笑いを通して科学技術に発展をもたらしてくれる「イグ・ノーベル賞」。実は2007年から日本人が12年連続で受賞しているんです。日本人のユーモアが称賛されていることは、とても嬉しいことです。
イグ・ノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して贈られるノーベル賞のパロディー版です。1991年にアメリカの科学雑誌が創設しました。ジャンルはノーベル賞と同じように、「物理学賞」「生物学賞」「医学賞」などがありますが、ほかにも「心理学賞」「音響賞」などもあり、幅広い分野に対して贈られます。
さて、ここで気になるのは賞金ですよね。ノーベル賞ではなんと約1.2億円の賞金がもらえると言います。一方で、イグ・ノーベル賞の賞金は2015年、2016年ともに “10兆ジンバブエドル”というすごい数字!ですが、その金額を日本円に換算してみると約500円~800円くらいなのだとか。原則では賞金などの規則はなく、すべて自腹で支払われているそうです。
長野県駒ヶ根市の昭和伊南総合病院で消化器病センター長を務める堀内朗医師は、内視鏡を使った大腸検査の研究で「医学教育賞」を受賞しました。20年間続けたというその研究とは、座ったままの姿勢で肛門から内視鏡を挿入し、大腸の検査を行えるのかというもの!
研究を始めたきっかけは、内視鏡を使った検査の際に、患者さんの苦痛を少しでも軽減したいという想いからでした。特に大腸がんは、内視鏡検査によって早期発見し、早期治療していくことが重要です。ユニークな中にも、患者さんへの愛が溢れた研究ですよね。医療がよりよく発展していくことは、こうした発見や研究の積み重ねなのかもしれません。
日本で大ヒットしたおもちゃも、実はイグ・ノーベル賞を受賞していることをご存じですか?
大ブームとなった「たまごっち」は、1997年に「経済学賞」を受賞。犬の自動翻訳機としてヒットした「バウリンガル」は2002年に受賞するなど、国内でヒットしたものがイグ・ノーベル賞を受賞し話題となりました。
ほかにも、日本人が考えたユーモラスな研究が多数受賞していますよ。たとえば、「バナナの皮はなぜ滑りやすいのか」という研究で物理学賞を受賞した馬渕清資氏。バナナの皮で滑るという光景は、もはや漫画の世界ではおなじみ。ですが馬渕氏は実際に、バナナの皮の摩擦係数を繰り返し測定し、床より6倍滑りやすいことを実証したのだとか。
また、「タマネギを切るとなぜ涙が出るのか」という誰もが一度は抱いたことがある疑問を解決したのも、イグ・ノーベル賞の研究。とても身近で誰しも経験のある事ですが、これまでその確かな根拠は発見に至っていませんでした。しかし日本の食品メーカーの研究チームが、たまねぎに含まれるアミノ酸が酵素と反応すると「催涙物質」が作られ、涙が自然にこぼれてしまうという研究を発表したのです。このように日常に溢れる疑問が解明されていくのも、イグ・ノーベル賞の面白さですね。
東京ドームシティ内に位置する「Gallery AaMo」にて、「イグ・ノーベル賞の世界展」が2018年9月22日(土)~11月4日(日)まで開催中です。世界中のユーモアあふれる発明や研究の数々に出会うことができますよ。笑いがありながらも、日常に溢れている不思議なことを深く追求した、素晴らしい研究をたっぷりと味わえます。看護業務にも生かせる発見がきっとあるはずですよ。会場ではイグ・ノーベル賞にちなんだ物販も。ぜひ自分の感性を磨きに行ってみましょう。
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住所:東京都文京区後楽1-3-61「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」
アクセス:JR「水道橋駅」東口
都営地下鉄三田線「水道橋駅」A3出口
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」2番出口
都営地下鉄大江戸線「春日駅」A1出口
Tel:03-5800-9999(東京ドームシティわくわくダイヤル)
期間:2018年9月22日(土)~11月4日(日)
定休日:開催期間中は無休
時間:平日12:00~18:00 土日祝10:00~18:00
※最終入館は閉館の30分前
料金:(当日)大人(高校生以上)1400円 小人(小・中学生)900円
(前売)大人(高校生以上)1200円 小人(小・中学生)700円
※未就学児無料(単独入場はご遠慮ください)
笑いを通して科学技術に豊かな発想をもたらし、展開させてくれる「イグ・ノーベル賞」。いつか本家のノーベル賞も受賞できるかも?とワクワクしてしまう研究がたくさんあります。来年も引き続き日本人が受賞できるのかどうか、楽しみですね!
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