西オーストラリア・パース在住12年、パース市内の公立病院一般内科勤務歴11年目のKayです。
本日は久しぶりの日本の病棟ではありえない!仰天エピソードをお届けする「病院あるあるシリーズ」です。
「問:患者さんをベッド上に乗せたままベッドを移送します。どちらを先にしてベッドを移送しますか? 1.足先 2.頭」という看護技術の試験に出てきそうな問題ですが、どうでしょうか? 日本では答えは「1.足先」と私は遠い昔に看護学校で教わりました。日本で働いていた時もそうでした。
オーストラリアではどうでしょうか?
こちらでは「2.頭」を先にして移送します。
何か医学的根拠があるのか?と同僚に聞いたら、「ベッドがそういう向きにしか動かないんじゃない? 最近導入されたベッドは頭のほうに押すハンドルがあるから、足から先に進むよ。」と、ベッドの構造上の仕組みだったようです。
もっと医学的根拠があるのかと思ってたのでずっこけてしまいました。
病棟内には3種類ぐらいベッドがありますが、よく観察すると、やっぱり使われているベッドによって進む方向が違うようです。
面白いですよね。
病院の規模にもよると思いますが、日本では患者さんのベッド移動、検査への移送はカルテをもって看護師である私たちが行っていると思います。
私の働いている病院ではHSA(Health Service Assistant)と呼ばれる人(ほかの病院ではオーダリーと呼ばれることもある)がベッドの移送を行ってくれます。
HSAとは主に院内で助手的役目をしてくれる職種であり、日中は各病棟に一人づついます。その他にもフリーで動けるHSAが手が必要な部署にタスクごとに派遣されるシステムになっているんです。
このHSA、患者さんのベッド移動だけでなく検査の送り迎え、リネンの補充、患者さんの移動介助、体位交換、はたまた検体を検査室まで届けてくれたり、緊急時に薬を薬局や他の病棟まで取りに行ってくれたりと配達係的役割までしてくれるんです。
夜勤体で自分の受け持ち患者さんの体位交換が必要な時もコンピューターシステムに打ち込めばHSAさんが病棟まで来てくれて一緒に体位交換を手伝ってくれるので忙しい同僚のナースを邪魔することもありません。
HSAさんがいてくれるので病棟での仕事も中断されることなく私たちも自分の仕事ができるのです。とてもありがたいです。
病院で働いているナースの方、あなたは病院内で走ることがありますか?
私はありました。 患者さんの急変時、リネンを取りに行く時、物品を取りに行く時なども時間に追われて小走りになっていたような気がします。
オーストラリアの病院で働き始めた時にいつもの癖で病棟内を小走りしたら注意されたことがあります。
もちろん理由は危ないからです、患者さんや他のスタッフともぶつかったりして転ぶ危険性や事故にもつながりますし、「何があったの?」と人を不安にさせますよね。
たとえ院内でコードブルーが発生しても走ってくることはまずありません。
緊急スタッフメンバーも歩いてきます。
院内で走っているの脱走する患者さんか窃盗犯くらいでしょうか?
走っても歩いても、時間はあまり変わらないので事故のないように院内は歩きましょう。
いかがでしたでしょうか?
日本では常識と思っていた看護の日常が国が変わるとこんなに違うこともあるんですね。
院内での職種は多岐にわたり、それぞれが独立し、協力して医療行為を行うチームワークができているのでナースが看護に集中できるのもいいところです。
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