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利用者さまのニーズに合わせた看護を目指して。「常に新しい情報を取り入れたい」施設看護師インタビュー・松岡 由哲さん

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介護の現場で活躍する施設看護師へのインタビューシリーズ。今回は、SEという他業種から介護の分野へ進んだ松岡 由哲(まつおか よしさと)さんを取材しました。施設で働きながら介護福祉士、准看護師の資格を取得し、さらに、ICUで経験を積みながら正看護師も取得。介護と看護それぞれの立場を知る松岡さんに、施設看護として大切にしていることや今後の目標についてお聞きしました。


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プロフィール
松岡 由哲(まつおか よしさと)さん

「社会福祉法人善心会 地域密着型複合施設 りんどう」に勤務する37歳。高校卒業後はSEになるため専門学校に進学し、就職。20代後半のときに、地元の岐阜に帰ってきたことをきっかけに、特養で働きながら介護福祉士を取得。その後、准看護師の免許も取得し、総合病院で勤務しながら正看護師へとステップアップ。ICUで看護スキルを磨き、2020年に現職へ。休日は子どもたちや愛犬と一緒に過ごす。趣味はツーリング。

目次


■施設で働く看護師の姿にあこがれて、介護士から看護師へ
■医療知識を学んだことで、利用者さまへの対応も変化
■専門的な知識を身につけて、施設看護に活かしたい



施設で働く看護師の姿にあこがれて、介護士から看護師へ


ーー現在の職務内容について教えてください。

岐阜県にある「社会福祉法人善心会 地域密着型複合施設 りんどう」に勤務しています。主な仕事内容は、医薬管理を含め、採血や経管栄養、皮膚疾患に対する処置といった利用者さまの健康管理です。現在の施設は、「特別養護老人ホーム」「小規模多機能ホーム」「グループホーム」の複合型になっていて、全部で60~70名の利用者さまがいらっしゃいます。利用者さまの状態は比較的安定しており、急変のリスクも低いため、看護師は特養と多機能・グループホームで計4名です。

ーー看護師になった経緯を教えてください。

高校卒業後はSEの専門学校に進学し、関東の会社でネットワーク関連の仕事に就きました。20代後半で地元の岐阜に戻り、SEの経験を活かせる再就職先を探しましたが、一般企業となると名古屋方面まで通勤しないと仕事がなかったんです。そのときに、ハローワークの求人で、働きながら介護福祉士の資格が取得できるプログラムを見つけ、特養に就職を決めました。
無事に介護福祉士を取得しましたが、実際に施設で働いているともっと専門的な知識を身につけたいと思うようになったんです。また、施設で働く看護師の姿を見て、あこがれを持つようにもなりました。そこで、次に准看護師を目指すことにして、施設でアルバイトをしながら勉強しましたね。
准看護師になってから病院に転職して、ICUに所属しました。ただ、将来的なことを考えると、正看護師の免許があったほうが良いと思ったんです。そのために、午前中は病院で働き、午後から学校に通う生活を続けて、正看護師の免許を取得しました。准看のときも合わせて5年ほど病院に勤めていましたが、一般病棟の経験はありません。ずっとICUで働いていました。

ーー看護師免許を取得後に施設で働こうと思ったきっかけは何ですか?

実際に施設で働くことになったきっかけは家庭の事情ですね。私には2人の子どもがいて、まだ乳幼児なんですけど、妻が育休を利用して正看護師の全日制の学校に通っているんですよ。そのサポートをするために、夜勤がない施設に転職しました。
介護の現場で働く看護師の姿を見て正看護師を目指したので、いつかは施設看護師として働きたいと思っていましたし、良いきっかけかなと思ったんです。現在の施設は基本的に定時で終わるので、保育所の送迎やご飯の準備、寝かしつけなど、以前よりも育児に参加しやすくなりました。

ーー施設看護師になる前に不安はありましたか?

