お役立ち
2017.6.9
海外の人が日本に来て、レストランで水を出されると「頼んでいないけど」と驚くそうです。ティッシュを配ったり、試供品を配ったりされるのは、無料の理由はなんとなくわかるのですが、最近では「どうしてこんなに充実したサービスが無料なの?」と驚くようなものもありますよね。
ナースのみなさんは仕事とプライベートで忙しい中、インターネットの無料サービスを利用されたりすることがあるのではないでしょうか?
とても便利でありがたい無料サービスですが、その仕組が気になりませんか?
今回は、そんな無料で利用できるサービスのナゾに迫ってみたいと思います。
商品のサンプルや商品のイメージキャラクターグッツを無料で配る、無料で利用できるサービスを展開する会社は、なぜ無料なのでしょうか?
それは知名度アップのためという目的がひとつあります。自社や製品・サービスなどのアピールですね。
サンプルには手に取り、味を確かめ、好きになってもらったり、周囲の人にも広めてもらったりできるメリットがあります。
キャラクターグッツは、そのキャラクターに親しみを持つことで、その後、そのサービスを見かけたり、検討したりする際にハードルを低くするという効果が期待できるのです。
これは先程の自社製品やサービスのアピール広告とは違い、他の会社の広告を自分の媒体に載せて得られる広告費のことです。
例えば、自分の運営サイトに関連するサービスを展開している企業から、そのサイトページに広告を掲載させて欲しいという依頼が来て受ける場合です。無料で提供しているサイトですが、そのページが見られるだけで広告も同時にユーザーに見せることになるため、広告収入がもらえたり、広告をクリニックすることでさらに広告費が入るということもあります。
最近、デビットカードが増えましたがご存知でしょうか? クレジットカードと似ていますが、違いはクレジットカードは使った翌月に請求が来るのに対し、デビットカードは使った瞬間に銀行講座からお金が引き落とされるという仕組みです。
デビットカードはさざまな企業が発行していますが、例えば銀行のデビットカードが無料なのは、銀行の利用頻度をあげて、銀行を多く利用してもらったり、他の商品のアピールができることで収益を増やすチャンスがあがるのです。
無料ゲームや無料漫画など無料サービスをネットで展開している企業は、なぜ儲かるのかというと、始めは無料で利用する人を増やしていき、無料である程度までサービスを楽しんでもらいます。そして、「もっとサービスを活用したい」という気持ちになったところで、「これ以上のサービスは有料になる」という表示を見せると、その有料サービスを利用する確立が、無料サービスがないケースより上がるという仕組みです。
無料でそのサービスにある程度はまっていたユーザーの場合、「有料になっても利用したり」と思うのです。
電話やネットアプリ、フィットネスクラブの契約などで、◯ヶ月無料というサービスもあります。これはその後の継続利用を促すためのサービスです。
例えば、「2ヶ月無料」という場合、利用規約に「4ヶ月以上契約される場合」という条件がついているケースもあります。これは継続利用の契約のハードルを下げるためという目的が大きいようです。
また「1ヶ月無料を付けると総額が割引になるので、今付けて、翌月には解約してください」という触れ込みで契約時に割引をするサービスもありますよね。
これは「A企業のサービスにB企業のオプションを無料でつけると割引できる」というサービスですが、広告費と同じようにBという企業が契約1件につき◯◯円をA企業にお金を支払っているから成り立つ無料の仕組みです。
このサービスは、翌月から料金が発生するので、その前に自分で解約手続きをしなくてはならないというリスクがあります。月額が200円程度だと、つい契約解除を忘れてしまう方も少なくないようです。しかし、塵も積もれば山となる。契約したままだと積もり積もって大きな無駄遣いになってしまうので注意が必要です。
転職サイトは、転職サービスを無料で行うところが多いですね。これは紹介したら紹介先からお金をもらうから成り立つ仕組みです。
求人したい企業や事業所が、通常の求人情報誌などに求人広告を数週間出すと、数万円~何十万というお金がかかります。しかし、求人広告費をかけても必ず採用できるかは保証されていません。
そこで「求人広告費は1年中無料で、採用できたときだけお金を払えばいい」という転職サイトサービスは、求人を出す側にもメリットがあるのです。
求人を出す側も、紹介した側も、求職者もメリットがあるという仕組みなのです。
この他にも、世の中には無料のサービスが溢れています。無料には無料にできるメリットがかならずあるものです。
ですが、「無料は安心だ」と思い込まないでください。
無料サービスがこれだけ広まっている現在では、そのサービスに悪徳業者も紛れています。無料をうたっておいて、契約後に実は多額の支払いの必要がある契約だったと言ってきたり、契約した個人情報を転売していたり、どんな風に利用されるかわからないのです。
無料サービスは、なぜそうなのか、その会社は信頼できるのか、利用規約には何が書かれているのか、もしお金をあとから請求されても支払う必要があるのかなど、しっかりと確認をして、活用することが大切です。
信頼のおける企業の無料で利用できる便利なサービスがわかれば、同じサービスでも、お得に利用することができます。確認するべきところに気をつけて、便利なサービスをうまく活用していっていけるといいですよね。
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