仕事看護師マガジン
2018.6.25
厚生労働省が発表した「平成29年版 労働経済の分析」によると、共働き世帯数は専業主婦世帯数を上回って推移しており、2016年にはその割合が1.7倍となっているそうです。結婚や出産をしても働く女性が増えていることは、看護師のみなさんも実感されているのではないでしょうか。
そんな中、看護師の転職サイト「看護のお仕事」( https://kango-oshigoto.jp/ )は、20代~60代の出産や育児を理由に離職中の女性看護師125名を対象に「看護師さんの復職に関する意識調査」を行いました。今回はその結果についてお伝えします。
参考:平成29年版 労働経済の分析 -イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題-
調査名 :看護師さんの転職、復職についての意識調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2018年5月22日~6月1日
調査対象:20代から60代の女性看護師さん 125名
現在出産・育児で離職中の看護師さんに「今後、復職を考えているか」質問したところ、「はい」と答えたのは95.3%ということがわかりました。
「いつまでに復職したいか」希望時期を聞いたところ、「3ヶ月以内」が最も多い50.8%。次に「1年以内」(15.8%)、「未定」(15%)という結果に。1年以内に復職したいと考えている看護師さんが全体の79.9%に上ることが明らかになりました。
復職したい理由については「家計のため」が56.4%で過半数を占め、次いで「子育てが一段落して時間が空いたため」(20.5%)、「社会と繋がりを持つため」(13.7%)が続きました。
「復職に対して不安があるか」の問いに、「はい」と答えたのは92.2%。離職中の看護師さんの大部分が、復職に不安を感じていることが明らかになりました。
「復職にあたり抱えている悩み」について、最も多いのが「ブランクがあり手技や知識に不安がある」39.8%、次いで「希望する条件の求人がない」27.6%、「託児所・保育園の条件が厳しい」16.6%という結果に。
「復職先の条件で重視する項目」は、1位「土日祝休み」(20.7%)、2位「休みが取りやすい」(20.3%)、3位「家または託児所・保育園に職場が近い」(16.5%)という結果になりました。子供がいる看護師さんは、休みを重視する傾向にあるようです。
仕事と家庭を両立させるため、「ワーク・ライフ・バランスを重視した働き方をしたい」看護師さんが多いのではないでしょうか。
「復職時に希望する職場」で最も多いのが「クリニック」で37.0%。次いで「病院」が30.6%。「その他」(22.2%)には次のような回答が寄せられました。
「大学や企業の医務室」(企業)
「企業の健診センター」(企業)
「保健師として働きたい」(保健)
「復職や復職後の働き方についてどこから情報を得ているか」の回答で最も多かったのが「インターネット」52.4%。次に「職場以外の先輩・同僚・後輩」12.1%、「職場の先輩・同僚・後輩」11.3%が続きました。「SNS」も8.1%おり、インターネット上から情報を得ている看護師さんは合わせて6割に上ることが判明しました。
今回の調査を通じて、離職中の看護師さんの95%以上が復職を望んでおり、そのうちの半数が「3ヶ月以内」の復職を考えているということがわかりました。
「家計のため」など、それぞれに復職したい理由はあるものの、復職先は「休み」を最重視したり、託児所・保育園との距離間を気にする看護師さんも多いことから、家庭を大事にしながらも、もう一度看護師として働きたいという女性の姿が浮かび上がってきました。
共働き世帯が増えている現代、“家庭と両立できる職場があるならば、なるべく早く復職したい”というのが、今回の調査で見えてきた復職に悩む看護師さんの本音ではないでしょうか。
「ナースときどき女子」を運営する「看護のお仕事」は、復職を目指す看護師のみなさんが“無理なく働ける職場”に出会えるよう、これからも応援していきます。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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