病棟で勤務していて、時々「今日勤務で良かった・・・」と思える日がある。
それは、“ケーキのある日”だ。
先生からの差し入れや、スタッフの誰かが誕生日でケーキがあることがある。
特にクリスマスは、ケーキが集合してくる可能性のある特別な日だった。
勤務してから休憩室で食べるケーキは、家で一人で食べるケーキとは何か違った美味しさがあるような気さえする。
ケーキの登場により、一気に「ケーキがあるぞ」という情報が飛び交い、いつも怖い先輩が「ケーキがあるよ」と少し表情が柔らかくなり、面倒見のいい先輩は「あと仕事、何が残ってるの?ケーキ食べておいで」と突如現れた“ケーキを食べる”というゴールに向かってチームワークがアップしていた。
以前働いていた病院で、髪を切ったらその美容室の隣にあるケーキ屋でケーキを購入してきてくださる本当にありがたい先生がいたのだが、その先生が散髪していたり紙袋を持っているだけで「もしや・・・ケーキか・・?」と、スタッフが妙に期待する現象がうちの病棟では起きていた。
正直、散髪以上にお金がかかっていただろうに先生には本当に感謝しかない・・・。
【『看護師メシ』バックナンバー】
『看護師メシ』vol.3 ~休憩室を襲う「カップ焼きそば」~
『看護師メシ』vol.4 ~特別感がある「パン屋さんのパン」~
【プロフィール】
中山有香里
看護師?イラストレーター。著書に『ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術『悲しいくらい人に聞けない看護技術』(メディカ出版)
Twitter:@musashi_0303
Instagram:zurukan.yukari33
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