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「ここの施設になくてはならない看護師になりたい。」施設看護師インタビュー・飯島 菜々子さん

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介護の現場で活躍する施設看護師へのインタビューシリーズ。今回は介護士と看護師の資格を持ち、幅広い視野で介護の現場を支える飯島 菜々子(いいじま ななこ)さんを取材。飯島さんはシングルマザーとして働きながら、准看護師と正看護師の資格を取得したそうです。今回は施設で働くやりがいや大切にしていることなどをお聞きしました。


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プロフィール
飯島 菜々子(いいじま ななこ)さん

「社会福祉法人一燈会 介護老人福祉施設メゾン・二宮」に勤務する39歳。ヘルパーや介護福祉士の資格を持ち、27歳のときに准看護師を目指す。免許取得後は、病院で働きながら正看護師の免許を取得。2014年から2年間、正看護師として勤務し、2016年6月から現職。趣味はガーデニング。

目次


■「もっと自分を磨きたい」と思い、看護師の道へ
■利用者さまを見る視点が異なる介護士と施設看護の違い
■自分が笑顔でいれば、利用者さまも笑顔で過ごせる
■さまざまなキャリアを持った先輩方が受け止めてくれる安心感



「もっと自分を磨きたい」と思い、看護師の道へ


ーー現在の職務内容について教えてください。

神奈川県中郡「社会福祉法人一燈会 介護老人福祉施設メゾン・二宮」に勤務しています。主な業務は、利用者さまの健康管理です。褥瘡の処置や薬の管理、経管栄養の対応などを行っています。医師の回診が週3回あるので、その補助や1年に1回の健康診断、利用者さまの食事や生活全般の介助も業務の一環です。一部の利用者さまの機能訓練を援助することもあります。

オンコールは月に多い時は4~5回ほど当番がありますが、たまに電話がかかってくる程度です。介護職のスタッフが対応してくれるので、実際に出勤することはありません。施設の利用者さまは、介護度4前後の方が多いですね。超高齢者の方が多く、ほとんどの方が認知症や何らかの疾患を抱えています。

ーー看護師になろうと思った経緯を教えてください。

もともとヘルパーの資格を持っていて、その次に介護福祉士の資格も取得しました。最初は、現在の職場とは別の老人ホームで、介護士として勤務していたんです。そのとき、私に「ずっとそばにいてほしい」と仰ってくださるおばあさんに出会いました。でも結局、最期の看取りのときに何もしてあげられなくて…。その経験から、もっと自分のスキルを磨いて、最期まで近くでサポートできる看護師になりたいと思ったんです。それ以外にも、祖母が認知症を患っていたことや、叔母と姉が看護師をしていた影響もありましたね。看護師として働く姉の姿を見て、「看護師ってすごい」と思っていたのもきっかけの一つです。

最初から正看護師を目指すのはハードルが高く感じたので、まず准看護師の免許を取得し、2011年から個人病院に勤務しました。さらに仕事をしながら勉強を進めて、2014年に看護師免許を取り正看護師として2年ほど働きましたね。年齢でいうと、27歳から32歳までの5年間学校に通っていたので、長い道のりでした。勤めていたのは急性期の病院で、循環器から整形外科まで多岐にわたる診療科があり、患者さまの症状もさまざまでしたね。私は、そのときすでにシングルマザーだったので、夜勤のときは両親に子どもを見てもらっていました。でも、父が病気をしたのを境に夜勤が難しくなり、現職に転職したんです。

ーー施設看護師として働こうと思ったきっかけは何ですか?

友人が今の職場の施設長と知り合いで、紹介してもらったのがきっかけです。介護士として働いていた経験もあるので、「ゆくゆくはまた施設で働きたい」という思いはありましたし、家族の健康や生活を1番に考えて、夜勤がない職場を考えていました。病院などほかの転職先も候補にはありましたが、声をかけていただいたのも何かのご縁かもしれないと思って、働いてみようと思いましたね。最初に施設の見学をしたときに、みなさんの挨拶が素敵で、雰囲気がとても良い印象がありました。利用者さまの誕生日を大切にしているところや、一人ひとりの利用者さまとじっくり関わる様子も「将来こういう施設で働いてみたい」という私の希望に合っていましたね。私が想像する理想の施設に近かったのかもしれません。それもあって、ここで施設看護師として働きたいと思いました。


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利用者さまを見る視点が異なる介護士と施設看護の違い


ーー施設看護師になる前に不安はありましたか?

