日本と仕事内容は違うの? オーストラリアの病院のシフト ~日勤編~

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西オーストラリア・パース在住12年、パース市内の公立病院一般内科勤務歴11年目の現役ナースKayが日本の看護事情と比較しながら、自らの体験も踏まえたオーストラリアの看護事情をお届けしています。

日本では病院で働くシフトとして2交代制や3交代制が導入されていますね。
オーストラリアではED(救命救急)やICUなど特殊な病棟を除いては3交代制が一般的なようです。

この3交代シフトについても日本とは大きな違いがあるんですね。
今回は「オーストラリアの病院のシフト」について3回のシリーズに分けてご紹介したいと思います。
シリーズ一回目は「日勤」についてです。


日勤シフトの流れ

 
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7:00 仕事開始・申し送り
7:30 OBS(Observation の略でバイタル測定の事です)
患者さんの朝食(配膳はケータリングスタッフによって配膳されます。)
8:00 配薬、点滴投与
9:00からシャワー介助・清潔介助/コールベルの対応
  交代で休憩(15分)に入る
11:30 OBS、血糖値測定(対象患者のみ)
12:00 患者さん昼食 配薬
13:00 準夜勤務者への申し送り
13:30 お昼休憩30分
14:00 看護記録/病棟内勉強会(もしくはスタッフミーティング)
15:30 業務終了


始まりが早い!


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仕事の流れに関しては日本の病院とさほど変わらないと思います。
決定的な違いは日勤の開始時間ですね。

だいたいの病棟が7時から勤務が始まります。
日本では申し送りも廃止されている病棟もあると思いますが、こちらでは、申し送りから業務は始まります。

病棟によっては全体の患者さんの事を申し送る所もありますが、私の勤めている病棟ではベッドサイドハンドオーバーが導入されています。
ベッドサイドハンドオーバーとは自分の受け持ち患者さんのベッドサイドまで行って前の勤務の受け持ちナースから患者さんの状態をハンドオーバーシート(申し送りシート)とケアプラン、検温表を照らし合わせながら申し送りを聞き、それと同時に患者さんのID、患者さんの安全、そしてメッドチャート(処方が書かれたチャート)へのサイン漏れがないか確認するのです。

リーダー業務のナースはナースステーションのデスクで前の勤務のリーダー業務のナースから患者全体についての申し送りをうけ患者全体の状態を把握します。
申し送りが終わると受け持ち患者さんのバイタル測定をします。

バイタルサインに問題がなければ朝の薬の配薬に移ります。
(配薬の方法は「看護師と薬 In Australia シリーズ2回目「配薬方法・手順とナース処方」をご覧ください)。

そうこうしているうちにケータリングスタッフから朝食の配膳があるので、セットアップをしたり食事介助が必要な患者さんには食事介助をします。


休憩


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休憩はモーニングティーと呼ばれる15分の休憩が午前中に交代で入ることができます。
休憩に入る時はバディーを組んでいるナースに患者を見ていてもらいます。
ちなみにお昼休みは30分です。日本と比べると短いですよね?
勤務時間は朝7時から午後3時30分で8時間半の労働時間ですが30分は休憩時間は無給なので8時間分のお給料が払われます。


シャワー、清潔介助、ドレッシング(包帯交換)


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だいたい配薬、食事介助が終わるのが9時くらいになるので、そのころから、シャワーや清拭などの清潔介助やドレッシング(包帯)交換が始まります。

個室以外の大部屋(4人部屋や2人部屋)にもそれぞれの部屋にトイレ、シャワーがついているので自分でできる人は患者さんの都合のよい時間に入ってもらい、介助の必要な患者さんは受け持ちナースがシャワー介助や清潔介助をします。
「今日は寒いからシャワーはいやだわ。」という患者さんにはベッド上にて清拭、おむつ交換をします。

ドレッシングがある人は清潔介助の後にドレッシング交換をします。
その間にも自分の患者さんのナースコールに随時対応したりします。
受け持ち患者さんの介助度にもよりますが、だいたい受け持ち患者の清潔介助がすべて終わるのは11時半くらいになります。


お昼から業務終了まで


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11時半からバイタルサイン測定、血糖値測定を対象患者さんのみ行います。
12時は患者さんのお昼ごはんが配膳され、必要な患者さんには食介、配薬を行います。
午後勤務(準夜勤務)のスタッフが午後1時には来るので、午後勤務者に申し送りをしてお昼の休憩に入ります。
お昼休憩の後は自分の受け持ち患者の看護記録を行い、そのやり残した仕事をしたりします。
15:30になると勤務終了で残った仕事は午後勤務のスタッフに申し送りして定時に帰宅します。
よっぽどのことがない限り残業はありません。


いかがでしたでしょうか?
日勤は始業時間が早いので終わる時間も早いですね。 残業もなくほとんど定時で帰れるので家に帰って家族との時間がゆっくり取れるのがうれしいです。
子供が小学校低学年だと学校の送り迎えがあるお母さんナースは時短シフト(7:00~14:30)を希望することもできます。
次回は「オーストラリアの病院シフト・午後勤務(準夜勤務)編」をお送りしますね。

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