看護部・院長ブログ紹介_vol.9

2022.10.4

院内での研修や日々の出来事の中には、大きな気付きや新しい発見があるものです。また、イベントを通して、地域の方々とのあたたかいつながりを感じられることもあるでしょう。そこで本記事では、これらにフォーカスをあてた医療機関の記事を取り上げます。より良い看護を行うための、足がかりが得られるかもしれません。

(1)医療法人寛正会 水海道さくら病院のブログ

医療法人寛正会水海道さくら病院は、内科や外科、消化器外科、大腸肛門外科、透析といった幅広い診療科を有する病院です。
直近では、在宅医療にも積極的に対応しており、在宅チーム、地域連携室と協同で地域の方々に質の高い医療の提供を行っています。

▲病院外観/画像提供:水海道さくら病院

そんな中、同病院は認知症の方々の治療や療養を支えるための認知症プロジェクトを発足。
プロジェクト活動では、認知症にやさしいデザインの導入・認知症ケア向上のための研修・認知症ケア定着のための組織作りを進めています。
そこで今回取り上げるのは、認知症ケア向上のための研修の一環として行われた、認知症AR体験の様子を綴る《認知症AR体験研修を行いました(認知症PJ③)》という記事です。

認知症ARとは、認知症高齢者が見えている世界をARで再現したもの。
専用のゴーグルを装着すれば、視野の狭窄やコントラスト感度、奥行き感覚の低下といった、認知症高齢者の身体の状態を体験することが可能です。
認知症ARの体験者は、「視界が狭くて暗く、よく見えない」「椅子に座ろうとしても上手く座れない」など、身体を思うように動かせない感覚を体感したそう。
その後のアンケートでは、多くの方が認知症への関心度・理解度・共感度が高まったと答えており、AR体験が大切な学びになったことが伺えます。

認知症高齢者が抱く不安や恐怖心の気持ちを理解することは、より良い認知症看護を行ううえでとても大切です。
認知症ケアに携わっている看護師さんは、ぜひ認知症AR体験を研修に導入することを検討してみてはいかがでしょうか。

(2)医療法人社団 育心会グループミューザ 川崎こどもクリニックのブログ

ミューザ川崎こどもクリニックは、小児科の一般外来をはじめ、小児皮膚科やアレルギー科、低身長、発育といった専門外来も充実させることで、子どもたちの健やかな毎日をサポートしているクリニックです。
素早く負担の少ない診断検査、診察所見を図や映像で可視化したわかりやすい説明など、患者である子どもにも保護者の方にも優しい診療に努めています。

そんな同クリニックではブログを運営しており、その中にはイベントを通して和やかな雰囲気が垣間見れる《ミューザニア2022 開催しました!》という記事もありました。
この「ミューザニア」と呼ばれるイベントは、子どもたちに医療や身体に興味を持ってもらうために開催されたもの。
白衣と名札、そして参加プレゼントの聴診器を手に、ドクターに扮した子どもたちが実際の医療従事者の仕事を体験していきます。

▲小さなキッズドクターたち/画像提供:川崎こどもクリニック

この日行われたのは、実際の診療で使用する拡大鏡やエコーといった医療機器による皮膚と身体の中の観察、患者さん役となる保護者の方の呼び出しから検査までの一連の流れ、バイタルサインチェックなど。
どのプログラムも本番さながらで、最後にはイベントに参加した証であるスタッフ手作りの認定証を授与したそうです。

▲認定証授与の様子/画像提供:川崎こどもクリニック

業務の合間の準備に大変なところもあったそうですが、子どもたちからは笑顔とうれしい言葉をもらうことができ、保護者の方からも好評を得てイベントは無事に大成功したと綴られています。

記事には写真とともにイベントの詳細がまとめられているので、興味を持った看護師さんはぜひアクセスしてみてくださいね。
子どもたちがこのようなイベントを通して医療に触れることによって、ゆくゆくは医療業界を支える存在となってくれる可能性もあるかもしれません。

(3)医療法人あい友会 あい庄内クリニックのブログ

医療法人あい友会 あい庄内クリニックは、山形県東田川郡エリアにて、24時間365日対応する訪問診療中心のクリニックです。
定期的な診療のほか、緩和ケアやフットケア、口腔ケアなども提供しており、患者さんの心と生活に寄り添ってご家族と過ごす大切な時間をサポートしています。

▲クリニック外観/画像提供:あい庄内クリニック

そんな同クリニックの院長のブログには、さまざまな患者さんの姿勢を通して読む人の琴線に触れるような記事が綴られていました。
その中から、ここでは《アドバンス・ケア・プランニング(ACP)-人生会議とは―》に注目してみます。

記事によると、同クリニックには脳梗塞で右手が麻痺し、言葉を失ってしまった高齢女性の入院患者さんがいたそうです。
長期にわたって食事の代わりに輸液を点滴していましたが、あるときから左手で何度も点滴を自己抜去するようになったとのこと。
そこで、ご家族と胃瘻を検討すると、本人が身振りと表情で必死に「点滴も胃瘻も嫌だ」と訴えたと言います。

▲齊藤院長の診察の様子/画像提供:あい庄内クリニック

院長はこの出来事を通して、アドバンス・ケア・プランニングについて改めて考えるようになったのだとか。
これは将来の医療及びケアについて、患者さんやご家族、医療・ケアチームが話し合いを重ね、患者さんの意思決定を支援するプロセスのことで、院長は「人生会議」と表現しています。
自身も含め、元気なときは人生会議を開く機会がないかもしれないが、豊かな人生のためにはあらかじめ家族と話すことが大切だと綴られていました。
超高齢社会の現在、医師や看護師こそこうした意識を持ったり、啓発したりすることが必要なのかもしれませんね。

なお、ブログにはこの記事以外にも、訪問診療や緩和ケアに際して触れておきたいエピソードや役立つ知識が掲載中です。
患者さんに対し、じっくりと丁寧に向き合う看護に携わりたい方は、ぜひ目を通してみてください。

登録は1分で終わります!

この情報はお役に立ちましたか?

使いやすさテストのモニター募集!