
転職して他の職場に行くということは、すでに出来上がっている人間関係の中へ入って行く、ということです。これがどの程度のストレスを感じるかは、その状況に置かれた本人でなければ理解できないかもしれませんね。
ただ、転職したからには、その職場でうまくやっていきたいですし、楽しく働いていきたいですよね。
そのためには良い人間関係を、できるだけ早めに構築する必要があります。
それにはどのようにしていけば良いのでしょうか?
ここでは、看護師が転職後1年目で人間関係を上手く構築するためのコツをご紹介します。

転職して出勤した初日は、緊張で疲れ切ってしまうかと思います。緊張しているうちに1日が終わってしまった…ということもあるかもしれません。緊張していると、日頃なら難なくできることでも、失敗しそうになってしまうことも…。
緊張するのはしかたありませんが、できない看護師と誤解されないよう、「緊張している」という自分を客観できる目線を持っていたいものです。
客観視できると、感情を落ち着け、修正できる部分が増えていきますよ。
最初の1ヶ月くらいは、多くの医師や同僚の看護師の名前、その他のコメディカルスタッフ、そして、もちろん患者さんの名前などを覚えなければなりません。
また、職場の構造や各備品の置き場所、看護や申し送り、その他仕事以外の雑事に関する院内ルールなど…覚えることが多すぎて、それだけで頭の中がいっぱいになるものですよね。
まずは、最低限関わる人の名前を覚え、あとはその日のスタッフを確認するなど、ひとつひとつ覚えていくのみです。患者さんの名前を覚えるのは、看護師ならどの職場でも変わらないので、緊張しすぎないようにメンタルコントロールをしていきましょう。
また勤務中は難しい時もあると思いますが、院内ルールはメモなどを取って覚えていくしかありません。ちょっとした隙間を見つけて、こまめに院内ルールを蓄積。わからない時は素直に先輩に聞いても良いと思います。教えてもらったら、しっかりと笑顔でお礼を伝えてくださいね。
先輩に質問する時、「すいません」ばかりを使っていませんか?
何度も何度も「すいません」と言われると、先輩も疲れてしまうのですよ。
本当に申し訳ないと思っているのだとしても、「ありがとうございます」という言い方にかえるだけで、相手は気分がいいですし、自分も前向きになれますよ。
3ヶ月目あたりから徐々にいろんなことが見えてくる看護師が多いようです。
「この人は周りから信頼されている」「この人は話が面白い人」「この人は優しいけれど裏の顔があるかも…」など、関わる人の性格や個性が見えてくると、あなたにも好き・嫌い、得意・不得意などが自然と出てきてしまうかもしれません。
ここで思い出して欲しいのは、あなたは新人としてその職場にやって来た看護師だということ。好きな人、嫌いな人だという私情は表に出さない方が賢明です。間違ってもそれを誰かに話してしまうことは避けてください。
患者さんのためにも、周りの先輩看護師とは良好な関係性を築くべきですので、私情にとらわれず、常に感謝の心で、笑顔を心がけた円滑なコミュニケーションを図るように気をつけてください。笑顔は自分が思っている程、表面に表れにくいものですので、意識することが大切です。
例えば、苦手と感じた先輩看護師から看護の手技を注意された場合、「私のために間違いを指摘してくれた」と感謝の意を伝えてみてください。
常に笑顔で感謝の意を表する、少々理不尽なことを言われても不信感を表に出さない、そんな対応ができれば、自然と周りが優しい雰囲気になっていきますよ。
あなたが周りの人間を観察しているように、周りもあなたを観察し、どう評価するかを考えています。まずは「感じの良い新人」と思われるように気をつけてみてくださいね。

前職のやり方の方が良かったと感じることでも、「郷に入れば郷に従え」。始めのうちは、その病院のやり方を学ぶ姿勢が大切です。
しばらくそのやり方を実践している内に、「ここにはここに合ったルールだったのか」と感じる理由が見えてくるかもしれません。
また、前職を悪く言うこともいい印象を与えません。新しい人が入ってきたということで、前職の話を聞かれる機会はあるかもしれませんが、否定的なことや今の職場と比較するような内容は避けて、当たり障りのない回答を少しする程度にとどめてください。
転職したらそこが新たなスタートです。まずは新しい場所を受け入れ、慣れていくことに集中してくださいね。

半年も経てば業務全般を含めて、ある程度いろんなことが分かるようになってくると思います。その頃になったら、少しずつ自分を出してみても良いと思います。
ただ、そのためにも職場では明るく振るまい、人として信頼感を得られるような対応を心がけてください。仕事をきちんとこなすのは当然のこと、人任せにしたり、陰でそこにいない人の話題を言ったり、愚痴が多いのも印象が悪くなります。
そして、先輩が年下であっても、きちんと敬い、言葉遣いには気をつけてくださいね。親しさと馴れ合いは別モノですよ。
ナースコールなども率先して取ることで、頼れる印象になるかもしれません。
しかし何事も「度を過ぎる」と嫌味に変わってしまうことがあるのでご注意を。
周りのいつものリズムを読み取り、そこに上手くバランスを合わせることが大切です。
気遣いは大変ですが、最初に充分な注意をすることで、転職後の環境が良くなる可能性があがります。
転職するということは新しい人間関係の中に入るということ。「感謝の気持ち」を忘れずに過ごせば、今の職場に対しても、そこにいる人々に対しても、丁寧で思いやりのある対応ができると思います。
もちろん看護師も一人の人間ですから、性格的に苦手な方が出てきてしまうこともあるかもしれません。しかし、苦手意識は相手にも同じ感情を持たれてしまうので、できるだけ「感謝」に変えてみてください。
人は感謝を忘れた時、愚痴が多くなったり、不満を表に出してしまうものです。
1年目に気を使うことで、その後の環境が良くなりますので、始めは自分を出しすぎず、その職場の雰囲気を大切にしながら、感謝の笑顔で乗り切ってくださいね。
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