看護師だけでなく、ライターとしても活動されている中澤真弥さん。
昨年は看護師の新たな働き方としてメディアで紹介されたり、書籍を出版したりと、看護師ライターとしての活動の幅を広げています。3人のお子さんを持つママでもある中澤さんがなぜ今の道を選んだのかインタビュー。看護師の新たな働き方についてご紹介していきます。
3人目の子どもを出産して復職したときに、仕事と育児の両立の難しさを感じました。
体力的に無理をしなければ生活は成り立たず、子どもの体調を気にかける毎日。感染症が流行する時期になると度々保育園から呼び出しの電話がかかってきて、ため息が出ることも……。「好きな仕事なのにつらい」と、看護師として働き続けるのを諦めそうになり、別の職業を探したこともありました。
そんな日々を送り忙しさがピークになった頃、勤め先の病院の病棟が閉鎖してしまいました。片田舎での転職はどこへ行っても知り合いばかりで、地方医療の難しさも感じていましたね。この時、夜勤ありきの過酷な働き方をいつまで続けることができるのだろうと、自分を見つめなおしたんです。
そして、子育て中でも在宅で働くことができる“ライター”という職業を見つけました。はじめての仕事なので苦戦しつつも、大手企業へ営業に行ったり、地元の編集者に会ったり、とにかくたくさんの業界関係者とのつながりを作り、今のような働き方を確立してきました。
看護師兼ライターとして働くようになり、出会う人が一気に増えました。それと同時に情報量も増え、考え方の幅が広がったことが魅力だと思います。医療業界は何となく閉鎖的で、ほかの職種との関わりがとても少ないと感じています。ですがライターという職業を始めて、さまざまな業種の方にお会いできることがすごく刺激になりました。
パラレルキャリアを一言でいえば、「もう一つの世界をつくる」というのが私の感覚です。看護師のスキルを生かしてうまく混ぜ込み、充実感を味わいながら常にいろんなものを探求しています。
「中途半端な働き方だ」と言われることもありますが、自分にしかできないことだと自信を持っていますし、何より今が一番楽しいです。以前は「私なんて…」と自分で自分をダメにしてきたように思います。仕事でも評価ばかりを気にしていました。
今でも仕事の方向性について悩むことはありますが、迷いつつも楽しんでいます。家庭も円満ですし、今までの人生の中で今が一番精神的に安定しているかもしれません。これも、看護師兼ライターという新しい生き方を見つけたからですね。
パラレルキャリアとして仕事を両立する時に大切なのは、ずばり「無理しない」こと。体力的にも精神的にもボロボロになる働き方を続けると、自分が置かれている環境さえ嫌になることがあります。お金のためだけに働くことはしたくないので、何かやりがいを見つけて働くように決めています。
ただ、在宅での仕事はプライベートとの線引きが難しいことが多いです。”休日はメールを見ない“とか、”仕事をしない“など自分でルールを決めてしまい、それが逆にストレスになってしまったことも……。ですから、無理に切り離さなくてもいいのかなと思っています。最近はライター業に慣れてきたことや、子どもが成長して育児に手がかからなくなってきたこともあり、自分のペースで仕事ができるようになりました。
家族が元気だからこそ働くことができるということは、改めて思っていますね。とにかく子どもと一緒にいられる時間はあっという間。子どもは成長が早いですから、今しかない時間をとことん楽しみたいです。ママがいつも楽しそうにしていると、子どもにも良い影響があると思いますから。私もライターとしての活動を通して、パラレルキャリアという働き方を伝えていきたいと思っています。
看護師の仕事は安定していて収入も良いと思われるかもしれませんが、職場や状況によってはそうでないことも。離職率が高い職業でもあるので、もっとさまざまな選択肢が増えていくといいですね。今回ご紹介した中澤さんの働き方を、ぜひ参考にしてみてください。
中澤真弥
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