プライベートを犠牲にせざるを得ないほどの業務量やストレスの多い人間関係などから、退職や転職を考える看護師は多いですよね。
しかし、ただでさえ人手不足で忙しい職場では、退職するのもひと苦労ではないでしょうか。
あなたの「退職します」はスムーズに受け入れてもらえましたか?ここでは実際の体験談をもとに、円満退職するコツをお伝えします。
退職や転職を考える場合、お世話になった職場と揉めることなくお互い良い関係のままで退職したいものですよね。
退職する際の対応が悪いと、マイナスの評価を転職先に知られてしまう危険性もあります。
職場と良い雰囲気のままで退職するため、退職届を所属長に提出する前に必ず確認してほしい4つのポイントをご紹介します。
退職したい理由がもし病院の勤務形態や職場の人間関係への不満であっても、不満の内容のすべては話さないように心がけましょう。
どんなに病院や職員に対して不満を抱えていたとしても、退職するまではスタッフの一員です。もし不満を言おうものなら、職場でのあなたの評価は下がり、退職がスムーズに進まないことも考えられます。
また、悪いうわさが広まり、転職先に伝わってしまうかもしれません。どんな退職理由であっても、最後までスタッフの一員として業務を遂行するようにしましょう。
同僚や先輩看護師に相談したい時もあると思いますが、その際は絶対に内容を口外しないと信頼できる人に相談しましょう。
労働基準法で定められた一般的な退職のルールとして、労働者の意思による退職は基本的に自由となっています。
つまり労働者が自分の意思で退職を申し出た場合、雇用する会社側は基本的に拒むことができないのです。
退職に関しては民法でもきちんとしたルールが定められています。それは、雇用期間が定められていない場合、退職を希望する日の2週間前に退職を申し出ることによって、雇用の解約ができるというものです。
さらには「就業規則」もチェックしておく必要があります。特に病院では看護職員の補充に時間がかかるため、退職の申し出は2週間以上前にしなければならないと定められている場合もあります。
退職の意向を伝えるのは早いに越したことはありません。就業規則を確認した上で、最低でも1ヶ月前には伝えるようにしましょう。
退職の意向を伝えるとき、マイナスな言葉を並べるのは良くありません。文句を並べるのではなく、あくまでも角が立たない言葉を選びましょう。
例えば「残業が多くてプライベートもない生活は耐えられません」と言うよりも、「プライベートを重視したい自分には合わなかったようです」という風に、上手く言い換えるのです。
退職の意向を相手に伝えるときには、アサーティブなコミュニケーションを意識しましょう。つまり、相手の気持ちを尊重しながら自己主張するということです。
・相手の立場を尊重する
・相手に共感する
・自分に起こる不利益を説明する
・退職理由につなげる
以上の4点を意識して言葉を選ぶように心がけると、相手を不快な気分にさせずに済みます。
また、退職時に次の職場について問われることがあるかもしれませんが、転職先の職場について詳しく話すことは控えましょう。
看護師は病院という組織に所属しているので、まずは直属の上司に退職の意向を伝えてから指示を仰ぎましょう。病棟ならば師長が直属の上司です。
いきなり看護部長に伝えたり、師長が周りの職員から退職の意向を聞かされたりする状況は、大変失礼にあたります。
円満退職を希望するのであれば、相談もしくは退職の意向を伝える順序を間違えないようにしましょう。
退職理由をありのままに伝えることは、あまりおすすめできません。なぜなら悪い印象を与えるだけでなく、引き止められる可能性があるからです。
例えば勤務形態やシフト、人間関係などの待遇面が理由であれば、「改善していくから辞めないでほしい」と引き止められることがあるかもしれません。
そのため、引き止めにくい理由を主に伝えるように心がけましょう。引き止めにくい理由の例を挙げると、次のようなものがあります。
・結婚や出産
・スキルアップ
・家庭の事情
・自分自身の健康問題
上記のような理由では、退職を引き止めるということが難しくなります。このうち、「スキルアップ」は比較的誰にでも当てはまるかもしれませんね。
とはいえ、明らかなウソは見抜かれてしまう恐れがあるので避けましょう。
続いて、退職意向の伝え方を工夫した結果、円満に退職できたという体験談をご紹介します。
残業が多いなど、勤務形態への不満が退職理由の場合には、次のような伝え方が望ましいでしょう。
「お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます(相手の立場を尊重する)。
病棟の業務が忙しい中、大変心苦しいのですが(相手に共感する)、現在の勤務形態では私の健康を脅かす恐れがあります。
実際に育児と仕事の両立が困難で悩む機会も多くなっています(自分に起こる不利益を説明する)。
私は今、育児と仕事の両立をかなえ、さらなるスキルアップを目指したいと考えております(退職理由につなげる)。
そのためには、健康でいなければなりません。病棟で教えていただいた知識や技術は私にとってかけがえのない財産です。ご恩を大切に、さらに成長していきたいと思います。」
このように伝えた結果、職場と良好な関係性を保ち、無事に退職の日を迎えることができました。
相手の立場を尊重するアサーティブな伝え方が、退職を引き止めにくいだけでなく、円満退職につながるのです。ぜひ参考にしてみてください。
退職を考え始めたときから、円満退職への準備はすでに始まっています。病院や職員を敵に回すことなく、良好な人間関係のまま退職できれば一番良いですよね。
そのためには、相手のことを尊重するアサーティブなコミュニケーション能力が求められます。
退職することが決まったら、今までお世話になった職場に恩返しをするつもりで、最後まで気持ちよく働きましょう!
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