
本記事では、医療従事者のウイルス感染リスクを低減するための製品を手掛ける企業と、患者の排泄介助における負担軽減に役立つ製品を提供する企業を紹介します。
感染症対策を万全に行える製品を探している方や、日常の排泄介助業務を軽くできる装置に興味がある看護師の方は、本記事を読むことで解決の糸口が見つかることでしょう。
クリーン設備関連機器や理化学研究機器、感染症対策設備を軸に事業を展開している、伸榮産業株式会社。製品の開発から製造・施工・メンテナンスまでを自社一貫体制にて行い、オーダーメイドの製品も多数手掛けてきました。
エンジニアリング企業としての揺るぎない信念のもと、熟練された技術と独創的なアイデアを駆使し、顧客満足度の高い製品づくりに注力している企業です。

感染症患者の救急搬送で懸念されるのが、対応する救急隊員や医療従事者への二次感染です。特に、スペースの狭い救急車の中では感染リスクが高まります。患者はもとより、救急隊員や医療従事者も安全性が担保されなければなりません。
そうした懸念点を払拭するべく、安心安全に患者を搬送し医療処置を行えるよう開発されたのが、「隔離搬送カプセル」です。
同製品は、患者搬送用ストレッチャーの寝台部分に広げ、空気を送り込みカプセル状に組み立て設置することで、病原菌への感染が疑われる患者を医療機関へ搬送する間、隔離することができる仕組みになっています。
カプセル内は常に陰圧環境を維持した状態にあり、患者が発する汚染粒子やウイルスなどで汚染された空気は、本体に付属している抗ウイルスHEPAフィルターを通して不活性化され、外部へ排気されるのが特長です。
ウイルスを外部へ流出させない機能が搭載されていることにより、周囲への飛沫感染を防ぎます。
また、折りたたみ式で場所を取らずに保管できるのも魅力なのではないでしょうか。コンパクトに折り畳める同製品は、救急車のように十分なスペースを確保できない場所や野営地でも保管が可能で、使用時もストレスなく使えます。
使用後は廃棄し焼却できるのも注目すべきポイントです。

同製品は、医療従事者の安全面を考慮した画期的な製品だと言えるでしょう。今後、感染症対策の重要なアイテムとして広く導入が期待されます。
宮城県に拠点を構え、2012年に事業をスタートさせた、株式会社プロモート。自動排泄処理装置や専用おむつ、生体情報・安否確認センサーの開発から販売までを行っています。
超高齢社会にある現代の日本において、高齢者を支える人々の負担軽減に役立つ介護関連の製品を提供し、介護しやすい社会の仕組みづくりに貢献している企業です。

寝たきりの方や高齢者、術後の方など、日常生活動作能力の低下した患者が多い病棟に勤務する場合、排泄援助を行う機会も増えることでしょう。
患者の人数や対応する人数体制によってその忙しさは異なり、デリケートな部分で繊細な配慮も求められるため、身体と精神ともに負担が大きくなっている看護師の方もいるかもしれません。
そこで注目したいのが、同社開発の全自動排泄処理ロボット「マインレット爽」です。
同製品は、カップに専用おむつを取り付け、通常の紙おむつ同様に患者へ装着することで、排泄物を自動で処理するというもの。
具体的には、本体のセンサーでおむつ内の排尿や排便を感知すると、すぐにそれらの汚物を自動で吸引し、局部を温水で洗浄したあと除湿する仕組みになっています。
いわば、おむつの中にシャワー付きトイレが付いているような感覚の製品で、患者にとっては気兼ねなく排泄できる上、常に清潔な状態で快適に過ごせるのが魅力です。

一方、看護師にとっては排泄の度におむつを交換する手間と負担がなくなり、心にゆとりが生まれるでしょう。その分、看護業務に専念できるメリットがあります。
なお、屋外の汚水桝や室内の排水管などに接続することで、圧送用ホースを通して溜まった排泄物と洗浄水を自動排出してくれます。おむつの交換だけでなく、臭いが気になる汚水廃棄の作業にも配慮がなされており、看護する側にとって至れり尽くせりの製品なのではないでしょうか。
こうした同社の製品は、超高齢社会で業務負担が課題となっている医療業界において、早期解決へと繋がるきっかけになるかもしれません。
まだ世界で誰も見たことがない、唯一無二のプロダクトを作成するべく新たな試みに挑んでいる、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社。当たり前ではなく、概念にとらわれない視点でヘルスケア業界における課題解決に取り組み、人々が健康で幸せに暮らせる社会の実現を目指し、日々進化しながら全力で走り続けているソリューションカンパニーです。
勤務先の施設形態や配属先の診療科によって、排泄援助が必要な患者もおり、特に夜勤時の対応者が少ない場合はおむつ交換が業務の負担になることもあります。
膀胱機能に異常がない場合や、認知機能の低下による尿失禁を起こす場合など、患者によっては排尿誘導が有効だと判断した場合、看護師は患者の様子と間隔を見つつ、ベストなタイミングを見計らって自立での排尿を促す必要があります。
見極めが難しいのが、本人にしか感じ取れない尿意の感覚で、患者をトイレへ誘導してもタイミングが合わず、排尿に至らないことも多く、看護師としては悩ましいところです。

そこで同社が開発したのが、排尿のタイミングを事前に通知する排泄予測デバイス「DFree」。
世界初の試みで実現した同製品は、超音波センサーによって、患者の膀胱の微妙な変化を捉え、尿の溜まり具合を段階別に可視化し、スマートデバイスへ通知する仕組みとなっています。
同システムには画期的な機能が搭載されており、たとえば患者それぞれの膀胱のデータを管理でき、リアルタイムの数値をグラフ化することで、ひと目で尿の溜まり具合と排尿傾向を確認可能。排尿誘導のタイミングを確実に見極めることができます。

また、1つの端末で複数人を一括して管理できるのもポイントです。デバイスに表示されたステータスをもとに、複数人を同時に見守りつつ、その中でも優先度を見極めて声掛けをすることで滞りなくトイレへ誘導できるでしょう。
そのほか、患者の尿の溜まり具合と排尿時間は記録でき、排尿傾向を自動で分析可能。一覧表示にて、患者ごとの排泄ケア記録を入力し確認できる機能も、看護業務を振り返る上で便利なサービスだと言えます。
排泄誘導のタイミングを事前に知らせてくれる同製品は、看護師のスマートな業務に繋がり、自立排泄の成功の可能性も期待できるのではないでしょうか。
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