看護師のみなさんは、医療や福祉の現場で高齢化か進んでいることを感じられているかと思います。そんな中、看護師に求められることにも変化が起こっています。
それが看護判断の総合力・フィジカルアセスメントです。
なぜ今、看護師にフィジカルアセスメントが求められているのか、アセスメントとフィジカルアセスメントとの違いは何か。今回は、フィジカルアセスメントについてまとめました。
バイタルサインの値や検査データ、現在の状態など必要な情報を収集し、その情報から分析し判断することがアセスメントです。
患者さんから情報を得るためには会話も重要です。検査データや値だけでなく、関わる時間から得られる情報もあります。会話の中にある訴えや症状を聞くことは問診であり、観察することが視診になっています。これは日々の看護の中にあるフィジカルアセスメントです。
フィジカルアセスメントといっても、問診から視診、触診、打診、聴診などがあり、より体に侵襲の少ない方法から行っていきます。バイタルサインの測定や検温の際の、患者さんとの会話の中からフィジカルアセスメントを行うことも重要ですよね。
心音や呼吸音などの聴診によっては、すぐに医師に報告する必要があります。また腹部の触診、対抗反射の有無など、知識がなければ判断できない場合もあります。
病態を理解していなければ、数値や症状の変化に気づくことも難しくなりますよね。また心音や呼吸状態は、聴診によって知ることができますが、正常の状態を知っておかなければ判断することは難しいものです。
このため、バイタルサインの測定だけでなく、触診や聴診など観察したことを総合的に判断する総合力・フィジカルアセスメントが必要だと言われているのです。
今、患者さんに起こっている変化を知る上で、バイタルサインの測定や観察は重要です。しかし、一歩先の状態や変化を予測するためには、さらに看護師の技術や知識としてのフィジカルアセスメントを取り入れていく必要があります。
なぜ以前には、医師が主に行っていたフィジカルアセスメントが、看護師にも必要といわれているのか。
それは、今後の更なる高齢化社会において、退院後様々なサービスを受け、自宅で生活する高齢者が増えるからです。
在宅で受けられるサービスに、訪問看護があります。在宅という環境では、できる検査も限られています。よって看護師としてできる、問診や視診、触診などのフィジカルアセスメントを行い、状態の把握と予測をしていくことが重要になります。医師がいない状況のなかで、必要な情報から、看護判断を統合させて考えることが求められています。
患者さんの状態を把握して行く上で、アセスメントは重要です。フィジカルアセスメントは、看護師にも取り入れられ、行われてきた部分でもあります。普段なにげなく行なっている看護の中にも、フィジカルアセスメントがあります。患者さんとの会話の中から、情報を得ることもひとつの方法ですね。
高齢化社会が進み、自宅療養の高齢者も増えていく中、看護判断の総合力・フィジカルアセスメントを磨くことが、今、看護師に求められているのです。
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