看護師としてのキャリアが短かったので、自分に務まるか不安でした。でも、施設には医師も含めていろいろな職種のスタッフがいて、分からない分野のことは先輩方が丁寧に教えてくれました。そのおかげで、徐々に「自分でもできる」という自信に繋がりましたね。実際のところ、慣れるまではキャリアに対する不安よりも、100人ほどいらっしゃる利用者さまの名前を覚えることで精一杯でしたけど(笑)。

ーー施設看護師と介護士でギャップを感じたことはありましたか?

介護士のときは、利用者さまの生活を支えることを1番に考えていました。病気の知識などもあまりなかったので、目の前の利用者さまのことだけを考えて、コミュニケーションをとっていましたね。

看護師になってからは、医療に関する知識も増え、視野が広がったので、色々なことに気づけるようになったと思います。介護士のときとは利用者さまを見る視点が変わりましたね。また、今まで以上に責任も感じるようになりました。

ーー施設で働くやりがいや面白さはどんなところですか?

たくさんのレクリエーションができるところが楽しいです。病院とは違って、生活の場である施設ならではの面白さだと思いますよ。今の施設では、利用者さまのお誕生日に、その方の行きたいところに行く計画を立てます。利用者さまの気持ちを汲み取って、しっかり関われるのが施設で働く魅力の1つですね。

また、限られた人数のスタッフで、利用者さま一人ひとりのケアを考えられるところもやりがいがあります。どこの職場でもチームワークは大切だと思いますが、施設ではさまざまなキャリアのスタッフがいるので、話し合いも勉強になりますよ。病院よりも少しだけ時間の流れがゆっくりなので、スタッフみんなで考えたり、合間の時間で学んだりできるのが私には合っていますね。


自分が笑顔でいれば、利用者さまも笑顔で過ごせる


ーー施設看護で大変だなと思うことを教えてください。

大変だと感じることはあまりないですが、利用者さまの表情や言動から、体の不調や痛みを感じ取るのが難しいときがありますね。認知症やそのほかの病気を抱える超高齢者の方のなかには、「痛い」「ここがおかしい」などの不調を訴えられない方もいらっしゃいます。実際に、骨が折れていても歩いてしまう方や、気持ちが悪くても食べてしまう方などがいらっしゃるんですよ。気づいたときには重症化している場合もあるので、利用者さまの異変にいかに早く気づけるかどうかの判断は今でも難しいところです。

そのほかにも、今まで元気だった方が急に呼吸停止になる事例もあります。その場合、ご家族への伝え方に悩みますね。病院だと医師や看護師長が代表して伝えることが多いのですが、施設ではパートでも正職員でも、ひとりの「看護師」として責任をもって伝えなければなりません。突然のことで受け止められないご家族もいらっしゃるので、伝え方はスタッフ全員で気をつけるようにしています。電話だと特に緊張しますが、先輩方を見習って日々学んでいるところです。

ーー施設看護師として大切にしていることは何ですか?

1番大切にしているのは笑顔です。自分が笑っていれば、利用者さまも笑顔になってくださいます。「笑う門には福来る」という言葉にもあるように、つらいときや忙しいときでも笑顔を絶やさずにいれば、良いこともあると思うようにしていますね。あとは、「利用者さまがいらっしゃるからこそ働けている」ことを忘れないように過ごしています。何年も働くと利用者さまがいらっしゃることを当たり前に思ってしまいますが、介護の現場で仕事ができることに対して、感謝の気持ちを忘れずにいたいです。


さまざまなキャリアを持った先輩方が受け止めてくれる安心感


ーーこれからどう成長していきたいと考えていますか?

ケアマネジャーの資格を取りたいと思っています。施設だとケアプランが1番大事になるので、その部分の知識を身につけたいですね。そして、他職種のスタッフと一緒に利用者さまのニーズに合ったケアプランを考えられるようになりたいです。欲をいうと、認知症や感染症など施設看護に活かせる認定看護師の資格も欲しいですね。でも、なかなか難しい道のりだと思うので、まずはケアマネジャーを目指しています。いろんな知識を身につけて、ここの施設になくてはならない看護師になりたいです。

ーー施設で働きたいと考える看護師に、アドバイスがあれば教えてください。

施設では、どんな看護師でも働けると思います。臨床経験の浅い看護師でも心配はいりません。さまざまなキャリアを持った先輩方がいるので、教えてもらえることがたくさんあります。医療行為もありますが、スタッフ皆で仕事をするので、想像しているほど敷居は高くないと思いますよ。

今の施設は夜勤もなく、結婚や出産でライフスタイルが変化した人でも働きやすい職場です。子育て経験があるスタッフも多いので、子どもの事情で欠勤しなければならないときも温かく受け止めてくれます。そういった面では、「施設はとても働きやすい環境」だと私は思っています。

ーーありがとうございました。

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▲飯島さんが働く「社会福祉法人一燈会 介護老人福祉施設メゾン・二宮」の外観


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