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Recovery International に聞いた「訪問看護の仕事の取り組みかた」とは?

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在宅看護への注目が高まり、訪問看護ステーションが増えている中、訪問看護師に興味をもっている人も多いのではないでしょうか。

そこで、創業7年を超え全国11か所に訪問看護ステーションを展開しているRecovery International 株式会社(リカバリーインターナショナル)の東京管理者であり、採用・教育面にも力を入れる柴山看護師に、実際に働く上での心構えやオンコール対応時のポイント、訪問看護師としてのキャリア形成について同社の取り組みを交えてお話を伺いしました。
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■会社概要


2013年創業。東京都内を中心に全国11拠点を展開するRecovery International 株式会社(リカバリーインターナショナル)。訪問看護、リハビリテーション、訪問マッサージの事業を展開している。利用者様にとって「もう一人のあたたかい家族のような存在」となるような事業運営を目指し、積極的な拠点展開や日本の在宅医療の底上げができるように努めている。

■プロフィール


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柴山宜也
Recovery International 株式会社
業務副部長 ステーション管理者
三次救急病院で経験を積んだのち、2013年に入社。創業当初から同社の企業拡大、採用、教育に携わる。今後は事業の拡大だけではなく、自身も同社の象徴となるべく認定看護師の資格取得などにも挑戦している。
 

複数の看護師やリハビリ職とチームを組み、働きやすさとより良いケアの両立を図る


──まずはじめに、実際に貴社で働く1日の流れを教えてください。

基本的にどの事業所も8時間のシフト勤務になりますね。流れとしては出社し朝礼後に訪問準備、9時から12時の間に訪問2件、13時から17時の間に訪問3件、17時に帰社・ミーティング、18時に退勤といった流れです。

1日の平均訪問件数は約5件、多くて7件程度の訪問です。訪問先の時間や距離に応じて、訪問件数は変動してきますね。


──訪問看護の仕事とはどういったことをするのでしょうか?

訪問看護とは、病気や障害を持つ方が、住み慣れた地域やご家庭で療養生活を過ごせるように、看護師が訪問し看護ケアを提供するサービスのことです。地域によって、小さいお子様から高齢者の方まで、幅広い年齢層の利用者様がいます。

実際に当社での主な業務内容は、利用者様の健康管理や医師の指示による医療処置などがメインですが、在宅でのリハビリテーションや介護予防、医療機器の管理など多岐にわたる業務を行っています。


──訪問前の準備で必要なことは何ですか?

「情報の確認」がとても重要です。当社では書類やカルテを必要に応じてクラウド環境に保存しており、職員であれば誰でもアクセスし確認できるようにしています。どうしても訪問看護だとケアプランや訪問看護指示書など紙媒体の資料が多くなり管理が煩雑になりがちですが、当社では電子カルテの導入や専用スマートフォンの支給などを行い、管理のスリム化を行っています。

たくさんの情報の中から、訪問当日にはどのようなケアが必要かを判断しています。訪問中には、利用者様の状況などをスマートフォンを使い記録し共有したり、利用者様のリハビリの様子を動画撮影し、リハビリスタッフとリハビリプランの相談ができるようにしています。


──訪問後の業務内容はどういったことをしていますか?

情報共有を重点的に行っています。訪問中にも行いますが、スタッフや関係各所への連携を帰社後に行っています。例えば私たちの会社ではケアマネジャーや提携しているドクターへの連絡や相談を行い、次の日の訪問時の対応策などを一緒に考えるなどしています。

当社の特徴で言うと看護師とリハビリ職が同じチーム内で動いているので、例えば利用者様の状態を画像を取ってSTへ共有したり、嚥下の状態を動画を取って一緒に共有して対策を考えたりと、色々な手段を使って情報共有をしています。言葉だけでは伝わらないところも、写真や動画を使って相談できるため、ICT化の取り組みも踏まえて良い体制になっているんじゃないかなと思います。


──訪問看護でのチーム制とは?

リハビリ職と情報共有をしているほかに、複数の看護師ともチームを組むことによって、利用者様ごとの対応者を決めず、チームで利用者様を見る体制を整えています。この体制には2点メリットがあって、1点目は誰か欠員が出た際に他の人が対応できる点です。もう1点は利用者様にとっても複数の看護師が入ることによって色々な目で利用者様に関わることができ、より良いケアができる点ですね。チームのメリットだけでなく利用者様にもメリットがあります。
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▲情報共有のICT化を図り、業務の効率だけでなく確認作業もスムーズになっている

──訪問する際の心構えとは?

「事前の情報に惑わされないようにする」というのは意識していますね。例えば、病院に入院しているときは認知症と診断され、ご利用者様のサマリに「認知症」と記載されていても、実際に在宅に戻ってこられると認知症の症状が出ていないこともあります。

先入観を持って対応すると、実際に必要な看護ができないこともあります。病院にいる際と在宅にいる際には環境も変化しているので、記載された内容に先入観を持たずに人を俯瞰して見るというのは注意しながら訪問するように努めていますね。

大事なことは、利用者様の不安を取り除き、訴えの「裏側」をとらえ解決すること


──実際のオンコール対応の回数はどれぐらいですか?

