看護師になったばかりの方は、もしかしたらまだ余裕がないかもしれませんが、職場や仕事になれ、数年経験してくる中で、「こんな看護師になりたいな」「こういうこところは見習いたい」など思った先輩看護師に出会うことがあったのではないでしょうか。
記憶に残る憧れの先輩について、みなさんのお話を伺いました。
私は看護歴6年目に入りましたが、まだまだ正直、未熟で不甲斐ないと感じる日々です。
そんな私があこがれたのは、とにかく仕事ができる先輩です。
夜勤時に急変があると私はいまだに焦ってしまうのですが、先輩はそういうときほど冷静さを研ぎ澄ましテキパキと判断して指示をくれます。そして、処置もムダがなく適切でキレイなんです。
先生たちからも一目置かれていて、本当にかっこいいです。
ちょっととっつきにくい方ですが、人の悪口は絶対言わないし、噂話にも乗りません。
患者さんにもなかなか厳しいことも言いますが、患者さんも真摯に聞いてしまうようなオーラがあります。
一言で言うと、“信頼できる看護師”という感じです。
私は性格的にも先輩のようには振る舞えないですが、急変時の冷静な判断と行動は見習いたいです。かっこいいです!
私は看護歴7年になる看護師です。忙しい中にも看護の面白さも感じられるようになり、自分で言うのもなんですが、たぶん仕事は出来る方になれたと思っています。
でも、絶対に敵わないな~と思う先輩がいます。
仕事ができるのはもちろんですが、一番すごいと感じるのは、存在感です。
看護師もドクターも患者さんも、その先輩が好きだと思います。
すごい美人とか、すごく目立つとか、賑やかとかそういうわけではないのですが(すいません)、でも、その人がそこにいてくれるだけでものすごい安心感があるんです。
人を包み込むような雰囲気と話し方で、目が合うだけで安心するんです。
なかなかこちらの言うことを聞き入れてもらえない認知症の患者さんも、先輩にはニコニコとしてすぐに言うことを聞いてくれます。言葉以上の何かが伝わるようです。
ドクターが予定通りにいかずにイライラしている時も、先輩が来てくれると落ち着いて優しく戻るんです。もちろん私も…。
ずっと一緒にいて欲しい、そんな先輩です。
うちの病棟には、ドラマの中の登場人物くらい美人の先輩がいます。スタイルもよくて、たまに見とれてしまいます(笑)。
仕事も性格もみんなと変わらないんだろうけど、見た目が美しいため何をしても特別に見えます!
正直、羨ましい。どうして人間ってこうも違うんだろう。たまにそう思っちゃいますが、それでも辛いことやイラついた時、先輩を見ると癒やされます(笑)。
同性の私ですら見とれるくらいなので、ドクターからも患者さんからも病院に出入りいする業者さんからも絶対好かれていると思います。
でも、私は知っているんです。先輩は美人だけど、実は女子力が低いのです。家事は全般が苦手。化粧もしなくてもキレイなので苦手。服も選ぶのが面倒という理由で某プチプラブランドのマネキンが来ている服をそのまま買って着ているらしいです。だけど、なんでもないTシャツとスカートが先輩にかかると上質なものに見えるんですけどね。
すごく美人で、でも実はダメなところもあるって、ある意味完璧じゃないですか?!
ああ、不平等だ~!(笑)だけど憧れる先輩です。
新人の頃、プリセプターについてもらった先輩はとにかく厳しくて怖くて、私は正直恐れていました。
でも、ある時、些細なことですが褒めれたことがあって、涙が出るほど嬉しかったんです。それ以来、先輩に褒められたい一心で一生懸命勉強したものです。ぜんぜん褒めてもらえなかったですが…。
プリセプターが終わるまで本当に細かい部分まで厳しく言われましたが、最後に「よくがんばったね。私も教えることで勉強になったよ、ありがとう」と言われたときは涙腺崩壊でした。
あれから5年。先輩とはかなり仲良くなりました。たまにご飯に誘ってくれたり、夜勤が一緒だとお互いに二人分のデザートを買ってきたり。たまに怒られますが、今でも私のことを見ていてくれる先輩に感謝しています。でも、1年目は本当に怖かったですけどね。
私は現在、60代です。今は夜勤のない診療所に勤務していますが、50代まで急性期の病棟にいました。転職も数回しました。振り返ると苦手な先輩はけっこういましたが、好きな先輩も数人思い出します。
一番記憶に残っているのは30代の頃、結婚と出産で看護師を一度休み、復職した時の病棟にいた師長さんです。当時はまだ看護婦と言っていたんです。
師長さんはおそらく今の私の年齢くらいだった気がします。少し太っていて、まるいメガネをかけて、声が高く早口の方でした。
何が好きだったかというと、感情豊かな人だったんです。
看護師同士の仲が良くないことを知ると自分のことのように悲しんで、ふたりの間に入って納得いくまで話し合いをさせたり、患者さんの看取りのあった日は、勤務が終わるとリネン室に駆け込んで泣いていたのはみんな知っていました。
とにかく人のことでも、自分のことのように喜んだり悲しんだり怒ったり、真剣に生きている人という印象でした。
中にはそんな先輩を笑う人もいましたが、私はけっこう好きでした。人間くさくて。
今の職場は人間関係が希薄です。出勤して、それぞれの仕事だけをして(頼めば手伝ってくれますが)、退勤したらどう過ごしているのか…。勤務中でも必要最低限の会話しかせず、休憩が一緒になってもみんな携帯電話を見ています。
時代もあるし、患者さんやご家族との関わり合いで疲労しているから、看護師同士はクールに過ごしたいのかもしれないですね。それが悪いとは思いませんが。
でも、あの先輩がここにいたら、一生懸命みんなをつなごうとするんだろうな。
懐かしい好きな先輩でした。
みなさん、お話いただきありがとうございました。憧れの先輩には、それぞれの思いがあるんですね。
みなさんには憧れの先輩や尊敬する先輩、好きな先輩はいますか?
自分も後輩から「憧れです」なんて言われたら、やる気が出ますよね。
憧れがあるから、希望になる。
どこか一面でも少しでもいいので、新人さんに希望を与えられる、そんな大人でいれるといいですよね。
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