看護師ニュース・特集
2023.2.24
本記事では、MCG解析が可能な多機能心電計を手掛ける企業と、手軽に衛生維持できる自動おしぼり機器を手掛ける企業、機能性を追求したマスクを提供する企業を紹介します。
予防医学に関心のある方や、院内での衛生管理をスマートに行いたい方、高い防御力と息のしやすさを併せ持つマスクをお探しの看護師の方は、ぜひ最後までご覧ください。本記事にじっくり目を通すことで解決の糸口が見つかるはずです。
心電計をはじめ、心電図ファイルを一括管理するソフトウェアなど、循環器関連の医用電子機器を開発し販売している、フクダ エム・イー工業株式会社。その進化は目覚ましく、1978年に国産初の心電図自動解析装置を発表して以来、次々と時代のニーズに応える心電計を世に送り出してきました。
心電計メーカーとして立場を確立している現在は海外にも市場を広げ、予防医学と獣医療をリードするべく、人々の健康年齢を伸ばすための製品提供でアプローチし、社会に寄与しています。
患者自身に自覚症状が現れにくい狭心症や心筋梗塞といった虚血性心臓疾患は、発症するまで気づかないことが多く、国内で3大死因に数えられるほど深刻な問題となっています。
同社は、こうした虚血性心臓疾患のリスク評価を行うMCG解析サービスに対応した、多機能心電計「Cardisuny C800 F/FW」を開発しました。
同製品は、解析サーバーのデータ通信を一体化したもので、12誘導心電計でのMCG用の心電図の取得が可能です。
搭載されているMCG検査機能を活用することで、虚血性心臓疾患の有無に加え、治療の進捗を長時間モニタリングできます。
同製品は、圧縮波形と拡大波形を瞬時に呼び出し、観察できるのもポイントです。
波形に変化があれば自動的に記録し、必要な情報をすぐさま確認可能なため、ストレスなく業務を行うことに繋がるでしょう。
また、全データを素早く読み込み、スピーディな検査が行えるため、作業時間の短縮にも期待できます。
本体にはさまざまな検査モードが搭載されており、たとえばミニホルタや長時間記録、自律神経機能検査など患者の状態に応じて選択できるのも魅力です。
適宜、その患者に必要な検査をいつでも行えるため、より的確なデータを確保したいときに役立ちます。
さらに、本体画面には静電容量方式タッチパネルと、広視野角液晶パネルが採用されており、操作しやすさと見やすさの両方を兼ね備えているのも注目したいポイントです。
医療現場の課題を解決し、業務負担の軽減にも期待できる同製品は、今後の予防医療を支える手がかりとなるのではないでしょうか。
医療用寝具の製造販売を行い、全国各地の医療機関へ提供している、フォーエヴァー株式会社。寝具メーカーとして、患者が質の高い睡眠を実現するための寝具づくりに注力しています。近年では、寝具開発のみならず、日常の健康づくりや衛生的で快適に過ごせるアイテムの開発にも事業を拡大し、人々の生活に役立つ商品を届けています。
配属されている部署や患者の病態によって、看護師は患者の清拭を行うことがあります。そうした身体介助を行う際は、お湯を張った洗面器やタオルやガーゼなどの準備が必要です。
ただ、毎回重いお湯を取り替える手間と、複数枚のタオルやガーゼを適度な温度に調整して準備する時間を考えると、意外と業務負担になってしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで注目したいのが、同社の自動おしぼり機「おしぼり太郎」です。
同製品は、ボタン1つで簡単におしぼりが出てくる仕組みになっており、誰でも迷わずに使えるシンプル操作が魅力です。
おしぼりは自動的にカットされ、すぐに使える状態でトレーに出てきます。最大で50本まで連続して作ることができるため、大量に必要な場合も準備が苦になりません。
おしぼりの長さや水量などは調整が可能で、予め理想のおしぼりの状態を設定しておくと安心です。
