初めて急変にあたった時は誰もがパニックになって、頭が真っ白になってしまうと思います。
そんな中で、てきぱきと動く先輩。あとからひどく叱られるというパターンが目に浮かぶようですね。でも、最初は誰だって動けないし、それは仕方がないことだと思います。
ただ、実は急変時にはやることが決まっているんです。何をしたらいいか分からないとなる前に今回は5つの「急変時にやるべきこと」を紹介しますので、これをメモして常に白衣のポケットに入れておくとおいいですね。
きっと役に立つ時がくると思います(本当はこないでほしいのですが…)。
患者さんが目の前で倒れた、あるいは意識を失ったというとき、つい焦ってしまいがちですが、『自分が焦る』イコール『自分だけでは対応が困難』だということです。つまり応援を呼ばなければ現状は解決しないわけです。
迷わず大声で叫ぶなりナースコールや緊急コールを使って人を集めてください。
もし余裕があれば状況を正確に伝えてあげましょう。「◯◯号室の◯◯さんの意識がありません。
救急カートを持ってきてください」「ドクターコールをお願いします」などです。できなければ「急変です応援お願いします」でもいいでしょう。
急変時の初期対応がその後の患者さんの予後を左右するというのはよく言われていますよね。早く対応できればそれだけ患者さんが回復する可能性が高くなってくるというわけです。そこが急変に不慣れな看護師さんにとっては悩みの種なのでしょう。実はこれもやることが決まっているのです。
詳細はBLS(一次救命処置)やACLS(二次救命処置)の方法を学んでいただく必要がありますが、それらを学んでいなくても
「1.患者さんを横にする」
「2.頚動脈の触知」
「3.触知できなければ胸骨圧迫」
という3ステップを踏むだけでいいのです。急変対応に興味がある人、救急の現場で働きたいという人は、救命処置を学べるコースがあるのでそちらに申し込むといいと思います。
急変時の処置は一分一秒が大事です。そこで、「何時何分に誰が何をしたか」を確実に記録する必要があります。
みんながわーっと患者さんを取り囲んでしまうのではなく、そこで落ち着いて「私が記録をやります!」と宣言してメモ紙でも何でもよいので、処置内容を書いていってください。
もし自分が蘇生行為に携わっている時には、側にいるスタッフに「記録お願いします!」と言ってください。これは仮に万が一に訴訟になった場合にも重要な証拠になります。
自分が直接急変にあたらなくても、その手伝いに入ることもあると思います。救急カートや除細動器の点検は日頃おこなっていますか?その使い方は分かりますか?
もし、分からない・自信がないと感じた方はすぐにでも勉強する必要があります。
救急カートにどんな薬剤が常備されているか、喉頭鏡は引き出しの何段目に入っていて、バッグバルブマスクやジャクソンリースはどうやって組み立てて使えばいいのか、これらを実際の急変場面をイメージしながらトレーニングする必要がありますね。
その時になって初めて手にするより、事前にその物に触れておくことはとても重要。除細動器も同様です。実際に電源を入れたり、ボタンの位置を確認したりする作業を日常的におこなってみてください。
患者さんと同じくらい大切な存在として、忘れてはいけないものが「家族」です。
急変時には、つい患者さんのことで頭がいっぱいになってしまいがちですが、もしかすると最悪の事態になることも考えなければいけません。
たとえそうでなくても、患者さんに重大な事態が起こっているわけですから、ご家族にしっかりと知らせる必要があります。ご家族の連絡先はカルテに記載されていますか?
まずそこが抜けていることはないとは思いますが、電子カルテが増えていることもあり、私は何らかの入力ミスで連絡先が空欄になってしまっていることをたびたび目にしています。
もう一度自分の受け持ち患者さんの緊急連絡先を確認してみる必要がありそうですね。
さらに、ご家族に連絡をするときには、過度に不安にさせるような言葉ではなく、「状態が変わりましたので、すぐに病院へお越しいただけますか?」「詳しくは、病院へ到着されたらお話します」と穏やかな言葉で伝えるようにするといいですね。
急変は誰でも当たりたくないと思いますし、最初はとても怖い経験になると思います。
しかし、国家資格を持った看護師である限りそこから逃げてはいけません。常日頃からトレーニングを怠らず、いざ急変が起きた時でも焦らず落ち着いて必要なことをテキパキとこなす、そんな看護師さんであってほしいと思います。
きっと皆さんの部署にも急性期で経験を積んできた頼りになる先輩看護師さんが一人や二人はいるはずです。
そういう人から学ぶことも良いと思います。いくら机上で勉強をしたところで、最初からテキパキ動ける人は少ないはず。体で覚える部分が大部分なんですよね。
部署内で数人のトレーニングチームを作って、”モデル患者”を作ってシミュレーションしてみるのもいいですね。一回でもやってみるとその難しさがよく分かるはずです。
繰り返し行うことで体が自然と覚えていくのが分かると思います。実際に私もそうでした。
私なら、もし・いざ、という時に、テキパキと動ける看護師さんお世話になりたいと思います。皆さんも患者さんになったことを考えてみてください。きっとそうだと思います。
患者さんに安心していただけるような看護師さんになりたいですね。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載