入院患者さんや産前産後のママを多方面からサポートする組織

2022.9.13

患者さんが快適な入院生活を送るには、きめ細やかなケアだけでなく療養環境、たとえば直接肌に触れるリネンについても気を配ることが大切になってきます。
また、産前産後のママは特有の痛みや悩みを抱えやすく、それらの解消に向けた支援も求められるでしょう。

そこで本記事では、リネンを通して患者さんの入院生活を支える企業、マタニティ整体で産前産後のママの心身を癒やす団体、つながりを重視した育児支援に取り組む団体を紹介します。
病棟で働いている、もしくは産婦人科で働いている助産師さんや看護師さんは、最後まで注目してみてください。

目次

株式会社ヤマシタ

1963年設立当初からの経営理念である「正しく生きる、豊かに生きる」のもと、リネンサプライおよび福祉用具レンタルの事業を展開する株式会社ヤマシタ。時代のニーズを汲んだサービスを通し、福祉・医療・観光それぞれの業界に寄与している企業です。

同社のサービスがカバーするエリアは、主に関東から関西まで。6ヶ所の拠点に8工場を設け、万が一のトラブル時や災害時でも安定供給できる体制を整えています。
また、8工場のうち医療分野に対応した医療工場を神奈川県・栃木県・静岡県の3ヶ所に設置することで、感染管理が必要な医療機関のリネンの供給に対するリスク分散も図っています。

病院リネンサプライ

同社の「病院リネンサプライ」では、入院患者さんがベッド上で快適に過ごせるよう、マットレスやシーツ、枕などの寝具リネンを用意。そのほか、日用品をまとめた入院・入所セットから医療従事者のユニフォーム、ベッドやカーテンといったリネン関係の周辺サービスまで多岐にわたる商品を取り扱っています。

医療機関という特に衛生面が重視される現場だからこそ、同社は高品質なものを安定して届け続けるため、各部門ごとに徹底した管理を実施しているのが特長です。

まず挙げられるのが、医療機関から集荷した感染リスクのあるリネンの消毒・滅菌。
すべての医療工場では法令で定められる「80℃10分以上」の洗濯による殺菌処理を行います。また、静岡県の医療工場では洗濯前に一晩かけてオゾン消毒するなど、場合によっては、さらに消毒庫で滅菌処理されるケースもあります。
そして、洗濯時の滅菌効果やアイロン(ロールタイプ)時の衛生面を保つための徹底した温度管理、集配トラックの荷台から商品を積み降ろしする際の噴霧消毒、電子機器を安定稼働させるための精密な設備点検などを行い、こうした弛まぬ努力が顧客からの高評価として反映されている点は見逃せません。

▲静岡医療工場 オゾン消毒の様子/画像提供:株式会社ヤマシタ

実際に医療福祉関連施設での導入実績は1,500軒にも上っており、同社を利用している医療機関からは「相談しやすくサービスがきめ細やか」「欠品がなく返品率も低い」「要望に対して積極的に取り組んでくれる」などの声が寄せられていました。
一つ一つ真摯に向き合ってくれる同社の姿勢は、患者さんの快適な入院生活はもちろん、医療従事者の方の作業負担軽減にもつながってくるのではないでしょうか。

NPO法人日本マタニティ整体協会

▲画像提供:NPO法人日本マタニティ整体協会

産前産後にママが抱える身体の各痛みや悩みを、整体的な観点から癒やすために設立されたNPO法人日本マタニティ整体協会。産前はママが安心して子どもを出産できる環境づくり、そして産後は社会復帰のしやすさを目的とした事業に取り組む団体です。

事業内容としては、マタニティ整体にかかる普及活動、施術者がスキルを磨くためのセミナーや研修会、さまざまなメディアを通しての啓蒙活動などを行っています。
特に、普及活動ではマタニティ整体を熟知した人材を育成するべく、認定スクールを開校。スクール卒業後に受験できる認定試験を奇数月に1度開催して、全国にマタニティ整体のスペシャリストを生み出しています。

