聴覚障害のある方が外来や病棟にいらした際、専門的な内容は筆談で交わすことで誤解なく正確な情報が伝えられます。しかし、挨拶やちょっとした日常の話を手話でできたらいいのに…と感じたことはありませんか?
手話の動きのひとつひとつには、実はとても覚えやすい意味があります。一見難しそうな手話も、その意味がわかるだけでいろいろな手話ができるようになり、楽しくコミュニケーションが取れるようになりますよ。
手話には、ひらがなや漢字を表すものもありますし、曜日など特定の表現もあります。
でも会話の多くは、ジェスチャーのたし算のようなものなんです。
例えば、
1、利き手を軽く握って「枕」に見立てます。それを耳の横に持っていくと枕に「寝ている」となります。
1に2を足し算します。
2、両手の人差し指を立てて「2人の人が向き合っている」と見立てます。指を折り曲げ「挨拶を交わしている」ことを表現します。
1「寝る」?2「挨拶」=「おやすみなさい」になります。
枕を外してから挨拶をすると、「おはようございます」になります。
2の「挨拶」は、他の手話を足し算すると、いろいろな意味の手話になります。
たとば
3、人差し指と中指の2本をくっつけて額にあてて「時計の12時」に見立てます。
3「時計の12時」?2「挨拶」=「こんにちは」となります。
これだけですでに3つの手話を覚えましたね。
このように手話はいくつかのジェスチャーを組み合わせて意味を作っているものが多く、ひとつの手話の意味を知ると、組わせで、いくつかの手話を同時に覚えることもできますよ。
わかりやすい基礎や単語を調べられる動画をふたつ選んでみました。ネット上には他にもさまざまな手話講座の動画が紹介されています。また本格的に学びたい方は教室などたくさんもありますよ。
こちらの動画は、ゆっくりとわかりやすい手話で、数多くの基本挨拶、日常で使える手話を教えてくれますよ。
下記からサイトをご覧ください。
http://cgi2.nhk.or.jp/signlanguage/syllsear.cgi
こちらのサイトでは50音から単語を探して、動画を再生できるサイトです。
わかりやすいスロー再生もありますよ。
目的の調べたいものがある時には、辞書のように活用できる便利なサイトです。
手話は同じ意味でもいくつかの表現方法があったり、地域によって言い方が変わる方言もあるんです。音声での会話と同じですね。
でも、別々の地域に住んでいる手話を話せる人同士での会話は成り立ちます。
なぜかというと、手話で大事なのは表情や口の動きでもあるからです。
例えば「元気」という手話を首をかしげながら行なうと「元気?」と質問していることになります。しかし、困った顔でやると「本当は元気じゃないけど、元気だしているよ」という風に取れます。
手話は手の動きだけではなく、表情や口の動きを合わせることで、より正確に、より多彩な表現を伝えることができるのですね。
患者さんが聴覚障害のある方だった場合、専門用語などの会話は難しいですし、誤解があっては絶対にいけないので、筆談がオススメです。
でも、挨拶や日常的なささいな会話などを手話も用いることができると、距離感が近づき、より良いコミュニケーションを図れると思います。
もちろん患者さん以外でも身近に聴覚障害のある方がいて、「もっと話したい!」という思いを感じたことのある方は、ぜひ一度動画をご覧になってみてください。
そして、その方と少しでも手話でお話をしてみてください。きっと手話が楽しくなって、もっとたくさん話したくなりますよ。
手話には動きに意味があり、それがわかると案外、覚えやすいものです。
通勤電車の中で動画を見るだけでも違いますので、ぜひご紹介したサイトなどで手話を覚えてみてはいかがでしょうか。
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