毎年、春先に花粉による「鼻水」「くしゃみ」「目のかゆみ」などの症状に悩まされる人は多いのではないでしょうか。この時期は、外を歩いてみてもマスクをしている人を多く見かけますよね。実は日本人の約3人に1人はスギ花粉症といわれています。
近年誕生した「舌下免疫療法」は、自宅でできるスギ花粉症の投薬治療として注目を集めています。つらい症状でなかなか寝付けなかったり、業務に支障が出てしまっても毎年のことだから…と諦めている人もいるかもしれませんが、来シーズンこそ緩和してみませんか?
花粉症に悩まされている看護師必見ですよ。
舌下免疫療法とは、原因物質であるアレルゲンを舌下から投与し身体に慣らしていくことで、症状を和らげる治療法です。この方法により、根本的な体質改善が期待できるといわれています。
初回はアレルギー反応が起こる恐れがあるため医師の指示のもと服用しますが、それ以降は自宅で服用できます。治療の開始時期について、スギ花粉が飛散している時期は身体がアレルゲンに対して敏感になっているため避けます。
また、今までは冷所保存が必要なスギのエキス(シダトレン)が治療薬として発売されていましたが、2018年6月に年齢制限なしのスギ花粉舌下錠(シダキュア)が登場しました。
舌下免疫療法は2014年に健康保険の適用になっており、現在約9万人が治療を受けているといわれています。この治療を行うためにはスギ花粉症の診断が必要で、医師による問診や皮膚反応テスト、血清抗体検査などを受けます。
従来のアレルギー治療は、症状を引き起こすヒスタミンなどの原因物質の働きを抑えたり、粘膜の炎症を和らげたりする対症療法でしかありませんでした。
しかし、舌下免疫療法を正しく継続すると、鼻水・くしゃみ・目のかゆみなどのアレルギー症状が改善したり、使用していた治療薬の減量につながったり、生活の質(QOL)の改善も期待できるといわれています。
ただし、舌下免疫療法を行った患者さんのほとんどは症状が和らいだという効果を得られている一方で、約1~2割の人には効果がなかったという結果もあります。
どちらにせよ、スギ花粉症の患者さんの約8~9割に効果が見られたというからには、試してみる価値はあるでしょう。
舌下免疫療法は根本的な体質改善が期待できる治療法ですので、つらい症状に悩んでいる人はいち早く治療を行いたいですよね。
しかし、気になるその治療期間はなんと3~5年といわれています。その長さから、治療を受けることを躊躇してしまう人もいるそうです。
そしてコストについて気になっている人も多いのではないでしょうか。
舌下免疫療法は1カ月で約2300~2800円、年間3万円前後の費用がかかるとされています。花粉症の治療を一生続けると想定してみると、数年間で根本的に改善する舌下免疫療法の方がお得かもしれませんね。
また、新薬として登場した錠剤は、2019年4月末までは最大14日分の処方となるため2週間に1度の通院が必要です。5月からはこの制約がなくなるといわれているので、今後はより治療しやすくなることが予想できます。スギ花粉が飛散する時期につらい症状に悩まされながら過ごすのは今年までにしたいですよね。新年度がスタートして慌ただしいこの時期、病院では異動や新人指導など、大事なイベントが盛りだくさんです。
仕事に集中して乗り切るためにも、つらい花粉症は根本的に治療を行い、症状の改善を目指したいものです。舌下免疫療法は、ある期間投薬を継続することで効果を得られる治療法です。
スギ花粉症の人は、今年から治療を受けることを考えてみてはいかがでしょうか。
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