また、本体に搭載されているヒーター機能を切り替えることで、温かいおしぼりだけでなく、冷たいおしぼりも作れます。
季節に合わせて温冷のおしぼりを手軽に準備できるため、看護業務の負担を軽減できるでしょう。
一方で、使い捨てのおしぼりを採用し衛生面に配慮した同製品は、感染症対策や衛生面向上に大変有効です。
現在、おしぼりや清拭用に布タオルをリースにて運用している医療現場では、感染症対策の一環としてディスポタオルに切り替えるケースが多々あり、すでに同製品を導入している医療機関からは喜びの声が届いています。
同製品は簡単なボタン操作で、おしぼりから体拭きまでの多様な長さ設定と、水量調整も自在に行うことができ、用途に合わせて必要なおしぼりを自動作成できるのが特長です。
おしぼりは厚手で、破れにくい不織布を採用しており、まるで布おしぼりのような感覚で使えます。薄手タイプのおしぼりもセット可能で、用途によって使い分けできる便利さも医療現場で選ばれている理由かもしれません。
また、本体内部のヒーター熱と、本体専用の高性能除菌液の使用によってさらに除菌効果が高まり、理想的な衛生環境を維持できるでしょう。
なお、コンパクトサイズで設置場所を選ばないのも魅力の1つです。
同製品は、患者を衛生的にケアするのに役立ち、看護師の作業効率の向上にも期待できます。
ホテルメンテナンス事業をはじめ、抗菌剤やマスクの開発と販売、水回りのリニューアル工事などさまざまな事業を展開している、株式会社パイオニア・システム。ホテルメンテナンスにおいては10年以上の実績があり、独自の清掃技術と独自開発した抗菌剤によって、これまで多くのホテルの美観向上に努めてきました。
近年のマスク開発は、これらの経験やノウハウから生まれた賜で、同社は人々が安心して快適に過ごせるよう、さまざまな形で支援し社会に貢献しています。
近年のパンデミックをきっかけに、日常的にマスクを着用することが多くなりました。医療従事者においては、常にリスクと隣合わせであるため、より高性能なマスクを求める人もいるかもしれません。
そこで注目したいのが、同社が開発した「ブルーシールドマスク」です。
同製品は、感染症から従業員を守れるマスクが欲しい、という願いから生まれました。
2023年にモデルチェンジした製品で現在、5層タイプの「ブルーシールドマスク プロ」と、4層タイプの「ブルーシールドマスク」が展開されています。
5層タイプの場合、性質が異なる不織布を交互に重ね5層フィルタを形成することで、不織布それぞれが持つウイルス捕集や撥水機能、血液不浸透性能といった機能の効果が格段に上がり、マスクの性能を強固にする仕組みとなっています。
マスクの2層目と4層目には高性能なウェット式メルトブローンが採用されており、1枚だけでも約99%の微小粒子を捕集可能ですが、同製品は2枚挿入することでより防御力を高める構成を実現させました。
マスク外側の1層目には、自社開発した無機系金属イオン抗菌剤ブルーシールドがコーティングされており、継続して優れた抗菌力と消臭力を発揮します。
同製品の1層目と3層目、5層目の不織布は、強力な撥水機能と血液不浸透性能を持っており、看護業務中の血液や飛沫の侵入を許しません。
一方で、長時間使用するマスクには、付け心地や快適さも求められます。その点、同製品は高い防御性能がありながら通気性にも優れており、息がしやすくなっているのも特筆すべきポイントです。着用した際に、マスク内に絶妙な空間を作り出し、大きく息を吸っても鼻にマスクが張りつかず、高負荷な作業時も楽に呼吸をしやすいでしょう。
さらに、マスクの鼻部分には柔軟に形が変えられ維持できる高性能ノーズバーが取り付けられているため、しっかりと口元に密着しストレスなく着用できます。
紐部分は平たい形状のガーゼ地のゴムとなっており、程よい力でフィットし、耳への負担が少ないのも魅力です。
同製品は、医療従事者をリスクから守り不安を解消してくれるだけでなく、看護業務をストレスなく行うのにも最適なマスクだと言えるでしょう。