真面目過ぎて自分で自分が辛くなってしまう方、ちょっと考え方を緩めてみませんか?

2018.7.4

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ナースは人の命に関わる重要な仕事をしています。だから常に患者さんを観察し、正しい判断、迅速な行動を取る決断力などが必要です。真面目過ぎるナースの中には、そんな使命感に燃え尽きてしまう方もいます。

「仕事をしっかりやること」と「精神的に張り詰めすぎること」は同義ではありません。
もし、「一生懸命頑張ろうとしている自分自身が苦しい」と感じているなら、少しだけ考え方を緩めてみませんか?

今回は、真面目な自分に潰されてしまいそうなナースの方へ、“心にゆとりを持つための考え方”をいくつかお伝えしたいと思います。自分に思い当たる部分があれば、心が潰れてしま前に、心を緩める参考にしてくださいね。

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☆その1「計画通りに行かなくて当たり前」を受け入れる

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看護の対象は人です。しかも、病気や怪我などで通常の状態ではないので、予期せぬことが起こるのが当たり前。

真面目過ぎる方は、「計画をしっかり立て、それを完璧に実行したい」という思いが強い傾向があります。

しかし、患者さんの身体的な問題や精神的な状態により、計画通りに行く日などほとんどありませんよね。また受け持ちの方の調子がよくても、他の患者さんの状況やスタッフの人数などによっても計画通りに行かなくなることもありえます。

計画を立ててそれを目指すことはとても大切です。けれど「完璧に計画通りに行くことはない」ということを、まずは受け入れることも大切です。

しっかり計画を立てる能力がある方なのだから、計画が上手く行かなくなった時も「どう修正するか」を再検討することができるはずです。
計画通りいかないことで辛くなるのではなく、それを修正していける自分の能力を信じて、実践していくことで看護の幅は広がっていきますよ。

計画通りに進まない時こそ、成長できるタイミングです。計画通りに進まないことに対して落ち込んだり、苛立ったり、焦らずに、自分が今できることを考えて行動していければ、それで十分なのです。

 
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☆その2「同僚に期待しすぎない」

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自分が真面目に頑張れる方程、一緒に働くスタッフへの不満や悩みを抱えるナースは少くありません。

「理解できないようなやり方をする」「こちらが親切に教えても嫌な顔をされた」という声が聞かれることも多くあります。

また「自分だけ嫌われている気がする」「自分のやり方を押し付けてきてイライライする」といった悩みも聞こえてきます。

それは色々な考え方や価値感があり、違いも相性もありますよね。また真剣な職場だからこそ起こるストレスや摩擦もあります。すべての人と常に上手く関係を築くことは難しいのです。それでも、毎日通う職場だからこそ、合わない人とのストレスは大きな負担となります。

ここでの考え方は、「自分の意見はチームの中の一つの要素」だと考えることです。

自分だけのことで考えれば、自分が正しいと思うことを理解しない人と働くことは辛いかもしれません。
しかし、チーム単位で考えると、患者さんも同様にさまざまな考えや価値感を持った方がいるので、ナースひとりの考え方や価値感より、復数のナースのさまざまな考え方や価値感を持ったチームの方が対応できるのです。

そう思うと、自分と同じ考えではない人がいても、単純に嫌だと思うだけではなく、許容できるのではないでしょうか? みんなが「自分と同じ考えではない」ことは、チーム力で考えれば”強み”になのです。

☆その3「人に頼ることもスキル・人に頼らないスキルがある」

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真面目で頑張り屋の方は、人に頼ることが苦手という方も少くありません。
人に頼れないと、すべてを自分ひとりでやろうとして、負担が大きくなり過ぎてしまいます。
結果的に患者さんを待たせることになったり、残業になってしまうこともあります。

「人に頼る」こともスキルのひとつです。
自分に余裕が無いときには、人に助けてもらうことにより、職場は円滑になります。
もし人が困っていたら、そのときには自分がサポート役になればいいのです。
お互いに頼れる環境というのは、雰囲気の良い職場になります。

また真逆ですが、「人に頼らないスキル」というのもあります。
チームで円滑に回すことばかりに意識が行き過ぎると、今度は業務の分担、振り分けに意識がいき、かえって時間をロスしてしまうこともあるのです。また「どうしてやってくれないんだ?」「なぜ私がやらなきゃいけないんだ」と思うとストレスになってしまいます。

自分が動いた方が早い時には自分でやってしまう。人に任せるのを待ちすぎないことも大切です。ただし、このベースには、戻ってきた人がサポートに入る意識があることで、より上手く回ります。

ギブ&テイク。状況を判断して、自分でやるのが効率がいい場合はやる。しかし、人が来たら頼り合える、そんな環境を作っていけるといいですよね。
そのためにも、自分から人に頼れる、そして、感謝できる、人が大変そうな時には助けに入るという姿勢をつねに持つことが大切です。

☆その4「休む時は休む」

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真面目で頑張っている人ほど、休むのが下手な方が少くないようです。
例えば仕事でもそうですがプライベートでも、せっかく休みを取れると、「日頃できないことをやってしまおう」とあれこれと計画を立て動き回り、休みがあっという間に終了してしまうのです。

もちろん現実的にやらなければならないことはあるでしょう。しかし、うまく休みに休めないと疲れが蓄積し、仕事もプライベートも調子が良くならないですよ。

休みには休む! どうしても動きたい方は、休み時間を決めて、その間は頑張らない。休むことに専念すると決めて過ごしてみてはいかがでしょうか。もちろん「休むと決めたこと」に苦しまない程度にはやぶっても大丈夫ですよ。

気持ちがどんなに頑張っていても、身体や心は疲労するものです。自分をちゃんと休ませてあげるのも大切ですね。

おわりに

真面目な方は言うまでもなく素晴らしい方です。仕事も責任を持ってしっかりとやる、それはとても良い姿勢だと思います。

けれど、もしそのせいで何か自分が苦しい、仕事が辛いとなってしまっているならば、いつかせっかくの熱意が燃え尽き得てしまう可能性もあります。

上記でご紹介したように、少し心に幅を持たせて、完璧じゃなくてもいい部分も自分で自分のために作ってあげてください。そう意識していても、きっと真面目な方はしっかり仕事をしてしまうものですから、大丈夫です。

患者さんに関わることは完璧を目指すのは当然ですが、人に頼る時は頼る、休む時は休むなど、真面目なりの余裕の持ち方を試してみてくださいね。

 
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