患者の容態への適切な対応も求められます。
そこで本記事では、点滴ポールと車椅子の課題解消につながる製品や、患者さんの快適な入院生活をサポートするシステム、救命救急でのスキルアップを図れる製品を提供する2つの企業を紹介します。患者さんのより安心・快適な療養と、医療の質を高めることに関心のある看護師さんは、最後まで目を通してみてください。

株式会社樋原製作所

株式会社樋原製作所は、コスト面と機能面から製品の価値を高めるVE提案型の製造企業です。設計から開発、製造まで包括的に行い、1960年に創業して以来積み重ねてきた知識と技術で、高品質の製品を提案。また、これまでに同社が開発してきたものは得意分野の超高速かつ精密な切削加工技術ですが、2010年からは医療・介護分野での自社開発にも取り組んでいます。

点滴中の患者さんの車椅子移動を簡単・安全に

▲画像提供:株式会社樋原製作所

同社の自社開発製品としてまず挙げられるのが、車椅子固定点滴ポール「スマートポール®」。車椅子の保管時において、「取り付けタイプのT字型点滴アームが邪魔になってしまう」「取り外すには手間がかかってしまう」といった医療現場の声から開発されました。
同製品は常に改良が続けられており、それぞれ特長が異なるⅠ型からⅣ型までが販売されています(2022年7月時点)。

たとえば、スマートポール®Ⅳ型はハンドルレバーのみで、しっかりと車椅子へ装着することが可能です。点滴アーム部分はパイプ内に収納できるため未使用時にも邪魔にならず、同製品をその都度着脱する必要がありません。
そのうえ、角度調整機能を加えることでリクライニング式の車椅子に対応し、患者さんに対する負担軽減にもつながっています。

また、既存の点滴スタンドと車いすの連結装置として開発されたのが、点滴ポールキャッチャー「スマートキャッチャー®」です。初期モデルから幾度も臨床試験と改良を重ね、flexibleタイプが誕生しました。

同製品への点滴スタンドの着脱はとても簡単です。点滴スタンドの脱着は強力なバネの力で保持するグリップ部分に挟み込むだけ。ネジなどで締め込む必要がなく簡単操作で安全です。取り付けたスタンドのポジションも車いすの外側・内側・後部にまっすぐにと自由自在に角度調整ができます。利用状況に応じて安全な走行が実現できます。

医療機関で働いていると、点滴中の患者さんを車椅子で移動させることもあるでしょう。しかし、移動中の安全面への配慮や着脱の手間など、看護師さんに負担がかかるシーンも多々あります。そうしたとき、同社が開発したこれらの製品は存分に力になってくれるはずです。

ペンギンシステム株式会社

1983年に設立したペンギンシステム株式会社は、顧客のニーズを汲んだシステム開発に努めている企業です。手がける事業は、研究者を支援するためのソフトウェアをオーダーメイドにより柔軟に開発する事業をはじめ、医療向けシステムやスポーツ・体育向けソフトウェア、産業支援ソフトウェアとさまざま。「世界がよりよくなるためのソフト開発」という理念のもとで、新たな挑戦を続けています。

急変が起きやすい救命救急の現場だからこそ

▲トレーニング風景/画像提供:ペンギンシステム株式会社

救命救急に運ばれる患者さんは刻一刻と容態が変化することが多く、場合によってはその時々の対応で生存率が左右されるケースもあります。そのため、こうした救命救急の現場で働く看護師には、臨機応変に対応できるスキルが大切と言えるのではないでしょうか。
同社が開発した救急・救命トレーニングシステム「救トレ®」は、臨場感のある状況を擬似的に作り出すことで、救命救急に対するトレーニングができる製品です。

同製品は、救急科および麻酔科の医師の指導のもと、バイタル数値と心電図波形をリアルに表現しているのがポイント。特に心電図波形については、正常洞調律や1度房室ブロック、心房細動、持続性心室頻拍など多岐にわたって用意されています。
また、緊急・普通アラートや救急車のサイレン、ナースコール、赤ちゃんの泣き声といったさまざまな模擬音も再生できるため、より臨場感を感じられるでしょう。

▲救トレの画面/画像提供:ペンギンシステム株式会社

そして、同製品にはあらかじめ充実したシナリオが備わっています。その中からトレーニングしたいものを選び、状況に応じてシナリオにセットされているバイタル数値のシーンを選択したり、バイタル数値を変えたりすることが可能です。
特に、日本母体救命システム普及協議会にて開催される妊産婦救命トレーニングコース(J-CIMELS)に対応したシナリオも同梱されているため、救命救急の現場のみならず、産婦人科にも最適と言えるでしょう。
なお、シナリオとシーンは自作して追加することもでき、さまざまな状況を想定したトレーニングが行えます。

そのほか、シンプルで直感的な操作性、デバイスフリーでポータブルとクラウドの2タイプ展開など、医療現場のニーズに合った仕様で開発されているのも魅力。医療従事者の救命救急のスキルアップを図る際には、導入を検討してみるのも良いかもしれません。

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