看護師ニュース・特集
2023.2.6
患者さんや医療従事者が院内で安心して過ごすには、環境衛生が大切と言えます。
また、人手が足りていない医療現場では作業の無駄を省き、業務効率化を図りたいケースもあるでしょう。
そこで本記事では、換気状況を可視化できるシステムを開発した企業、業務効率化が図れるシステムを提供する企業、紫外線(UV-C)で空気を殺菌する製品を手掛けた企業の3社を紹介。環境衛生や業務効率化に関心がある看護師さんは、ぜひ最後まで注目してみてください。
迅速なスピード力をもってテクノロジーの発展に寄与しつつ、人々が感じる真の課題解決につながる製品づくりに取り組むcynaps株式会社。IoT支援開発事業を展開しており、ユーザーや企業の目線に立った使いやすさはもちろんのこと、デザイン性にも優れた製品を提供できるように、同社で働くスタッフ一人ひとりがこれまで培ってきた経験を活かして革新的な挑戦を続けています。
インフルエンザや新型コロナウイルスといった感染症への対策の一つが、適度に換気することです。
しかし、特に寒い時期は外気の冷たさから換気の回数が減ったり、場合によっては一度も換気しなくなったりと、感染症がまん延する環境ができあがってしまう恐れがあります。
そこでCO2センサーを一覧管理し、適切なタイミングで意識的に換気を行えるよう、換気状況を可視化したのが同社の換気アラートシステム「hazaview」です。
同システムは、高性能のNDIR方式デュアルビームセンサーを搭載しているのが特長で、正確な換気状況を把握することが可能。換気状況はスマートフォンやパソコン、デジタルサイネージなどにリアルタイムで表示されます。
表示される項目としてはCO2濃度・温度・湿度の3つがあり、感染症対策のほか熱中症対策にも有効活用できます。
換気が必要ない正常値のCO2濃度では緑の画面ですが、厚生労働省が基準とする1,000ppmを超えると換気を促す赤のアラート画面に切り替わる仕様です。
アラート画面に切り替わる際には、音声で知らせてくれる機能が備わっているので見逃す心配もありません。
また、換気状況がわかるQRコードの共有や、Webサイトへの換気状況の埋め込みといったように、複数人の同時接続に対応しているのもポイントです。
空間の換気状況が時間や場所にかかわらず誰でもチェックできるため、医療現場で働く医療従事者の不安だけでなく、医療機関への来院時に抱える患者さんの不安解消にもつながるでしょう。
機器輸入卸や海外製品のサポートなどの事業を展開し、主にイスラエル製のネットワーク製品を提供することで、日本国内企業のニーズや要望に応えている株式会社アイランドシックス。同社が取り揃える先進的なITインフラを整えるための製品は、これまでに数多くの企業で採用されてきた実績があり、そこで得た経験と知識をもとに新しい価値の創造に向けたソリューションに寄与しています。
医療現場では患者さんや医療従事者がどこにいるのか探し回ったり、持ち出しのあった医療機器の所在確認や在庫管理をしたりなど、業務がスムーズに進まないことがあるかもしれません。
また、医療現場には温度・湿度を一定に保つ必要があるモノが存在するため、管理がより複雑になるケースもあるでしょう。
そこで同社が提案するのが、医療向けWI-FI位置検知情報・温度管理ソリューション「AeroScout®Real Time Location System」です。
人やモノの位置や温度・湿度などの情報を、院内Wi-Fiを介してリアルタイムで自動収集し可視化を実現。情報が表示される院内のフロアマップは見やすいよう工夫されており、ひと目でどこに誰がいて、何があるのかを判断できます。
情報については、人・モノ・温度・湿度とさまざまな使用状況に合うWi-Fiタグを適切な場所に取り付ける、もしくはWi-Fiがつながる端末を持つことで収集可能です。
また、入退場や器材の過不足、測定データの異常といった、それぞれの医療機関があらかじめ設定した一定の条件を満たした場合には、アラートを発生できるのも特長の一つと言えます。
アラートはパソコンだけでなく、スマートフォンにも通知が届くように設定できるので、誰もが席を離れている状況でも即座に対応に向かえるでしょう。
そのほか、動線管理やワークフローの最適化などにも有用で、医療機関内の業務効率化が図れます。
業務の流れが良くないと感じている際は、こうした最先端のシステムを取り入れてみるのも良いのかもしれません。
2007年に創業して以降、LED照明を専門的に追求し続けて得た知識と技術で、確かな製品の提供、一般家庭から企業や施設まで幅広い場所・環境でのLED照明の施工、およびセミオーダーでのLED照明の製造を行う株式会社ラ・ポルタ。同社では、徹底的に調べ上げた信頼できる製品だけを取り扱っているのが強みで、顧客がLED照明のもとでトラブルなく安心して過ごせるように日々尽力しています。
医療機関には新型コロナウイルスをはじめ、空気感染するウイルスを保持した患者さんも来院することから、空気中にウイルスが広がって院内感染が起きる恐れがあります。
そこで感染症対策が重要となってきますが、その対策の一つとして挙げられるのが部屋上部紫外線照射装置を使用することです。
同社の部屋上部紫外線照射装置「エアートゥウィン」は、エアコンの吸気口に設置し、吸い込まれる空気中のウイルスを殺菌灯の紫外線(UV-C)によって不活性化させるのが特長。ウイルスを殺菌して効率的にクリーンな空気を送れることから、医療機関にも多く採用されています。
一般的な殺菌装置がファンを利用し取り込んだ空気を殺菌する「循環式紫外線殺菌装置」もしくは、部屋上部に紫外線照射し部屋全体の殺菌を図る「部屋上部紫外線照射装置」のどちらかの機能にとどまるのに対し、本製品はエアコン吸気を利用した空気の循環と部屋上部への紫外線照射の2つの機能を併せ持つことで、より効率的に、強力に空間を殺菌することが可能です。
また、効果が期待できるのはウイルスの不活性化だけではありません。
ファンが必要ないことから節電につながったり、空気がクリーンになることによる換気効果だったり、エアコン内部にも紫外線が当たることでカビの発生を抑制したりなどさまざまです。
同製品については、一般的な壁掛けエアコンと天井カセットエアコンのそれぞれに対応した2タイプが用意されており、設備面の状況に応じて選択できる点もポイントでしょう。
なお、空気やモノの表面など部屋全体を紫外線で殺菌したい場合には、同社が手掛ける移動式の「タワー型紫外線殺菌装置」が有用で、人手による消毒作業の負担軽減を図ることが可能です。
さらに、照射の開始時と終了時は自動で点灯・消灯するタイマー式の安全設計で、移動のしやすさや照射具合もしっかりと考慮されていることから、病室や待合室、手術室といった場所で活用されています。