看護師として働くと、同僚や先輩の月収が気になる人も多いでしょう。
国の調査を見てみると、常勤看護師の平均月収は約33万です。准看護師やパートタイマーの平均給与も掲載。また、給与の上げ方も各種ご紹介しています。看護師を取り巻く金銭事情を理解し、今の環境よりも良い条件で働けるようになりましょう。
2019年度の金構造基本統計調査によると、常勤看護師の平均給与が約334,000円、准看護師の平均が約282,000円。この額と同調査の平均賞与から、看護師の平均年収は約483万円、准看護師の平均年収は約403万円と計算できます。
また、同調査の結果概要を見ると、一般的な労働者の男女計の平均労働賃金が約307,700円。このように比較すると、常勤の看護師の月収平均が一般的な労働者よりも高いと分かります。
短時間労働の場合は、看護師の平均時給が1,789円、准看護師の平均が1,518円。1,789円の時給で334,000円を稼ぐには、1か月で約187時間の労働が必要です。この時間通りに働こうとすると、労働基準法に違反します。そのため、実際にはこのような働き方はできません。
参考元
厚生労働省
2019年度賃金構造基本統計調査
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況
厚生労働省
賃金構造基本統計調査 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
厚生労働省
賃金構造基本統計調査 短時間職種別
賃金構造基本統計調査によると、2019年度時点での看護師の総数は約630,300名、准看護師の総数が140,190名、合計の労働者が約770,490名となります。その中で月収50万以上を超える看護師・准看護師の人数は6,790名。全体のうち約0.88%です。
求人などを見てみると、看護師長・看護師長の管理職で月収50万円以上になる場合が多いようです。また、賃金構造基本統計調査の上では、男性看護師で月収120万円以上の人物が約50名いることが確認できます。
参考元
厚生労働省
2019年度賃金構造基本統計調査
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看護師の年収いくら?収入から見た看護師のメリットを解説
看護師が高収入である理由のひとつに、手当が豊富であることが挙げられます。特に夜勤手当は代表的なもので、職場や配属によってはさらに手当が追加される場合があるでしょう。ここでは、看護師が支給される手当のうち代表的なものから5つを解説します。
おもに認定看護師、専門看護師などの医療系資格を持っている場合に支給される手当です。病院によっては、正看護師免許・准看護師免許に対して資格手当を支払うことがあります。何の資格が支給対象となるかは、病院ごとに違います。自分の持つ資格や所得検討中の資格が手当に該当するかは、面接時や入職後に直接確認をとると良いでしょう。
夜勤担当に入った時に発生する手当です。夜勤に入った場合、おもにナースコールの対応や病院の巡回を行い、入院中の患者へ対応します。必要な看護はさまざまで、急なトイレの介助やベッド転落の対処などが考えられるでしょう。また患者の容態が急変したときは、すぐ医者へ連絡し、必要な処置を行う必要があります。
また、多くの病院の夜勤では夜勤に入ってから次の朝になった時に退勤します。そこから次の出勤は翌日以降になるため、休みが取りやすいとされているのです。
オンコール手当は、緊急呼び出しの当番となった時に支給される手当です。
オンコールとは、休日時の緊急出動のこと。非番の時に連絡を受け、必要なら現場に出動し看護を行う業務です。おもに訪問看護や手術室配属となった場合、オンコール業務が発生する可能性があります。
出動が発生する事例には、緊急手術や訪問先の患者の様態悪化などが考えられるでしょう。ただ、オンコールは電話のみで対応ができるケースがほとんどのようです。電話があったから必ず出動、ということはまずありません。どれだけオンコールの電話が鳴るかは事業所によって違います。オンコールのある職場で呼び出し頻度が気になる場合、事業所に聞いてみると良いでしょう。
