准看護師として働く方の中には、看護師になりたいという方もいるのではないでしょうか。しかし、働きながら養成所に通うのは大変です。本記事では、働いていも通いやすい看護師学校養成所の通信制について解説します。また、通信制のメリット・デメリットや奨学金制度についてもご紹介。看護師を目指す准看護師の方はぜひご一読ください。
准看護師が看護師になるには、看護師学校養成所への通学が必要不可欠です。看護師学校養成所には、全日制・定時制・通信制があるため、自身のライフスタイルに合った方法で看護師を目指せます。
全日制の場合は、看護師学校養成所の2年課程を修了することで、看護師の受験資格を得られます。全日制の看護師学校養成所の受験要件は、准看護師資格を保有することです。ただし、中学校卒業の方の場合は、3年以上の実務経験が必要となります。全日制は、准看護師が看護師になる最短コースです。
定時制の場合は、看護師学校養成所の3年課程を修了することで、看護師の受験資格を得られます。定時制の看護師学校養成所の受験要件は全日制と同様に准看護師資格を保有すること。ただし、中学校卒業の方の場合は、3年以上の実務経験が必須です。
定時制には、昼間定時制と夜間定時制の2つがあり、1年次と2年次に行う座学の時間帯が異なります。学校によっては、平日に授業のない曜日を設けている場合もあるため、働きながらでも通いやすいでしょう。3年次の授業は実習がメインとなります。
通信制の場合は、看護師学校養成所の2年課程を修了することで、看護師の受験資格を得られます。通信制の看護師学校養成所の受験要件は、准看護師資格を有することです。ただし、7年以上の実務経験が求められるため、全日制や定時制より看護師学校養成所入学までに時間がかかるでしょう。
ここでは、看護師学校養成所2年課程(通信制)の学習方法や登校日についてご紹介します。費用についても紹介するので、入学を考えている方は参考にしてみてください。
通信制の座学授業は、基本的に通信教材を用いて行います。また、実習は病院などの見学実習のほかに、登校して行う実習があり、そこでは面接授業や事例検討(紙上事例演習)を行うことが多いです。
登校日は養成所によって異なりますが、規定では2年間で50日以上と定められています。
看護師学校養成所(通信制)の進学に必要な費用は、入学金や授業料(2年分)、教科書代、実習費、施設費などです。実際にかかる費用は学校によって異なるため、詳細な金額は進学希望の学校に確認しましょう。
放送大学では、看護師学校養成所に入学する前に単位の一部を取得することができます。
養成所(通信制)の卒業に必要な単位は、65単位以上です。通常、養成所入学後に必要単位を取得しますが、放送大学では養成所入学前に、最大32単位の取得が可能。そしてその単位は養成所の単位として認定可能です。実務経験が7年に満たなくても放送大学で単位を取得できます。養成所入学前の時間を有効活用したい方におすすめの方法といえるでしょう。ただし、単位の認定については養成所によって異なるため、事前に進学希望の養成所に確認してください。
准看護師が看護師を目指すための通信制講座がある全国の看護師学校養成所は以下の通りです。
・北海道
札幌医学技術福祉歯科専門学校
http://www.nishino-g.ac.jp/iryo/
・宮城県
東北福祉看護学校
http://tohoku-kango.com/
・福島県
国際医療看護福祉大学校
http://tsushin.i-medical.jp/
・茨城県
水戸看護福祉専門学校
http://www.mito.ac.jp/welfare/nurse02/index.html
・栃木県
マロニエ医療福祉専門学校
http://www.maronie.jp/kango_tsushin/support/index.html
・埼玉県
上尾中央看護専門学校
http://www.ageo.org/
・埼玉県
深谷大里看護専門学校
http://fukaya-kango.ac.jp/index.html
・東京都
東京衛生学園専門学校
http://www.teg.ac.jp/cc/
・愛知県
弥富看護学校
http://www.yatomi-nursing.jp/
・大阪府
大阪府病院協会看護専門学校
