高齢化が加速している今、高齢者看護の役割も年々多様化し、高い専門性が求められています。
ここでは高齢者看護について考え、さまざまな看護の現場とその役割について考えてみましょう。
高齢者の看護の基本は、高齢者の特性を考慮した上で健康管理をすることです。
そのためにはまず、加齢に応じた活動や生活環境の整備をすることが重要です。
栄養・清潔・排泄などの日常的なケアにより、より良い健康状態を守ります。
そして、健康上の問題のある高齢者には、心身の機能を極力保持しつつ、褥瘡や脱水などの二次的な健康トラブルを予防します。
加えて、人生の集大成とも言える終末期のケアも、高齢者看護ならではの重要な役割です。
一方で、本人のみならず、介護する家族への指導やケアも大きな課題です。
高齢化とともに老人介護施設も年々増加しています。
さまざまな施設とその特徴を見て行きましょう。
1◆特別養護老人ホーム
寝たきりや障害のために常に介護を必要とする高齢者が入所する施設。
2◆介護老人保健施設
介護を要する高齢者の自立を支援し、家庭復帰のために支援する施設
3◆介護療養型医療施設
特養や介護老人保健施設よりも重度の要介護者などを受け入れる、医療法人などが運営する医療施設。
4◆経費老人ホーム
自立した生活に不安があり、家族との同居が困難な方が入所する施設。
5◆有料老人ホーム
高齢者が暮らしやすいように、日常生活の援助や介護などのサービスが付いた住宅。
6◆高齢者専用賃貸住宅
民間事業者などが設置・運営する、自立度の高い高齢者を受け入れる賃貸住宅。
7◆サービス付き高齢者向け住宅
高齢者専用賃貸住宅同様、自立度の高い高齢者を受け入れる賃貸住宅。
(一般の賃貸住宅より高齢者が住みやすく、借りやすい。介護スタッフによる見守りや生活相談が受けられる。)
8◆認知症高齢者グループホーム
認知症の高齢者が、専門スタッフの介護や機能訓練などを受けながら、少人数で共同生活する住居。
施設ごとに独自の機能があり、健康サポートのための看護師や介護士などが関わっています。
高齢者施設では、病院などの医療施設ほど、医療行為を行うことはありません。
看護師に求められる主な役割は、施設利用者の健康管理です。
看護師は主として、健康観察や投薬などの毎日の医療管理、異常の早期発見と対応、診療の補助などを実施します。
さらに、利用者の健康状態に問題があれば、医師や医療施設と連携します。
生活上のケアは介護スタッフを主体として実施されます。リハビリテーションを実施する施設にはリハビリスタッフも在籍しています。
他職種とコミュニケーションを取って連携しながら業務を行っています。
さまざまなニーズに対応しながら、成長しつつある高齢者看護。
より良い高齢者看護のために求められる3つの視点をまとめてみました。
高齢者がより健康な生活を送れるよう、疾病予防、健康増進に向けたサポートをすること。
疾病を予防し、より良い健康状態でいられることが、高齢者のQOL向上につながります。
しかし、健康上の問題がある場合はどう対応しどのように過ごしたいのかなど、高齢者とご家族が選択できるようにサポートすることも重要です。
高齢者の健康問題に適したケアや医療を、より細やかに提供すること。
医師・看護師・介護士・リハビリテーション専門スタッフなどのチームが密に連携し、その人にふさわしい医療・看護・介護ケアを提供することが求められています。
高齢者ご本人のみならず、ご家族も含めてのケアが重要です。
高齢者が人生の最期まで「その人らしく」生きられるようサポートすること。
本人の意思を尊重するのは当然ですが、中には認知症などによって意思の確認が難しい人もいます。
たいへんデリケートな問題ですが、適切な時期に、今後についての意志を確認することが望ましいと言われています。
最期までその人らしく過ごせるようケアできれば、ご本人もご家族も充実した時を過ごすことができるでしょう。
今後ますますニーズが拡大していく高齢者の健康サポートは、看護職の活躍あればこそですね。
あなたも、次のステップアップに向けて高齢者看護の現場を視野に入れてみませんか?
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