また、オンコール手当は緊急呼び出しの電話の当番を受け持つことで発生します。緊急出動が発生した場合、時間外業務として別の手当が支給されるのです。
手術室に配属された場合、手術室手当が支給されることがあります。
手術室での業務は高度な集中力と技術力が必要です。また、血液や分泌物など感染症の経路となるものに接触しやすく、危険手当として支給される場合があります。
地域手当は、地域ごとの生活水準に合わせて支給される手当です。県立や市立など、国公立の病院で働いている看護師に支給されます。
地域手当は、勤務地の物価や生活費に合わせて生活を維持するための手当です。支給額はに特別調整と手当を足し、地域ごとの支給割合をかけ合わせ算出されます。支給割合は東京特別区の20%が最大。次いで茨城・埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・大阪の7都府県21市が16%となっています。
寒冷地手当は、北海道や東北などの特に寒い地方で、11~3月に働いている間支給される手当です。こちらも国公立の病院で働いていると支給される場合があります。
支給額は地域ごとに固定されているため、給与や業務内容に影響が受けづらい手当です。また、寒冷地手当と地域手当は公務員としての手当となります。そのため、業務内容に関係なく手当を受け取ることができるでしょう。
看護師が取得できる資格には、専門分野での能力を証明できる資格や、就職先を広げられる資格があります。取得した資格は、キャリアを重ねるにあたって自分の技術力を周囲に証明する助けとなるでしょう。ここでは、キャリアや給与、処遇などに直接関係する可能性の高い資格について解説します。
キャリアや処遇を優遇されたい准看護師と考える准看護師は、正看護師免許取得を目指すとよいでしょう。保健師や認定看護師などへのキャリアに有利な国家資格が取得できます。他に正看護師のメリットで考えられるのは、他の看護師・准看護師への指示出しなど、仕事の幅が広がることです。これにより、より自分の看護観に合った職場で働くことができます。
また、准看護師は管理職に昇進できません。法律上、准看護師は医師・看護師の指示を受けて業務を行います。もし准看護師が管理職に就任すると、部下の看護師が管理職の准看護師に指示することが可能となってしまうのです。こうした法律上の問題などから、准看護師が管理職になることは不可能とされています。
給与やキャリアを有利にしたいと考えるなら、正看護師免許の取得を考えると良いでしょう。
認定看護師・専門看護師の2つは難易度が高い分、看護師としての能力も鍛えられます。現場で働きたい方やキャリアを積みたい方に向いているでしょう。呼吸療法認定士も、看護を行うにあたって十分以上の能力があると証明が可能です。この項目では、専門性の高い資格をご紹介します。
認定看護師は日本看護協会が運営する資格の一つです。19~21の分野ごとで専門性が認められた看護師に発効されます。「感染管理認定看護師」のように呼ばれ、認定された分野ごとに別資格として扱われるのです。認定看護師は取得した分野で知識や技術を発揮するため、該当する診療科目で活躍することが多くなるでしょう。
また、認定看護師を目指す課程には看護師としての基礎能力を鍛える教育もあります。そのため、専門外でも看護師として高度な看護を提供することができるのです。習った技術や知識を他の看護師に教えたり、他の患者や看護師の相談に乗ったりすることも期待されるでしょう。
認定看護師になるには、看護師免許取得に実務経験を5年以上積まなければなりません。そのうち3年以上は希望分野の実務を行っている必要があるのです。
認定看護師の教育は、分野ごとに指定された教育機関で行います。単純な教育時間は600~800時間以上。6ヶ月~1年かけて専門教育を受けます。受けたい分野によっては休業や引越が必要です。取得を検討する際は、日本看護協会Webサイトに掲載された教育機関の一覧などをよく確認しましょう。
専門看護師も日本看護協会が運営する資格です。13の分野ごとに別の資格として扱われ、分野ごとにより高い専門知識・技術を持つ看護師が取得可能。
