入退院の激しい病棟では、患者さんとの信頼関係ができるころにはもう退院…ということがあるかと思います。こうした病棟では、短期間で患者さんから信頼を得るためにはコミュニケーションが大切になります。
今回は、患者さんと信頼関係を築くための、上手なコミュニケーション術をご紹介します。
患者さんから信頼を得るコツは、看護の基本を徹底することです。具体的に、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
最初に気をつけたい点は、患者さんと交わした約束を守ることです。「○○時に薬を持っていく」など約束をしても、忙しく働いているとその時間通りに行くことが難しいことがあります。仕方ない面もありますが、患者さんとの約束を守れないと、患者さんの辛さを理解していない看護師だと思われ、信頼してもらえないかもしれません。
予定外のことが起こり、約束の時間に遅れた場合は、丁寧な謝罪をして患者さんの話をしっかり伺うようにします。
忙しく働く看護師の姿を見て、自分の希望を言い出せない患者さんは少なくありません。この点に配慮して、患者さんの希望を先回りする形で看護を提供すれば信頼してもらいやすくなります。
患者さんの生活リズムをつかみ、良いタイミングでトイレを促す、患者さんの特徴に合わせて食事をセッティングする、患者さんの体調に配慮して丁寧にケアをする、患者さんの気分に配慮して話しかけるなど先回りした看護が提供できます。
可能な限りで顔を見せることも重要です。顔を見せる回数が多ければ、コミュニケーションをとれるチャンスは多くなります。患者さんと廊下ですれ違うときも挨拶や、「リハビリ頑張っていますね」などと一言声かけをすることで患者さんとの距離が縮まっていきます。
そうすることで話が苦手な看護師でも、患者さんのことを気にかけていることを伝えることができます。患者さんが話す気分でないときは、無理にコミュニケーションをとらず「話したいときはいつでも声をかけてください」と伝えておくと良いです。
患者さんが困っていたら一緒に解決を図ります。例えば、「○○に困っているからリハビリの先生に相談しませんか」などです。患者さんが抱えている問題を解決することでも信頼を得やすくなります。
短期間で患者さんと打ち解けたい方は、患者さんの生活歴を聞いてみるとよいかもしれません。自分の歴史を話すことで、患者さんは心を開きやすくなります。生活歴を聞くことで、患者さんへの理解が深まります。理解が深まれば個別性のある看護を提供しやすくなります。信頼関係を深めるきっかけになるので、患者さんが嫌がらなければ生活歴を聞いてみるのも良いと思います。
コミュニケーションが苦手と感じている看護師も、まずは挨拶や顔を見せる回数を増やして、話す機会を設ける所から始めてみると良いかもしれません。看護の基本に立ち返り、上手にコミュニケーションをとりながら患者さんに安心して治療を受けてもらえる環境を提供できるといいですね。
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