突然の心肺停止。重要なのは最初の10分。慌てず行動する為に。

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医療従事者であれば、突然の急変・心肺停止への対応・知識を習得しておく必要があります。ここでは、それができるように、また、適切な対応ができるように復習していきます。

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急変に備えた講習を受講する事で自信をつける。


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急変に遭遇してもパニックになってしまわないように、講習で一次救命について学習し、体験してみてはいかがでしょうか?

ご紹介する2つの講習は日本救急医学会認定で行われており、病院によっては、自施設で行われている事もあります。

BLSコース


日本救急医学会認定のBLSコースは、医療従事者向けになっています。その為、講習内では気道異物の除去やAED(自動体外式除細動器)での除細動を学ぶことができ、講義はほとんど行わず、実技実習を中心としたコースです。受講後は認定テストがあり、その後修了式となります。時間は1時間30分~3時間前後です。

費用については、自施設で行われる場合と、他施設等で受ける場合とでさまざまなのでその都度確認した方が良いでしょう。BLSコースは、基本的に1グループ6名以下のグループで、シミュレーション的な実習を何度も行います。

実際に筆者も、自施設でBLSを受講しました。その時は、少人数で役割を回しながら実践的な実習を行いました。先輩や、同僚看護師や医師、その他コメディカルは同じ病院の人達なので、わからない事は聞きやすく、休憩の時は、私のグループの担当医師と先輩看護師が、冗談を言いながらも楽しく教えてくださいました。

実際、受講してみるとする前より急変に驚かず、成長した気がしました。少なくとも、次の日筋肉痛になるぐらい胸骨圧迫したので、体で覚えるほど演習できます。

ICLSコース


こちらも、日本救急医学会認定コースとなっています。ICLSは心臓血管系の緊急病態のうち、特に「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標としており、ICLSも実技を中心とした講習となっています。こちらも1グループ5~6名で行われていますが、受講時間は半日~1日と長くなっています。

ICLSコースはチーム蘇生を目標としていますので、モニターの確認や電気ショック、気道確保、挿管、ルート確保、薬剤投与等を学習することができます。BLSコースより一歩進んで蘇生への学びを深めることができるコースになっています。またこちらも認定テストと修了式があります。

頭に入れておきたい急変時の対応


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ここまで、急変の時に対応できるようになる看護師を目指すべく、2つのコースをご紹介しましたが、いつ何時心肺停止や急変に遭遇するかわかりません。そこで、救命率を上げるためにも、もう1度急変時の対応を復習しておきませんか?

職場ごとでマニュアルがある事もありますので、その際はそちらも一緒に確認が必要です。

1 意識・呼吸確認
周囲の安全確保が第一です。
その後、肩あたりを軽くたたきながら(あまり動かさない様に、頚椎骨折等も考えられるので)声を掛けます。反応がない=意識がないと判断します。

2 意識がない場合
(病院・処置できる環境である場合)
「ハリーコール・救急カート・AED(又は除細動)をお願いします。」 とりあえず、人を確保します。

(院外の場合)
「119番通報とAEDをお願いします。」
院外の場合は、周囲の人たちが医療従事者とは限りません。その場合、その急変者に対応でき周囲をまとめるリーダーはあなただと思ってください。

また、周囲に何かを頼む時は、「あなた!」と、頼みたい人を見て確実に指示してください。さらに「救急車を呼んでください」ではなく、「119番」と言ってください。医療従事者ではない人達は、目の前で人が急に倒れる事はほとんど見たことがなくパニックになっていることがほとんどです。

パニックになっていると、「119」をとっさに忘れたりすることがあります。なので、院外の場合は、「すみません。そこのあなた。119番に通報お願いします。そこのあなた。AEDを取ってきてください。」と周囲に指示を出してください。
どちらにおいても、人をたくさん呼び手を貸してもらいましょう。

3 呼吸確認
呼吸は、正常な呼吸が見られない場合(10秒以内)、不自然な呼吸な場合も呼吸なしと判断します。口腔内に異物がないかも確認します。

4 胸骨圧迫
胸の真ん中に手の付け根を置き、肘を曲げずに5~6㎝沈む力で100~120回/分の速さで胸骨圧迫を行います。毎回圧迫後は完全に胸が元の位置に戻るようにします。
他に人がいる場合は秒針を呼んでもらい、5秒の間に8回以上圧迫できている事を確認してもいいと思います。

周囲に訓練した人がいない場合は、気道確保・人口呼吸は必要ありません。
院内・医療従事者がいる場合は気道確保と、人工呼吸を行ってください。その際は口腔内に異物がないか再度確認します。

5 AEDが到着した場合は即座に利用します。ほとんどの製品は、胸骨圧迫のリズムで音が鳴るようになっていますのでそれに合わせて胸骨圧迫を行っていくと良いでしょう。また、周囲の人に、胸骨圧迫の深さも確認してもらいながら、2分程度で交代してもらうようにしてください。その際も切れ目がない様、1,2,3等の声掛けをしながら素早く交代します。

医師や、救急車が来た場合も、指示があるまで胸骨圧迫は続けます。医師の指示、モニターがサイナスになった、AEDから胸骨圧迫を中止するガイダンスが流れた場合等は胸骨圧迫を中止してください。

まとめ


心肺蘇生(胸骨圧迫)は、患者・急変者等の対象の方の脳への酸素供給維持を目的としています。早く開始すれば救命率も上がります。慌ててしまう前に、救急時の対応や病院マニュアルの見直しもいいかもしれません。また、さらにBLSコースなどを受講しスキルアップするのも良いかもしれませんね。

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