専門看護師は、全分野を合わせた人数が2,733人という希少な資格です。求められる活動の幅も認定看護師より広くなります。具体的には、看護を行う上で発生する倫理的な問題の解決を図ったり、看護の質を高める研究を行ったりするのです。看護師以外の医療職から相談や、患者が施設を移動する際の調整も行います。
専門看護師になるためには、実務研修を5年以上行う必要があります。そのうち3年以上は希望分野での実務研修でなければなりません。その後、大学院で専門看護師課程を修了し、認定試験に合格することで専門看護師として登録されます。
実務研修を行っている施設や専門看護師課程のある大学院は、日本看護協会Webサイトで探すことができます。こちらも分野によって研修機関が分かれているため、興味が出たら確認してみましょう。
参考
日本看護協会
都道府県別登録者数(日本地図版) 2020年12月24日
日本看護協会
実務研修施設一覧
日本看護協会
教育機関検索
呼吸療法認定士は、呼吸に関する管理や処置について技術や知識を身に付けた人物に認められる資格です。日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3つの学会が認定委員会を設置して運営しています。呼吸理学療法・呼吸療法はさまざまな場面で応用可能です。呼吸不全の対応や人工呼吸の処置、新生児の呼吸管理など、幅広い診療科目での対応が可能になるでしょう。
呼吸療法認定士になるには、正看護師は2年以上、准看護師は3年以上の実務経験が必要です。指定された学会や講習に出席することで、呼吸療法認定士の講習会を受けることができます。この講習会を終えると、すぐに認定試験を受けることになるでしょう。学習期間は一カ月と短いですが、その分スピーディーに資格所得が可能。なお、一度呼吸療法認定士の講習会を受けると通常3年のあいだ認定試験の受験資格を得ることができます。
保健師・助産師の免許は、看護師免許の取得が受験条件となっています。看護師のキャリアや収入にこだわらないなら、夜勤や残業の少ない保健師として勤めるのは一つの選択肢です。助産師は病院内での転職が可能なほか、経験を積むことで助産院の開業も考えられるでしょう。ここでは、看護師から発展する2つの資格・職業について解説します。
保健師は、地域や企業の保健指導に関わり、病気の予防につとめる職業です。
保健師はキャリアの積み立て方が多種多様。企業や自治体で勤務が可能であるほか、一部の学校でも求人が出されています。養護教諭免許を取得すれば教育機関からの需要はさらに高くなるでしょう。また、保健師は基本的に無試験で第一種衛生管理者免許を取得できます。衛生管理者は、従業者50人以上の企業に必ず配属しなければなりません。そのため、企業から重宝されるでしょう。病棟勤務や残業がないため、ライフワークバランスを重視する場合にもオススメです。
保健師になるには、看護師国家試験と保健師国家試験の両方に合格する必要があります。保健師の科目がある大学や専門学校では国試のダブル受験が可能。看護師免許取得後に保健師になりたい場合、まず保健師としての教育を受けなければいけません。そのため、保健師養成学校や大学の保健師養成課程の修了が必須になります。
助産師は、出産のサポートや妊婦・新生児の健康管理、出産前後の保健指導など、赤ん坊に関するプロフェッショナルです。日本では女性のみ免許を取得可能。助産師資格を取得することで、産婦人科のある病院や助産院への転職が可能になります。助産師として経験を積めば、産婦人科内でキャリアを積むこともできるでしょう。また、助産院の開業も可能になります。
助産師になるには、看護師国家試験と助産師国家試験に合格しなければなりません。こちらも大学内に助産師の科目があれば、看護師の試験とダブル受験が可能。
看護師免許取得後に助産師を目指す場合は、助産師の教育を受けられる大学・専門学校を卒業する必要があります。
ここでは病院での応対時に覚えておくと便利なスキルをご紹介します。病院・クリニックに来院する多種多様な人物に対応できるようになれば、仕事の幅が広がるでしょう。
手話は、耳が聞こえない人・聞こえづらい人に対して、手や表情の動きで会話をする言語の一つです。手話を使う方には、日本語より手話のほうが扱いやすいという方が少なくありません。