特養で働いていた経験があるので、大きな不安はありませんでした。ただ、看護師の立場で働くにあたり、不安に思うことはあったので、基礎的な部分は再度学習しましたね。勉強は好きではありませんが、好きなことや疑問に思ったことはとことん調べるようにしています。看護は新しい技術や知識がどんどん入れ替わるので、常にアンテナを張って、新しい情報を敏感に受け取っていくことが大事です。今はパソコンやスマホなど、インターネットでも豊富に知識が得られるので、活用しながら勉強しています。

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医療知識を学んだことで、利用者さまへの対応も変化


ーー施設看護のやりがいについて教えてください。

利用者さまへの関わり方や援助のやり方次第で、状況が変化するのがやりがいの一つです。
介護士の資格を取るときに初めて施設で働いたときは、介護や看護分野の知識が全くなくて、利用者さまの行動が理解できずに戸惑うことがありました。たとえば、認知症の方がトイレとお風呂場を間違えて服を脱ぎ始めたり、排泄したりなど、突然の行動に驚きましたね。イメージにはあっても実際に目の当たりにして、うろたえてしまうことが何度かありました。
でも今は、認知症のメカニズムや脳の病気に関する医療知識が身についたので、利用者さまの言動を理解したうえで、対応ができるようになったと思います。また、自分の関わり方や言葉かけによって、利用者さまの症状が緩和されることも学びました。
施設の場合は、病院に比べて利用者さまの話をゆっくり聞く時間があります。話を聞くことによって状態が改善されたり、一人ひとりと密に関わったりできることにもやりがいを感じますね。

ーー施設看護の大変なところは何ですか。

今のところ大変だと思ったことはありません。施設では高齢者が多いので、体調が急変したり、イレギュラーなことが立て続けに起こったりして、急にバタバタと忙しくなるときがあります。でも、病院勤務と比べるとそこまで大変に感じることなく対応できていると思いますよ。きっと、ICUで時間に追われながらの看護をした経験が活かされているのではないでしょうか。いざというときの冷静な判断や、周りの人への指示出しなど、広い視野で物事を判断する目を養えましたね。

ーー施設看護師として大切にしていることは何ですか?

利用者さま一人ひとりの思いをしっかり聞いて、その方のニーズに合った看護ケアを提供することを大切にしています。一歩足を止めて、利用者さまの話をゆっくり聞く時間を持つようにしていますね。あえて時間を取るというよりも、日々の業務のなかで自然と気にかけている感じです。たとえば、話しながらでも「呼吸はどうだろう」と確認したり、ちょっと手に触れながら脈を確認したりなど、その方の健康状態を意識しながら接するようにしています。


専門的な知識を身につけて、施設看護に活かしたい


ーーこれからどう成長していきたいと考えていますか?

施設看護師としての知識をさらに深めていきたいです。本当は、すぐにでも医師や認定看護師の研修会などに参加して専門的な知識を得たいと考えていますが、現在は全国的にストップしている状況なので、なかなか話を聞く機会が得られないのが残念ですね。再開したら積極的に参加したいと思っています。
自分で勉強していくとなると、やはり資格取得を目指すのが目標になりますね。認知症ケア専門士やケアマネジャーなど、施設で活かせる資格を取得して自分の自信に繋げていきたいです。

ーー施設看護に興味を持っているナースへ一言お願いします。

施設だと、病院に比べて落ち着いて仕事ができることや、利用者さまとじっくり関われることが魅力だと感じます。病院の看護師は心電図や人工呼吸器など医療機器に囲まれているため、「看護をしている」という強い実感が得られると思いますが、「利用者さまと十分に関われる」という面では施設看護の方が充実していると感じます。
施設看護師は、アセスメント力や看護スキルがないと難しいと言われることもありますが、そんなに気負わずにやってみるのが良いと思います。

ーーありがとうございました。

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▲走ったり泳いだりが大好きなペットのボーダーコリー。お子さんも一緒に公園でアクティブな休日を過ごされているのだとか



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