当社の話でいくと、東京エリアは1つの事業所でオンコールの対応をまとめています。東京都内だけでいくと200名近くのご利用者数になりますが、平均しても1日1件~2件程度のオンコール頻度ですね。

月間で見ても30件~多くて60件程度といったところでしょうか。その中で訪問に行かなくてはいけない割合も月で見ると4分の1程度なので、多くはないと思います。地方エリアになると対応する利用者様の層も変わるため、違いは出てきますね。


──オンコール対応時に意識していることはありますか?

利用者様が不安なときに「大丈夫ですよ」といったお声掛けができるようにしています。オンコールが鳴ること自体が利用者様やご家族にとって緊急事態だと思うんですね。私たちからしたらそこまでではないことでも、その方々に取っては大変なことの方が多いです。一声かけてあげるだけでも利用者様もご家族も安心するので、意識して伝えるようにしていますね。

訪問だけでなくて、電話の対応時にも、「大丈夫ですよ」と伝えてあげるだけでも全然違うと思います。利用者様から「ありがとう」「安心した」「来てくれて助かった」と言っていただけると、私たち職員も頑張って良かったとやりがいにつながるので、これからも頑張ろうと嬉しい気持ちにもなりますね。


──オンコール対応のポイントはありますか?

オンコールで訴えている主張の「裏側」を見逃さないことですね。私が体験した事例だと、出勤前にご家族からオンコールが鳴り出てみると「朝寝室から家族が普段通りに起きてリビングで寛いでいたのですがそのまま寝てしまい動かなくなってしまいました。普段起きてきて急に寝てしまうことはないのですが、大丈夫なんでしょうか?」といった内容の相談をされたことがあります。

そのご利用者様は糖尿病を患っていたので、朝食を食べなかったことによる低血糖の疑いがあり、出社の前に早めに訪問へ伺いました。訪問してみると脳梗塞を発症していて少し危ない状態になっていて、すぐに救急搬送するといった対応をしたこともありますね。訪問せずとも大丈夫と判断しがちな相談でも、訴えの裏には危険なこともあるかもしれないということを意識しながらオンコールの対応は行っていますね。


──オンコールが頻発しないようにしている工夫などはありますか?

フォーマットを使っていつどこでオンコールが発生したのかなどを全て記録に残しています。全国の事業所で一律で管理しているので、オンコールの統計なども取れていますね。傾向から対策を打ちやすくなっています。例えば今オンコールは東京は一括してやっているので新宿で起きたオンコールでも大田のスタッフに共有したり、東村山で共有したりとか全体に共有しています。

他スタッフもそれを見ることによって、例えば点滴が漏れたらオンコールになる可能性があるから夜間の対応は前もって先生やご利用者様、ご家族に方針を確認しておくなどの対応が、ノウハウとして全国の事業所に共有できたりもします。私たちがいない時間をどう過ごしていただくかというのが重要だと思っています。

前向きな気持ちで、がむしゃらに取り組むことで開かれるキャリア


──柴山さんの経歴についても聞かせてください。訪問看護を目指したきっかけは何でしょうか?

元々看護師を目指したのは身内に不幸があったことがきっかけです。そこから理学療法士になるべきか、看護の道に進むべきかとさまざまな進路を考え、看護師になると決め勉強に励みました。資格取得後は三次救急の大学病院に勤務し、病院での救命経験を進めていく中で、自分の看護観を見つめる機会が多くありました。

その際に「何でもできる看護師ではなく、そもそも倒れる前に何か対応できる看護師になれば事前に防げることもあるのではないか」と考え、在宅医療や予防医療に興味を持ち、訪問看護の道に進もうと決め、現在の職場へ入職しました。当社の代表である大河原から起業するタイミングで声をかけてもらったのも訪問看護への入職の大きなきっかけになりましたね。


──入職されてからのキャリアはどのように歩んでこられたのでしょうか?

入職当時は創業タイミングということもあり、がむしゃらに訪問に周っていましたね。月に最大で180件ぐらい周ることも2年ぐらい続けていました。3年目のタイミングでステーションのチーム体制作りを行うことになり、新宿事業所のリーダーとして携わらせてもらいました。

訪問も周りつつ、多いときでは10名ぐらいを常にマネジメントしていた点を評価いただき、現在では代表から東京の管理を引き継いで管理者を任せていただいています。また、採用や教育にも携わっていますね。経験を重ねることで、さまざまな役割を任せてもらえるようになります。


──今後の展望について教えてください

会社全体の業務マネジメントにも関わらせてもらっているので、会社自体をしっかり成長させていきながら、会社の教育体制を強くすることに力を入れていきたいと考えています。また、地域社会とのつながりや連携ももっと増やしていきたいですね。それから、会社全体の底上げにも尽力していきたいなと思っています。個人的な目標としては認定看護師の資格取得にも挑戦していきたいですね。


──最後に、訪問看護師を目指す方へメッセージをお願いします!

訪問看護をやってみたいと思っても「まだ早い」と学校の先生や現在の職場の先輩だったり絶対言われるかと思います。最近では在宅でのカリキュラムもできてきており、私たちの会社のようにICT化に取り組みツールもたくさんある時代です。実際に当社の看護師もほぼ「訪問看護未経験」の方ばかりです。できるかできないかを周りに言われて判断しないで、やってみたいという前向きな気持ちが何より大切なので、ぜひチャレンジしてほしいですね!

また、当社では「ナーステート」というメディアも運営し、看護師としての自分、看護師としての生き方を大切にしてほしいという思いを込め、より良い働き方やキャリア形成に関する情報を発信していますよ。
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