また、相手がマスクなどで口元を隠している場合、非常にやりづらくなってしまいます。難聴者の多くは「口話」という、唇や表情の動きから発言を読む技術を使うのです。病院などの周囲がマスクをする機会の多い環境は、一部の聞こえづらい人にとっては意思疎通がしにくい環境です。
難聴の方は耳の治療や補聴器の調整のため、病院を訪れる機会が増えます。そつなく会話ができるようになると、お互いにスムーズに診察が行えるでしょう。
医療分野に特化した手話を身に付けたいと考える場合、医療手話に関する教本を手に入れるとよいです。病院での受付、病状、診断結果などを手話で伝える技術が身に付けられます。手話者が日常的に使う会話を身に着けたい場合、地域の手話サークルや講習会に行くと良いでしょう。
英語を習得することで、日本人以外の患者が来た際にスムーズな応対が可能です。
2019年度の「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」によると、外国人を受け入れてる病院は少しずつ増えています。英語スキルを伸ばすことで、年々増えつつある外国人患者に対応できる能力を身につけられるでしょう。受け入れ態勢の整っていない病院でも医師と患者の通訳となれたり、マニュアルを作れたりすることで、活躍が見込めます。
看護師として英会話を身に付けたい場合、医療英語という分野を学習すると良いでしょう。医療用語は専門性が高く、症状によって病名が複雑に分かれます。そのため、アプリや本、専門の英会話スクールを使っての学習が効果的です。
参考
厚生労働省
令和元年度医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査(概要版)
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看護師が給与を上げるには、職場での評価を上げたり目的に合った職場に転職したりすることが重要です。看護師はキャリアの長さや職場で支払われる給与が変わってきます。ここでは、看護師を続けるにあたっての給与が上がる基準を解説します。
昇給制のある病院では、年度を重ねるたびに給与が徐々に上がっていきます。キャリアラダーなどの病院内でのキャリア支援制度を利用し、管理職になることもできるでしょう。管理職のキャリアを積むためには経験のほかにも、十分な人望やコミュニケーション能力が必要になります。また、看護部長・看護師長は各病院に1人しか配属できないのが原則です。そのため、管理職が既に埋まっている場合、空きが出るまで待つ必要があるのです。
看護師が働く職場で、美容クリニックや大手の産業看護師は高収入と言われています。ただし、それぞれ基礎的な看護以外に必要な能力が問われるでしょう。
美容クリニックの場合、安定した収入を得るには営業能力が必要です。多くはインセンティブ制度というシステムを導入しています。インセンティブ制度とは、お客さまに対して施術や商品を売ることで得られる個人報酬のこと。美容クリニックの場合、月収を増やすためにはこうした看護以外の能力が必要になるのです。
企業に勤める産業看護師のうち、特に医療機器メーカーに勤務する看護師はフィールドナースと呼ばれます。顧客に対して自社製品を看護師目線からプレゼンしたり、実演を行ったりします。求人は非常に少ないですが、通常より高収入である場合が多いようです。
夜勤回数を増やすことで、夜勤手当の支給回数を増やすことができます。夜勤手当は自分の意志で積極的に増やすことのできる数少ない手当です。高収入を得たい場合、無理のない範囲で積極的に入りましょう。また、前記した通り夜勤を増やすと休日が取得しやすくなります。プライベートの時間が多めに欲しい場合なども、多めに夜勤を取っても良いでしょう。
転職エージェントやサービスを利用します。特に看護師の求人を専門に扱っているWebサービスを利用するとよいでしょう。看護師のキャリアの積み立て方について知識が深く、上司や同僚に相談しづらい転職の話も相談することができます。
特に病院の管理職は、看護師専門のエージェントで非公開求人となっている場合が多いです。さまざまな転職エージェントを利用することは、キャリア形成にとってプラスとなるでしょう。
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