
看護師として働いていると、いつのまにか「看護師らしくなっている」と、人から言われたことはありませんか? 自分ではそんなに変わったつもりはないのに、いい方がキビキビしているとか、急なことに動じなくなったなど言われる看護師も少なくないようです。
仕事においては良いことかもしれませんが、プライベートは仕事を忘れてリフレッシュしたい時間でもあるので、看護師らしさが出まくってしまうのは、あまりうれしくないかもしれませんね。
今回は、プライベートで「私、看護師だな」と思い出させられた出来事を紹介します。
看護師のあなたにも、あてはまることはありますか?

10年目の看護師Aさんは、夫と子供の3人で暮らしています。夫や子供が体調を崩したときに自分が看護師であることに気づくそうです。妻が看護師ではない家庭では夫や子供が体調を崩すと心配しますが、Aさんは心配より先に情報収集・アセスメントを行います。その結果、たいていの場合において問題なしとなります。まずは心配してほしい夫や子供からは、いつも非難されるそうです。非難されるとAさんは、「病院で優しさを使い切っているから家族にまで優しくできない」と答えます。体調を崩した家族への対応の仕方を指摘されるたびに、Aさんは自分が看護師なのだと意識するそうです。以前、担当した料理人が自宅で料理はしないと言っていた気持ちがよくわかるといいます。

ドラマや映画が大好きなBさんは看護師7年目です。夜勤明けにテレビドラマを見ることが楽しみになっています。ほぼオールジャンルのドラマ・映画を楽しめるそうですが、医療ドラマだけは苦手といいます。どうしてもリアリティを求めてしまうからです。ドラマを見ていても、あそこがおかしい、ここがおかしいと指摘してしまうので純粋に楽しめないそうです。以前、好きだったドラマで身体の大きな大人が小児用の酸素マスクを装着していたシーンには衝撃を覚えたと語ります。一気に、物語の説得力がなくなったからです。ドラマにまでリアリティを求めてしまうときに、自分は看護師だと実感するそうです。

サラリーマンの夫と結婚したCさん。本人の知らないところで、夫の親族からありがたがられていたそうです。義父の兄弟はみな高齢です。それぞれ、健康上の不安を抱えています。そこに、看護師のCさんが嫁いできたので、まるで救世主のようにありがたがられたのです。初めて顔を合わせたときは、いつの間にか健康相談が始まって「行列」ができていたとか。口々に、「看護師さんが親族に1人いると安心」「入院するときはよろしくね」など言われたそうです。本人も気づかない間に色々な期待を集めていることに気づいて、自分は看護師だと強く実感したといいます。

5年目のDさんは初対面の人と会うたびに看護師であることを強く実感させられるといいます。仕事の話になり看護師をしているというと、かなりの確率で「稼ぎが良いからうらやましい」「安定した仕事でいいね」などといわれるからです。そのたびに、「夜勤込みの給料なのに、仕事内容から換算すると薄給です」と思うそうです。人の目を通して自分は看護師なのだと実感させられるといいます。
「プライベートでは仕事モードからは離れたい」と思っているのに、ふとした瞬間に「私、看護師だな」と思い出させられることがあります。
仕事を思い出してしまうので、ちょっと残念な気持ちになるかもしれませんが、看護師という仕事が身についている証。プライベートでも「私、看護師だな」と思うことは、考えようによっては素晴らしいことかもしれませんね。
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