認知症を患う方は年々増加傾向にあります。
それに伴い、認知症看護への注目は高まっています。
とはいえ、看護師としても認知症の周辺症状への対応に戸惑うことも正直あります。
認知症病棟に勤める看護師さんの認知症看護あるあるをまとめてみました。
長期的な療養を必要とする要介護者を対象に、精神科医療とケアを行うところです。
主にアルツハイマー・脳血管性認知症・器質性障害による精神症状や問題行動の著しい人が対象となります。
高齢者がほとんどですが、若年性アルツハイマーが増加傾向であるため、年齢層が幅広くなってきています。
認知症進行に伴い、患者さまが看護師を家族や友人と間違えられることも多くありますよね。
急に「今日のオススメはなんですか?」と尋ねられ、話の流れを探り探り進めていくとどうやらお寿司屋さんに行っているシチュエーションのようで。「今日はハマチだよ!」なんて瞬時に寿司職人に変貌する看護師もいます。
寿司職人だけなく、様々な人を演じなければなりません。また、瞬発力も必要です。まるでその時々で、役を使い分ける俳優のようですね!否定せず穏やかに対応することで患者様も落ち着き、安心してくれます。
看護師のケアや声かけ、その時のシチュエーション、季節、匂い、味などが刺激となり、急に患者さまの昔の記憶が戻るときがあります。
毎日の声かけの中で、「おせちの黒豆ってなかなかうまくできなくて」と看護師が話すと、今まで発語も少なく表情が乏しかった患者様が「黒豆は錆釘を入れてストーブでゆっくり煮るとふっくらおいしく出来るんだよ、昔はね…」と、意気揚々と話しだしたり。
看護師の声かけ一つで患者様の記憶のスイッチを入れることもできるかも!?
24時間在宅介護をされてきたご家族は、身体的にも精神的にも疲弊しています。入院時の家族との面談中、これまでの経過を話しながらぽろぽろと涙を流す方もいます。
それに、一度入院すると在宅で再び介護をすることは家族にとってとても勇気がいることです。入院中は患者様本人のケアも大切ですが、患者様を取り囲む環境の調整が重要です。そのために、家族とも密なコミュニケーションを築く必要がありますよね。
精神科病院ではMRIなどの設備がなく、検査できる項目が限られていることが多いです。その中で、「今日は何だかいつもと違う」という感覚はありませんか?根拠あっての看護ですが、長年の経験からの第六感の「勘」は身体的異常の気づきであることが多いです。日ごろの患者さまをよく看ていなければわからないことですよね!
「ごはん出来たよ。もう暗くなるからお家に入っておいで」
きっと看護師が子供か孫に見えているのでしょう。昔の記憶がポツポツと表れる時がありますよね。人が人を想う時、自然と笑顔になります。看護業務に追われ、気持ちが荒立っている時、患者様の何気ない一言でハッとし、癒されます。笑顔は笑顔を呼びますね。
認知症看護は根気と体力が必要です。行き詰ることも多くありますが、患者様に癒され、学ぶこともとても多いです。つかめそうでつかめない、時空を行き来するような認知症という病気ですが、認知症看護は魅力的でやりがいのある仕事ですよ!
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