http://www.daibyokyo.ac.jp/
・大阪府
大阪保健福祉専門学校
http://cd.ochw.ac.jp/
・兵庫県
神戸常盤大学短期大学部
http://www.kobe-tokiwa.ac.jp/univ/
・山口県
日本医療学園附属東亜看護学院
http://kango.jma.ac.jp/
・香川県
穴吹医療大学校
http://www.anabuki-college.net/amk/
・福岡県
福岡看護専門学校
http://www.fukuoka-kango.jp/
・福岡県
麻生看護大学校
http://www.asojuku.ac.jp/iizuka/
・鹿児島県
鹿児島中央看護専門学校
http://www.kachukan.ac.jp/
通信制でも登校日はあるため、自身が通える範囲の養成所に入学するようにしましょう。
准看護師が通信制講座で看護師を目指す際のメリットとデメリットをご紹介します。
准看護師が通信制で看護師を目指すメリットは働きながらでも進学できる点でしょう。また、子育てをしている方でも通信制であれば、進学しやすいといえます。登校日はありますが、全日制や定時制のように毎日通う訳ではないため、自身のライフスタイルを崩さずに看護師を目指せるでしょう。
通信制のデメリットは、養成所入学の受験要件に7年以上の実務経験が求められるという点でしょう。そのため、准看護師の実務経験が7年未満で、すぐに看護師資格を取得したい方には通信制は向いていません。准看護師としての実務経験が短い方は全日制か定時制を選びましょう。しかし、放送大学では養成所入学前に一部単位の取得が可能なため、准看護師の実務経験が比較的長い方は、利用してみるのも一つの手段です。
准看護師として働きながら看護師を目指す上で不安なことといえば金銭面ではないでしょうか。ここでは、准看護師が進学の際に活用できる制度をご紹介します。
日本看護協会では、看護師学校養成所2年課程(通信制)に進学する方に向けて奨学金制度を用意しています。
日本看護協会の奨学金制度の特徴は以下の通りです。
・無利息の貸与型であり、金利が掛からない
・就業先やお住まいの都道府県などの限定条件が一切ない
・ほかの奨学金との併用が可能
・学費および生計費として貸与するため、在学中にかかるさまざまな費用にあてることができる
・貸与終了年の翌年の10月から返還(最長4年以内)となるため、養成所卒業後、返還開始まで半年間の準備期間がある
貸与額は年額36万円、または48万円です。年額の選択は任意となっています。貸与期間は在学中の1年または2年間。応募資格は、日本看護協会の会員で、看護師学校養成所2年課程(通信制)に在籍または入学許可があることです。日本看護協会の会員でない場合、奨学金応募と同時入会が可能ですが、奨学金振り込み年度の会費納入が必須となります。
参照
日本看護協会 看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金
奨学金制度は自治体や病院が運営するものもあります。そのため、自分が住んでいる地域の自治体や自分が勤めている病院に奨学金制度があれば利用できるでしょう。奨学金制度がない病院に勤めているのであれば、奨学金制度のある病院に転職するのも一つの手段です。なお、奨学金制度の仕組みは、自治体や病院によって異なります。奨学金を応募する前に貸与型か給与型か、奨学金利用の条件は満たしているか、金額はいくらか、など事前に確認しましょう。
看護師学校養成所の進学の際に受給要件を満たしていれば、給付金制度の利用も可能です。給付金制度には、教育訓練給付制度や母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業などがあります。受給要件はそれぞれ異なるため、自身が利用できる給付金制度について確認しておくと良いでしょう。なお、進学希望の養成所が教育訓練給付制度の「専門実践教育訓練指定講座」の指定を受けている場合も給付金制度を利用できます。給付金制度を利用する際は、詳細を各養成所やハローワーク、お住まいの自治体に確認すると良いでしょう。
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