保守的でイマドキ根性論!?でも尊敬できるステキな仕事。ナースとして働く妻に夫が伝えたい4つのこと【奥さんは看護師vol.5】

2020.1.27

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サラリーマンときどき男子のハルオです。新年あけましておめでとうございます!

2020年ということでいよいよオリンピックイヤーですが、子育てに家庭に仕事に…盛りだくさんで時間が加速していくんだろうなぁと思っています。

さて、今回は看護師な奥さんへ伝えたい4つのメッセージについて書いていきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

看護師として働く場所は今の職場以外にもあるよ

まず大前提として私は看護師である奥さんを尊敬してますし、奥さんの仕事については口を挟まず、できる限りバックアップしていければと思っています。

そんな看護師という職業。部外者である私は、話を聞けば聞くほど変わってるなぁと思うわけなのですが。その理由は以下のようなところです。

・働き方はかなり保守的

・稀有になりつつある気合根性論が散見

・医療という社会性によるやりがい搾取な面

・事故やミスは個人責任体質

もちろん必ずしもこうではないですし、働き手に寄り添った職場があるのも事実です。しかし、私の周りには責任感の強い看護師の方が多く、自分の職務と心身のバランスをうまく取れずに悩む人もたくさん知っています。

そんな彼女たちに対して、これまで幾度となく口から出そうになり飲み込んだ言葉があります。他人が知り得ないであろう葛藤や想いを無視して、無責任にそして無邪気に言えないので、結局普段は言わないことになるのですが…。

新しい年を迎えたこともあるので、あえて言わせてもらいます。

「あなたが抜けたとしても地球はまわる」

これは、あなたがいなくなっても大丈夫とかあなたが必要ないという意味ではなく、自分を犠牲にして盾になる必要はないという意味です。

私も仕事上、組織やマネジメントのあり方について考える中で常日頃思うのですが、経営やマネジメント層は、CS(顧客満足)には注意を払うがES(従業員満足)はないがしろという残念なパターンが非常に多いです。

人材の確保ができないのはCS(顧客満足)が何で担保されているのかを理解できない組織の責任であって、辞める人がいるのは本質的には経営層やマネジメント層の責任でもあるのです。

今まさに悩んでいる看護師の方も、このようなことを頭の片隅に入れておいてもいいのかなと思います。

辞めることを推奨しているわけではありませんが、自身の体調を崩してまで働くとか、周りの目が気になるから仕方なくやっているとか、そんな働き方はしないほうがいいと個人的には思っています。

他にも働く場所はある。そういった選択肢もあっていいんじゃないかと。

我が家でも、協議をして奥さんの職場を変えるという結論に至ったことがあります。見ていて辛かったのもありますが、私は当時なぜそこまで奥さんが頑なだったのかもわかりませんでした。でも率直に話して結果的にはよかったなと思ってます。

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お金も大切だけど細々と生活してみようよ

これは自分への戒めでもあるんですが、「生活を豊かにしたい」とか「美味しいもの楽しいものを突き詰めたい」とか「ここに行きたいこれがしたい」っていうのは尽きることがないですし、私もそこを目指すことには同意します。

そういったことを追い求めて家族が幸せになるといいなとは思ってます。

思ってます『が』です。

その尽きることのない何が出るかもわからない次のカードを期待したり、見栄を張って無理をする…

それよりも手持ちのカードでの最大効用を考えたい、と個人的には思います。

奥さんと付き合いたての頃は、バリバリの看護師と一塊のサラリーマンでは金銭感覚も違い、よく悩まされたものです。

ギャップが生まれやすいこの永遠の課題については本当に悩むことも多いですが、改めて双方で理解しましょうよと思ってもいます。

あの家はこうだ!あそこはアレ持ってた!ウチもここにお金かけてみよう!とかについて、私も否定はしません。でも一旦立ち止まって欲しい。外がどうこうではなく私とあなたでまずは対話しよう、と。

特に私はサラリーマンですし、コントロールできない部分に対しては話し合いの際にはなかなか辛く、期待に応えられる・応えられないがハッキリしてるものには精神を削られることも多くあります。

例えばこのようなことです。

・収入面に依存する生活レベルについて

→サラリーマンは今すぐ収入があがるというようなことはあまりなく、給料については雇われの身である以上コントロールできない要素が高い

・休みや時間的な拘束について

→これも今の職場、今の環境を変えない前提なら、抜本的な解決は難しくコントロールも相手次第な部分がある

ということで、看護師×サラリーマン世帯の場合は、サラリーマンとしての苦悩もご理解いただけると相手もとても喜ぶと思います。

必要で尊敬のできる仕事だよ

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看護師の働き方や生活(あくまで我が家)について色々とお話させていただいてますが、看護師業界を知るにつけ、もっと健やかに看護師の皆さんが働けたらいいな、健全な環境のもとで医療が必要な人に届けばいいなと思っています。

少なくとも私は、ホスピタリティ精神もなければ、人のために…という看護の領域の仕事は絶対出来ないと思ってます。看護師として働く奥さんを見ていても思います。

AI(愛ではないですよ)について叫ばれる昨今ですが、人的労働からロボットに代替できる仕事というのは今後も増えていくでしょう。

しかし、看護は部分的な仕事が代替されていったとしても、ロボットでできるものではないと個人的には思います。

だからこそ、人がやるからこそ、働きやすさや心身のバランス、家庭との距離などが適正化される方向を願っています。そしてそんな尊敬できる看護師さんが増えるように私も発信をしていけたらと思っています。

「夫」も「妻」も1人の人間だよね

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我が家は、奥さんのおかげもあって対話を重ねられている間柄だと思いますし、色々と2人でなんとか乗り越えてきました。私はマルチタスクな人間でないので迷惑をかけることもありますし、至らない点で叱責を受けることもあります。

そして、子供が生まれたら完全無欠な「チチオヤ」になるんだと勝手に思ってましたが、いまだにそんなこともありません。自分は世間一般の思い描く「チチオヤ」になれているのか?なれていないのではないか?と俯瞰し自問自答している日々です。

おそらく私の父も「チチオヤ」としての顔と、もともとの人としての「オレ」の狭間で日々過ごしていたのだと思います。

それがなんだって話でもあるんですが、だからこそ私は、夫婦あるいは家庭において完璧を求めないし、パーフェクトにはなれないけどお互い補完しあって限りなくパーフェクトに近づけるよう努めたいと思ってます。

子供にも「パパはこういうところが苦手な人間なんだよね。でも、ママはこういうのが得意なんだよ」というような対話ができる家族でありたいと思ってます。

長々としょうもないことを書き連ねましたが、私はしがないサラリーマンで看護のことは一切語れません。

それでも陰ながら看護業界が健やかなものになることを祈っています。

【イラスト】

gaamiii

Instagram:@gaa_miii

【「奥さんは看護師」バックナンバー】

vol.1 ~出会いから結婚まで~

vol.2 ~結婚・妊娠・出産の際に話し合ったこと~

vol.3 ~妻が夜勤中の夫の生態~

vol.4 ~ナース妻の生態と対応マニュアル~

【ハルオ プロフィール】

看護師を妻に持つサラリーマン。

看護師のいる家庭のリアルや、サラリーマン目線で見る看護師について発信している。

ブログ:奥さんは看護師.com

Twitter:@Haru_Ltd

 
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