
子どものケアに最も関わっているのは親ですが、親だけが頑張る必要はありません。親子がともに笑顔で過ごせるよう、専門知識を持つ人がサポートし、正しい方向に導いてあげることが大事です。今回は、子育て支援に注力している法人を紹介します。日頃から妊産婦さんや赤ちゃんとの関わりが深い看護師さんは、ぜひ読んでみてください。

mamacare(ママケア)は、医療的ケアが必要な子どもとその家族が、笑顔で過ごせる場所づくりに努めている特定非営利活動法人です。
経管栄養や人工呼吸管理、酸素療法などの医療的ケアが必要な子どもは、利用できるサービスや行動が制限されがちです。保護者も、「どこで遊ばせればよいのかわからない」「不安な気持ちを誰にも相談できない」といった悩みを抱えています。
同法人はそんな子どもや家族のために、勉強会や交流会、サロン、イベントなどを企画。医療的ケアが必要な子どもとその家族が集い、笑顔で交流できるような場所をつくっています。
また医療的ケアがある子どもたちは学校以外に行く場がないため、介護する家族は学校でも付き添いを強いられ、家庭でのケアも続き、24時間離れることができないケースも少なくありません。そんな家族や医療的ケア児の居場所をつくり、自立を促すために、同法人は放課後等デイサービスを立ち上げようと動き始めました。
こうした場で医療的ケアのサポートを担う看護師は、非常に重要な存在です。子どもたちの笑顔づくりに貢献したい看護師さんは、同法人の活動に参加してみてはいかがでしょうか。

医療的なサポートを受けながら生活している子どもを、医療的ケア児といいます。医療的ケアは常時欠かすことはできないため、医療従事者がそばにいないときは、保護者やきょうだい児などの家族が面倒をみることになります。
例えば経管栄養を行う場合、皮膚トラブルや下痢、嘔吐などを引き起こす可能性があるので、子どもの症状をみながら栄養物の注入方法を工夫してあげる必要があります。
お風呂やトイレも容易ではありません。医療的ケア児を預ける場所も少なく、子どものケアに追われて疲弊してしまう親はたくさんいます。
そして、保護者がケア児のケアで手一杯になると、きょうだい児たちも物理的・精神的な我慢を強いられることになります。mamacareは、そんな保護者やきょうだい児がホッと一息つける場所を作り、ともに歩んでいこうとされています。
同法人は、医療的ケア児を持つ保護者や支援者向けに、講座や勉強会を実施しています。
過去には、医療・福祉従事者が医療的ケア児について学ぶ勉強会や、経腸栄養に関する講演会、災害対策を学ぶための勉強会などが実施されました。保護者や支援者が医療的ケア児への理解をさらに深められるよう、さまざまな講座や勉強会、イベントが企画されています。
子どものためのイベントも実施されていますが、新型コロナウイルスの影響で、大人数で集まることができない状況が続いています。そこで同法人は、非接触で交流できるオンラインイベントを企画しました。読み聞かせやお絵描きなどが行われ、参加した子どもたちは楽しい時間を過ごしています。
日本アタッチメント育児協会は、子どもたちが心身ともに健やかに成長するための、健全な家庭環境や親子関係の構築をサポートしています。
親から深い愛情を受けて育った子どもは、親に対し高い安心感や信頼感を抱きながら成長します。しかし、育児環境や親子関係に問題があると、心身に何らかの問題を抱えてしまう可能性があります。
そこで同法人は健全な親子の営みを体系化したプログラムを実施。子どもと関わる親に必要な知識やスキルなどを教えています。また、各プログラムを親にレクチャーするインストラクターの養成講座や、親を教え導く「育児の専門家」を育てるための講座も開催しています。

「母親が抱きしめると、泣いていた赤ちゃんが笑った」というような、子どもが特定の大人に示す親愛行動を、アタッチメントといいます。子どもは乳幼児期に親から無条件に愛される経験を通し、アタッチメントを形成していきます。親との安定したアタッチメントが、子どもの健やかな成長につながっています。
同法人はアタッチメントの習得や資格取得に役立つ講座を多数開催しています。受講しているのは、看護師や助産師、保育士、育児支援者などです。実際に参加した看護師や助産師からは、「先生の教え方が親切でわかりやすく、理解しながら学ぶことができた」「助産師としてだけでなく、育児中の母親としても学ぶことが多かった」といった声が寄せられています。

「アタッチメントベビーマッサージインストラクター養成講座」は、同法人が開催している講座の中でも特に人気の講座です。レクチャーとワークショップを通し、ベビーマッサージを教える際に必要なスキルや知識を習得していきます。これまでに7000人以上の方が同講座を受講し、インストラクターの資格を取得しています。

「アタッチメント発達支援アドバイザー養成講座」は、発達支援を行うアドバイザーに必要な知識やスキルを習得するための講座です。近年、発達障がいがある子どもやグレーゾーンの子どもが増加傾向にあるためか、看護師や助産師、保育士の参加が増えています。子どもの発達を身近で支えながら指導する「発達支援」に関心がある方は、講座を受講してみてはいかがでしょうか。
2012年に設立された母子フィジカルサポート研究会。「姿勢と発達」をキーワードに、妊産婦と赤ちゃんを身体面から支援しているNPO法人です。公式セミナーの開催や講師派遣などを通し、「母子フィジカルサポート」の普及に努めています。
同法人が提唱している「母子フィジカルサポート」とは、母子がその人らしく妊娠・分娩・育児に適応できるよう、身体的特徴を踏まえてサポートすることです。特に姿勢や発達を基本としたアセスメントによって母子への理解を深め、対象者が自分らしい生活を送れるよう個別でサポートすることを重要視しています。

同法人は、母子フィジカルサポートを学ぶための公式セミナーを、オンラインで実施しています。セミナーでは、妊産婦や赤ちゃんのケアに役立つ知識や手法を、実習を交えながら習得することができます。
母子フィジカルサポートの輪は、全国各地の助産師や看護師、医師、保育士、歯科医師、母子支援者らの間で広がっています。妊産婦と赤ちゃんのサポートに関わっている方は、自身のケアの幅を広げるため、セミナーに参加してみてはいかがでしょうか。

入門セミナーでは、姿勢の見方や骨格の仕組み、アセスメント方法など、母子フィジカルサポートの基本の考え方を学びます。また、実際に母子フィジカルサポートを体験し、実践を通してサポートの本質に触れていきますいきます。
参加者からは、「フィジカルアセスメントの重要性を再度確認できた」「早速身体ケアの一部として活用していきたい」「指導はもちろん、セルフケアとしても使っていきたい」といった声が寄せられています。
ブラッシュアップセミナーでは、「骨盤ケアを使いこなす」「べびぃケアを使いこなす」「分娩を科学する」の3種類があり、妊産婦セミナーや育児セミナーで得た知識や技術をさらに深め、症例を通した母子フィジカルサポート体験などで構成されます。その人らしい妊娠出産育児をサポートするための応用知識や実践方法を学ぶことができます。アセスメント力や実践力の向上を目指す方、妊婦さんへの保健指導の機会が多い方や、分娩介助をしている方、産後ケアに携わっている方などに最適です。「参加者からは、「他の施設の方との交流機会があり、勉強になった」「その人自身をみる力を養おうという意識が高まった」といった声が寄せられています。
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