マタニティ整体を学べる「マタニティ整体スクール」

▲画像提供:NPO法人日本マタニティ整体協会

「マタニティ整体スクール」では、マタニティセラピストを目指せる講義を「マタニティセラピスト一般コース」「マタニティセラピスト特別コース」「妊婦整体コース」「産後ケアコース」の4コースに分けて用意しています。

たとえば、妊婦整体コースは助産師さんや産婦人科で働く看護師さんを対象に、妊婦さんへの整体技術や知識を身につけられるコースです。
手技では触診と押圧の仕方、関節操作法を学びます。内容は、肩頸部から下肢まで全身の基本体位や禁忌部位について、症状別の手技応用、痛みの予防エクササイズなどです。
一方の座学は、筋肉・骨・関節に関する簡単な解剖学と、妊婦さんに起こり得る症状別解説を実施。ここでは、腰背部痛をはじめ、肩こりや頭痛、股関節痛、むくみといった複数の症状を取り上げています。

また、産後ケアコースは妊婦さん向けの妊婦整体コースとは異なり、産後のママおよび一般向けの整体を学べるコースです。
手技では痛みの予防の代わりに産後エクササイズが設定され、座学の症状別解説は急性・慢性腰痛や急性頚肩部痛、四十・五十肩などに加え、産後と一般的に感じる痛みの違いにも着目しています。
そのほか、骨盤の歪み・矯正や産後の下半身太り・体型戻し、骨盤ベルトの装着方法といった産後に感じやすいママの悩みも盛り込まれているのがポイントです。

上記2つのコースは、どちらか一方を受講して後々もう一方のコースを受講すれば、マタニティセラピストとしての活動が可能となります。
産前産後のママにより寄り添ったケアを行いたい方は、一度詳細を確認してみると良いかもしれません。

NPO法人つながる子育てにじいろ

愛知県名古屋市の天白区に「子育て支援拠点にじいろ」、瑞穂区に「子育て応援拠点まぁぶる」を構えるNPO法人つながる子育てにじいろ。また、上記2ヶ所のエリアと名東区を加えた3ヶ所に、言葉や心身の発達速度が気になっている乳幼児と保護者を対象にした「名古屋市いこいの家」も開設し、子どもたちの状況に合わせた育児支援を行っている団体です。

これらの拠点には助産師や保育士、保健師などの多職種が集まり、親子や世代、地域といったそれぞれの間に生まれる「つながり」を大切にした活動に尽力しています。

同団体が行う事業

同団体では、事業の一環として産前産後のママとその家族を自宅にて支援する、「産前産後ケア訪問にじfam」を設置。産前から出産時、産後、育児期までを包括的にカバーし、助産師と保育士がチームを組んで対応にあたっています。
利用者の方一人ひとりの相談を受け、どのようなケアが適切かを親身になってコーディネートしていきます。
ケア内容は、子どもの園の送迎や妊婦健診の付き添い、出産時の立ち会い、新生児の健康相談、おっぱいケアなど柔軟性に富んでいるのが特長です。

また、つながりに重点を置いた事業では、まず親子同士がつながるための「親子サークルにじっこ」を実施しています。
0歳児親子の星組と1歳児親子の月組は、数ヶ月にわたって同じメンバーの親子同士がつながれるのが魅力。2歳児親子のフレンズ組&あおぞら組は親子分離型で、子どもは同じ年齢のお友だちと楽しく遊ぶことができ、その間に保護者はリフレッシュの時間を確保することが可能です。
そのほか、先輩親子とつながりが持てる「園えらびセミナー」、多世代の親子同士が食を通して交流できる「にじいろきまぐれ食堂」、育休ママとワーキングママがつながる復帰セミナー、手作りおもちゃの販売など、親子同士がつながる機会を広く設けています。

そして、妊婦さんとその家族および一人目の0歳児を持つママとその家族に向けた「プレママ&0歳赤ちゃんサロン」、介護施設へ行って高齢者の方とつながる「ふれあい交流訪問」、小中高校へ行って生徒たちとつながる「いのちのふれあい体験」といった活動も行っています。

産前産後のママにとって、このように多くの人とつながれることは心強い味方となるでしょう。
産婦人科で活躍する助産師さんや看護師さんは、同団体の取り組みを知ることで視野が広がり、仕事に活かせる部分が見えてくるかもしれません。

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