
質の高い医療を実践する手段として有効なのが、道具を活用すること。そこで今回は、看護師の腰への負担を軽減するサポーターを作る企業、患者さんの快適な療養に配慮したチェアベッドを製造する企業を紹介します。加えて、専門知識の活用も医療の質に直結する有益な手段といえます。本記事では、メディカルハーブの普及・発展に努める団体も取り上げています。道具と知識を駆使し、最善の医療を尽くしたい看護師さんは、ぜひ最後まで一読してみてください。
国産初である石膏ギプス包帯の開発・製造を実現させたことを機に1955年に創業した、アルケア株式会社。創業以来、整形外科領域、看護領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域の4領域において、常に時代と現場のニーズに着目した商品を手掛けてきました。近年は、超高齢社会と未来を見据え、ヘルスケア産業における新たな事業も展開しています。

医療現場における看護業務には、自力で動くことが困難な患者の体位変換や移乗介助、清潔ケアなども含まれます。これらはどれも中腰や前かがみになって行うため、腰に多大な負担がかかってしまいがちです。
看護師の方の中には、すでに腰痛やヘルニアに悩みながら業務に励んでいるという方もいることでしょう。
整形外科領域で長年に亘り腰用サポーターを開発・販売してきた同社は、そうした現場の声をもとに、看護師向け腰用サポーター「サクロ・ビバナス」を開発しました。同製品は的確な固定力はもちろん、動きやすさや目立ちにくさなどにこだわった仕様となっているのが特長です。
本体は、脊柱起立筋群に的確にフィットするよう設計された4本の「背部ステー」と、腹圧上昇を促進させるための「補助ベルト」で構成されており、固定力は申し分ありません。腰部分を守られているという安心感が生まれます。
また、女性特有のボディラインを綿密に解析した設計になっているのも注目すべきポイントです。人によってウエストや骨盤の周囲の差が大きく異なることを鑑み、自分で調整しやすいつくりとなっています。

腰をかがめたりしゃがんだりする姿勢の多い看護師の動きを踏まえ、背部は伸張性に富んだ機能を採用。着用時にしっかりフィットするだけでなく、動きによるズレ上がりを防いでくれます。腹部ベルトが折れ曲がる仕組みとなっているのも魅力でしょう。腰を曲げる際に腹部にベルトが食い込むことはありません。業務をする上でストレスがかからないため、患者の看護に集中して取りかかれます。
さらに、白色のナース服が多い看護師にとって着用する物の色合いは気になるところですが、同製品はベージュ色のため透けにくく目立ちません。軽量かつ薄型設計で、冬場に肌着の枚数を増やした場合も変わらず着用できる魅力もあります。腰痛持ちの看護師の方は、コンパクトに収納可能で持ち運びやすいことで、業務以外でも使用範囲が広がることでしょう。
同社のように、現場の苦労や悩みから製品を開発する企業について認識することで、医療従事者は製品選びの選択肢が増え、同時に心強さを感じるのではないでしょうか。
株式会社オカムラはオフィス、教育・医療・研究・商業施設、物流センターなどさまざまなシーンにおいて、家具・什器や産業用機器の開発・製造・販売と空間づくりを行っている企業。
「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して、社会に貢献する。」をミッションに掲げ、お客さまのニーズに応えるハイクオリティな製品とサービスを提供しています。

同社は、自社製造で培った熟練のものづくり技術と先進技術を駆使し、医療施設向けの家具や什器を多く生み出しています。その中には、現場の声を生かしたナースカート、ナーススツールなど、看護師が快適に業務に集中できるように配慮した製品もラインナップしています。
「院内環境を整えたい」「働きやすい現場にしたい」と感じている看護師さんは、デザイン・機能性にこだわった同社の製品を確かめてみてはいかがでしょうか。

「Ipsia」は、医療従事者が働きやすく、患者さんが「心地よさ」を感じられるように開発された電動リクライニングチェアベッド。
人工透析向け・化学療法向け・回復室向けなど多様なシリーズを展開しており、より現場のニーズに合ったチェアベッドを提供しています。
中でも、人工透析と化学療法の両方に必要な機能を備えているのが「Ipsia Ex」と「Ipsia Tre」。「Ipsia Ex」は快適性を追求したモデル、「Ipsia Tre」は機能を充実させたコストパフォーマンスの高いモデルです。
2つの製品のポイントは、ユーザー視点を重視した機能性を備えているところ。
シートの角度を無段階で調整できたり、背もたれ部分にスピーカーが内蔵されていたり、足つりの痛みを軽減するためのフットバーが付いていたりと、上質な座り心地に加えて快適に過ごすための機能が詰まっています。
さらに、レバー操作で4輪の同時ロックが可能なキャスター付きで、簡単に移動と固定を切り替えられるのも魅力です。
人工透析や化学治療を受ける患者さんに対し、心身共に最善のケアを施すためには、長時間座っても疲れないチェアベッドの存在が欠かせません。誰もが安心できる、ストレスフリーな治療環境を作りたい看護師さんは、同製品の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会は、メディカルハーブの正しい情報提供と発展・普及活動に尽力し、人々の健康増進を目指している協会です。
具体的な活動内容として、同協会はメディカルハーブの調査・研究に取り組むとともに、セミナーやシンポジウム等を通して、人々にメディカルハーブの安全性・有用性に関する正確な情報を提供することにも力を入れています。
その他、メディカルハーブの専門家の育成にも注力。教育・育成の取り組みとして、医療従事者やセラピストなど、ケアの専門性を高めたい人に向けて、ハーバルセラピストという認定資格制度を用意しています。
基本となるハーバルセラピストの資格にプラスして、あらゆる観点でより専門性を高められる複数の資格コースがあるのが魅力です。メディカルハーブに興味・関心がある看護師さんは、資格内容に目を通してみてはいかがでしょうか。
メディカルハーブとは、ハーブに含まれている成分を健康の維持・増進のために使おうとする分野で、人間に備わっている自然治癒力を引き出す自然療法として注目されており、さまざまな医療現場で導入が進んでいます。
メディカルハーブの特徴は、薬効が穏やかで副作用が起きにくい点。さらに、複数の成分を含んでいるため、治癒したい場所にアプローチするだけでなく、痛みを和らげたり、心をリラックスさせたりと、あらゆる方面から不調に働きかけることができます。

シニアハーバルセラピストは、ストレス・生活習慣などを要因とする幅広い不調に応じた植物療法の実践を目指すことができる、メディカルハーブの認定資格です。
こちらはハーバルセラピストの資格取得者を対象とした認定資格で、ハーバルセラピスト講座で習得したメディカルハーブ30種類の成分や作用、有用性や安全性をより詳しく学ぶことができます。
資格を取得することで、同協会が認定した認定校、認定教室にて、講師を務めることも可能です。取得資格により開講条件が異なりますので、詳細はお問合せください。
【お問合せ先】日本メディカルハーブ協会事務局
TEL: 03-5809-0382(9:15~17:30 土日祝日を除く)、MAIL: info@medicalherb.or.jp
同資格は、植物療法を現場に取り入れたい看護師さんにとって大変役に立つスキルだと言えるでしょう。
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