
看護師は、就職してからもさまざまな研修に参加しながら自分のスキルをアップできることが魅力の一つですよね。研修は、部署や職場、役職が変わったときにはとても心強いものです。
しかし、中には一風変わった研修もあります。また、一般的な研修のテーマであるのにその時期や参加するメンバーによっては、その充実度が変わってきます。
今回は、私が参加した研修2つについて紹介します。

一つは、私が就職2年目に参加した日本アンガーマネジメント協会主催の看護師対象の研修です。
(一般向け講座もあるようです)アンガーマネジメントつまり、「怒り」を上手に配分できるようになる科学・技術のこと(怒らないことではありません)です。
ここでは、怒りの性質や、怒りに関する問題などの講義を受けて、自分自身が抱える怒りとその性質について振り返りながら、マネジメントするスキルを学ぶことができます。
看護師として患者さんやスタッフと関わっている日常で、私たちは知らず知らずのうちにストレスや不安、悲しみなどの感情を抱えています。
例えば、患者様のクレーム対応や日々終わらない業務内容、医師や上司からの理不尽な要求、思い通りにいかない後輩指導などでストレスを抱えていたり、患者さまの死に直面したときに悲しみの感情を抱えたり、自らの看護技術への自身の喪失などから不安を感じたりしますよね。
「怒り」はそのような第一次感情の次に生まれる第二次感情だそうです。
仕事をしていると、「どうしてもイライラしてしまう」「キツい言葉遣いになってしまう」「無性に叫びたい感情にかられる」など怒りを認識する場面もあると思います。そんなとき、「こんなの本当の私じゃない!」「どうしていつもこうなってしまうの?」と悩んではいませんか。
私は、2年目の終わりにそんな気持ちになってしまいこのままだと自分の性格が悪くなってしまうのではないかと思い悩んでいたところ、この研修に出会い参加しました。
しかし、思いもよらない誤算がありました!
なんと私の職場からの参加者は、私と同期の看護師と主任の3人だったのです。
もちろん、経験年数の浅い私たちは上司の指示や言動に対して未熟であるが故に理不尽だと感じたり「イライラ」してしまったりすることがあります。
「忙しいのに」「雑用ばっかり!」「自分の仕事が評価されない・・・」「とばっちりでは?」などどうしても複雑な感情が出てきて、その結果ストレスとなり自分自身がイライラしてしまうなんていうことが一般的にもあると思います。
そういった職場の上下関係で生じた怒りに対してどう対応しているのかグループディスカッションや全体発表で話題になった場面があり、コメントを求められてしまいとても戸惑いました。正直、焦りますね。
主任も、部下への指導等の怒りについてコメントを出しづらかったと思います。
せっかくの研修でしたが、こうなってしまうとちょっと本心での語り・解決は難しいですよね。当日は無事に3人で研修を終えて、笑って帰宅することができましたが・・・あわやと思いました。
研修内容によっては、一緒に参加するメンバーについても考えて参加することをお勧めします。

二つ目は、新人看護師になったばかりの頃に参加した「悩みを共有」しながらステップアップを目的とした研修です。
内容としては、演習とグループワークを通じて自分を見つめ直して人との関りを掴んだり、ありのままの自分を表現したりすることによって悩みを解決していこうというものです。
新人看護師は、学校や実習で学んできたことと現場とのギャップや人間関係などで悩みを持つことが多いと思います。
他施設の新人看護師同士で話しながら、新人同士悩みは似ているなと共有できたり、何か良い方法で解決することができたりするのではないかと思い、参加しました。
しかし、そもそも見ず知らずの相手と研修当日にそんなに素直に話せるものでしょうか…。
当日出席すると、まず名札をもらいました。もちろん、自分の職場名と名前のバッチリ入った名札です。それを首から下げて自己紹介をするわけです。その時点で、ガッチガチにバリアができますよ。
匿名の掲示板で話しているわけではなく職場の名前を背負ってしまっている限り、自分の職場で「○○はおかしいのでは?」とか「人間関係が複雑で…」とか感じてることや悩みを正直には打ち明けられませんよね。
よくよく考えれば分かりますが、「完全に甘かった!」と思いました。後日レポートを出すことにもなっているので、まぁこのテーマの真の解決は難しいでしょう。期待しただけに、ちょっと残念でした。
研修に参加するには、その内容に惹かれて参加するということが殆どだと思います。
しかし、講義メインの研修ではなく、グループワークやディスカッション、演習などがメインの研修では少し注意が必要です。参加するメンバーや条件を確認してから申し込みをした方が賢いですね。
また、一見今の自分が求めていた答えが見つけられそうなテーマだと感じた場合であっても、その研修で本心は語れるのか? 解決できるのか? ちょっと考えてみた方がいいかもしれません。
看護師は、人と接する仕事だからこそ、こさまざまな研修がありその難しさもあるのですね。ですがやはり研修で学べることは多いと思いますし、どこかで臨床に生かせることもあると思います。
気になる研修がある方はぜひ参加してみてください。万が一、ちょっと変わった研修だな…と思っても、何かを学び取る姿勢がある限りはきっと、経験という一つの引き出しにできると思いますよ。
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