オーストラリアでのナースのなり方

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西オーストラリア・パース在住11年、パース市内の公立病院一般内科勤務歴10年目のKayです。

今回はオーストラリアでの看護師(RN)のなり方についてご紹介します。
オーストラリアには日本のように看護師になるための国家試験がありません。
看護師(RN)としてオーストラリアで働くためにはオーストラリアの看護協会(AHPRA2010年7月に全国で統一されました)に登録することが必要です。
オーストラリアの看護協会に登録するには登録に当たる規定をパスしなければなりません。
その既定の大まかな二つは、「英語力」と「看護資格に値する能力、学位がある」です。


英語の試験をパスする


私が看護登録した9年前は、統一される前の西オーストラリア看護協会(その当時は州によっても登録に必要な規定が違いました。それに伴い、他の州で働く時は看護登録を移動させなければなりませんでした)が提携していた大学の英語のブリッジングコース(3~6か月)を全教科60%以上の成績で修めることができれば英語の特別な試験はいらなかったのです。

現在AHPRAで挙げられている英語力の証明はIELTSという英語のテストで 7.0 [Academic module]を取得する、もしくはOET (Occupational English Test)というテストで Bランクを取得しなければ看護登録ができません。

IELTS、OETと言われてもあまり日本では馴染みがないのでピンとこないかもしれませんね。

IELTSとは?


IELTSはInternational English Language Testing Systemの略称で、16歳以上の方の海外留学や海外研修、海外への移住などに必要な英語力を測るテストです。
オーストラリアに留学、移民する時には必要になってくるテストです。
IELTSスコア7を置き換えるならばTOEFL iBTだと100~108、TOEICだと870~970、英検だと1級相当に値します。

OETとは?


OETは、医療関係に特化した英語力テストです。
看護師は看護師用の受験用紙が用意されています。
一般的に医療に従事してきた人はIELTSより点数取得が簡単と言われていますが、受験料が一回約5万円(オーストラリア国外受験だと約7万円)ほどするので、そう気軽に受けられるテストではないのも事実です。
どちらにしても、かなりの英語力が必要なことがお分かりいただけると思います。
ちなみに、どちらのテストも日本でも受験することができます。


看護資格に値する能力、学位を証明する


日本で看護学士号をもっている(看護大学卒)方、日本で看護以外の学士号をもっている方、医療短大卒、看護専門学校卒など日本での学歴や看護歴などでそれぞれ違ってきます。

まずは日本での看護師としての資格、職歴(申請から追って過去5年中3ヶ月以上)、英語力などを証明する書類をAHPRAに提出し審査を受けます。
その審査結果でAHPRAが登録に必要な条件(臨床実習を含むコースを受講しなければならないなど)を伝えてきます。

それがクリアできれば看護登録ができます。

日本で看護資格がある方


日本で看護国家資格があり、日本の病院での看護業務経験がある方はオーストラリアの大学が授ける看護コンバージョンコース(コース名は大学によって異なります)を経て学士を取得し看護登録する方法が一般的です。

もちろん、このコンバージョンコースに入学する際も大学が求める基準(日本で受けた看護学校のカリキュラム、英語力IELTS6.5~7.0)に達していなければ入学できませんし、大学によっても基準が変わってきます。

大学の中には「付属の語学学校で6か月~1年のコースを受ける」などの条件付きで入学を許可してくれる所もあります。
日本で言うような大学受験はありません。

日本で看護資格がない方


オーストラリアの看護学の学士課程を修める(通常3年)と看護登録ができます。
ただし、上記にあげた英語の規定をパスしていないと、卒業して学位をもっていても看護登録はできません。


オーストラリアでの看護師のなり方が、おおよそ分かっていただけましたでしょうか?
看護協会の規定も常に変化するため、常に情報収集が必要になってくると思います。
なんと言っても英語の規定をパスするのが難しいので、ある程度日本で英語力を上げて行ったほうが留学期間も短期間でそれにかかるお金や時間も節約できると思います。
将来オーストラリアで看護師になりたいという方は、まずは英語の試験対策から始めてみるといいかもしれませんね。

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