
看護師のみなさんは、筋肉注射に対してどうのようなイメージをお持ちでしょうか?
患者さんからすると、「筋肉注射って痛いよね」や「注射全般が本当に怖い、特に筋肉注射!」
などの意見が聞かれます。
そんな患者さんにとって「痛くて、怖い」筋肉注射を安全に行うには?
今回は筋肉注射にスポットを当てていきます。
筋肉に注射をする(薬液を入れる)とどのような作用・効果があるのでしょうか。筋肉組織内は血流が豊富なので、皮下注射よりも早く吸収されるのです。その吸収速度は皮下注射のおおよそ2倍だといわれています。
また、皮下組織よりも吸収がスムーズで神経の分布が少ないために痛みを感じづらいともいわれています。ではナゼ筋肉注射は痛いというイメージがあるのでしょうか?下記の目的と適応でご紹介していきますね。
皮下注射と静脈注射の中間くらいの作用速度と持続性を目的としている
⇒注射の吸収速度を数字で表すと…
静脈注射(10)>筋肉注射(2)>皮下注射(1)
静脈注射を10として考えた場合ですが、こんなにも差があるんですね。
静脈注射・皮下注射ができない場合に適応される
・皮下注射は薬液量が多いときでも2mlくらい⇒筋肉注射は5mlくらい(臀部ではもっと多いことも)ということで、薬液量が多いとき
・静脈(血管)に入れられない薬剤⇒非水溶性(油性)の薬剤や懸濁性、刺激性の強い薬剤を入れられるため
※筋肉注射が痛いというイメージの根拠として、
筋肉注射はどこの筋肉に入れてもいいわけではなく、適切な部位が決まっています。
※注意
1.手洗いをし、上記の必要物品を揃える
*注射指示書に記載された薬剤(注射薬)は3回チェックする(1回目薬剤を準備するとき、2回目シリンジに薬液を吸いあげるとき、3回目薬剤の容器(アンプル・バイアル)を廃棄するとき)
2.無菌操作にてシリンジと18Gの針をセットする
3.アンプル・バイアルから薬液を吸い上げる
4.気泡を抜き、指示とおりの投与量になっているか確認する
5.無菌操作にて注射針を21~23Gのものと交換する
6.空いたアンプル・バイアル等の不要になった物品は片付ける
1.患者に医師より注射の指示が出たことを告げ、筋肉注射の施行の説明を行う
(意識のない患者にも声掛けは必ずします)患者もしくは家族の同意を得る
2.注射部位に応じた体位をとるので、カーテンをしたりバスタオルで覆うなどして、不必要な露出は避ける
3.注射をしやすい体位をとる
1.患者本人であることを確認する
2.施行部位を選定する=肩峰から3横指下の三角筋中央部
3.手指消毒をし、手袋を装着する
4.刺入する部位をアルコール綿(消毒綿)で消毒して、乾くのを待つ
(刺入部位を中心に円を描くように消毒する)
5.シリンジを持たない方の手で注射部位の皮膚を引っ張るように伸展する
6.注射針を刺入する
7.軽くシリンジの内筒を引き、逆血がないか確認をする
8.患者に指先のしびれや痛みの確認をする
9.片手で針基を持ってシリンジを動かないように固定する
10.シリンジを固定していない方の手で内筒を押し、薬液をゆっくりと注入する
11.薬液を注入し終わったら、角度を変えずに針を抜きアルコール綿(消毒綿)で押さえる
12.止血を確認後、注射パッチを貼る
13.針の刺入部からの出血に注意をしながら、注射部位を柔らかく揉む
14.患者に注射が終わったことを説明する
15.患者の体位を楽にし、環境整備を行う
16.使用した注射針・シリンジを医療廃棄物として廃棄する
17.注射後の観察を行う
18.使用した物品の後片付けをする
マッサージについて
看護師が施工直後に軽く柔らかく揉むと書きましたが、患者にも軽いマッサージを促してもいいと言われています(マッサージについては諸説あります)。マッサージすることによって、硬結の予防や疼痛・腫脹の軽減・薬剤を筋組織に拡散させるなどの効果があります。
筋肉組織内は血流が良く、皮下注射の約2倍の速度で吸収されます。皮下組織よりも神経の分布が少なく、皮下注射より痛みを感じにくいとされていますが、薬液量が多いときや刺激性のある薬剤の場合は痛みを伴うことがあるようです。
筋肉注射は、皮下注射より速く薬剤を吸収させる目的で行われます。持続時間は、皮下注射より筋肉注射の方が短いとされています。ほかには、皮下注射よりも薬液を多く使用する時や、静脈から投与することのできない刺激の強い薬剤を投与するときに行います。
上腕部の「三角筋中央部」、臀部の「中臀筋」、大腿部の「大腿四頭筋外側広筋」が適しています。ただし、大腿四頭筋外側広筋は筋拘縮が起こりやすいため最近は行われておらず、また臀筋が未発達な小児には中臀筋は用いません。高齢者では三角筋が乏しくなっている場合もあり、中臀筋が適していることもあります。個々の患者に合わせて部位を選定しましょう。
神経の損傷をしないように注意が必要です。注射部位の解剖を理解しておくと良いでしょう。また、硬結は長時間針を刺入したり、同じ部位に何度も注射をすることで起きるので気をつけましょう。注射後は、副作用が出ていないか患者をよく確認することが重要です。予防注射などで時間が経ってから気分が悪くなった場合、すぐ受診するように説明しましょう。
今回は一般的によく行われている”三角筋”への筋肉注射をとりあげましたが、いかがだったでしょうか?筋肉注射に苦手意識をもたないで、安全に施行が行えるよう基礎をしっかり覚えておくといいですね!
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看護師から寄せられる“よくある質問”
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Q. 看護師がのんびり働ける勤務先は?
病院であれば緊急対応や体力を消耗する業務が少ない外来や回復期・慢性期病棟。病院の外来やクリニックであれば重症患者の処置が少ない診療科は比較的落ち着いた環境といえるでしょう。自身のペースを大事に働きたい方は、現職の悩みを解決できるような環境・働き方を選ぶことがポイントです。「のんびり働きたい看護師向け!おすすめの職場や病院以外の仕事を紹介」では、のんびり働ける勤務先の条件や、おすすめの職場・診療科、のんびり働ける仕事のメリットやデメリットも解説しています。職場探しの参考にしてください。
Q. 看護師1年目で転職しても大丈夫?
1年目であっても転職は可能です。新卒として入職後3年以内に転職する「第ニ新卒」を歓迎する求人も多数出ている状況です。心身に不調がある場合や、職場でハラスメント・法律違反が横行している場合は、無理せず環境を変えたほうが安心です。「看護師1年目で転職しても大丈夫。病院以外の職場や好印象の退職理由を紹介」では1年目の看護師が転職したくなる理由や、仕事が辛いときの対処法、 おすすめの職場などをまとめています。新人看護師が転職に成功するコツや退職の際の注意点も解説しているので、参考にしてみてください。
Q. お礼奉公中でも転職は可能?
お礼奉公の途中でも、看護師が仕事を辞めることは可能ですが、途中で退職してトラブルに繋がるケースもあるので、辞める場合は注意が必要です。「お礼奉公中だけど辞めたい看護師へ!奨学金に関する疑問に答えます」では、「お礼奉公中の看護師は仕事を辞めても良いか」「途中で辞めると奨学金の支払いはどうなるのか」といった疑問や不安にお答えしています。また、奨学金の一括返済を求められたときや、退職を拒まれたときの対処法についてもご紹介しているので、お礼奉公がネックで前に進めずにいる方は、ぜひ参考にしてください。
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