
本記事では、患者さんとご家族をオンライン上でつなぐテレビ面会ツールを開発した企業、画期的な通訳システムで、聴覚・発話が困難な方の電話でのコミュニケーションを円滑にする財団、スウェーデン発祥のタッチケアセラピーの普及・啓発活動を展開し、人々にふれあいを通じた癒やしを届ける協会を紹介しています。これらの「つながり」を支えるサービスは、心のこもった温かい看護を実現するためのカギとなるでしょう。患者さんの目線に立った、寄り添いのケアを実践したい看護師さんは、ぜひ一読してみてください。
株式会社ジェイアール東日本企画は、「好奇心あふれる日常を」をミッションに掲げ、広告・コミュニケーションデザイン、交通メディア、地方創生・地域活性化など、幅広い事業を行っている企業です。
同社は、JR東日本のハウスエージェンシーとして創業し、交通メディア事業を基盤に、事業成長支援、地域創業事業、コンテンツ事業へと領域を拡大させてきました。
それぞれの事業で着実に成果を上げ、現在では全国3,000社以上に及ぶクライアント支援実績を持っています。
業務遂行に関しては、常に前例や既成概念にとらわれず、革新的なアイデア力でクライアントのビジネス課題および社会課題を解決することを重視しています。
社会の複雑化と価値観の多様化が加速する現代は、常識が変わるスピードが速く、多くの人が先の見えない不安を抱えています。
見通しが立たない時代を軽やかに生きるには、各々が明るい未来を描き、前向きな気持ちを持つ必要があります。
こうした中、同社は広告という手段を通じて、新たな出会いや心に響く体験を提供し、人々の未来への希望を育んでいます。

「ソバニル」は、患者さんが入院する病室と、ご家族が生活する自宅を、オンライン上でまるでひとつの空間のようにつなぎ、入院期間中も「そばにいる」感覚を提供する、新体験のテレビ面会ツールです。
操作方法はシンプルで、端末画面に映された「障子戸」をワンタッチで開閉するだけ。障子を開けるとビデオ通話が開始され、閉じると通話が終了します。
この誰でも使える「シンプルさ」と、感覚的な「アナログさ」は、実際のユーザーの声を反映し、認知症の高齢者や未就学児でも使える機能だけを厳選することで生まれました。

同製品は、2021~24年にJR東京総合病院において計3回の実証実験を行い、患者と家族39世帯、現場医療スタッフ200名以上の意見がサービスに反映されており、プライバシー保護のための「鍵」機能、医療従事者からご家族に連絡事項を伝える「伝言」機能、相手の部屋の様子がひと目でわかる「明かり」機能など、入院生活に寄り添ったさまざまな機能が搭載されています。
「ソバニル」は2025年3月よりサービス提供を開始し、第一号導入施設としてJR東京総合病院の一部個室へ完備をスタートしています。個室を利用する患者さんとご家族に、病院側から専用端末がそれぞれ貸し出され、入院中は自由に利用することができます。サービス利用料は、個室の利用代金に含まれます。
同製品は、患者さんやご家族の寂しさや不安を軽減してくれるだけでなく、医療従事者とご家族の関係性、連携を深めるツールとしても役立てられるでしょう。
看護師の負担を軽減しつつ、患者さんとご家族の絆をつなぐ新たなツールとして、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
一般財団法人 日本財団電話リレーサービスは、「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律(令和2年法律第53号)」に基づき、総務大臣が全国で1者指定する電話リレーサービス提供機関です。
主な事業として、「電話リレーサービス」を提供しています。
こちらは、通訳オペレータが手話や文字と音声を通訳することで、聴覚・発話に困難がある方ときこえる方との電話上のやり取りをスムーズにするサービスです。

また、声が聞こえにくいことがある方のために、通話相手の声を文字にする電話アプリ「ヨメテル」も提供しています。これら2つのサービスは、いずれも24時間365日利用可能で、緊急通報にも対応しており、いつでも安心して利用できます。
革新的なシステムで、障がいのある方の音声電話の利用を可能にし、社会参加を力強く後押しする同財団は、誰もが安心して暮らせる社会の実現に欠かせない存在といえます。
上記サービスは、聴覚・発話に困難のある患者さんとの連絡を助けるツールとしても、大いに役立てられるのではないでしょうか。
「電話リレーサービス」は、聴覚や発話に困難のある方と円滑に電話が使えるように、通訳オペレータが通訳するサービスです。2020年12月に施行された法律に基づき、公共インフラとして提供されています。
2025年8月末時点で登録者数は1万8千人を超えており、大勢の聴覚・発話に困難のある方が日常の伝達ツールとして活用しています。
サービスの利用方法は簡単で、聴覚・発話に困難のある方が利用登録をしたあと、専用の番号が発行され、この番号を通じて、通訳オペレータを介した電話が24時間365日いつでも可能になります。
聴覚・発話に困難のある方が電話をかける際は、手話や文字で用件を伝えると、通訳オペレータが相手に音声で伝えてくれます。

また、医療機関から登録者へ電話をかける場合も、相手が保有している電話リレーサービス専用の番号に普段通りに電話をかけるだけで通訳オペレーターにつながり、通話を通訳してもらえます。
医療現場で利用すれば、聞くこと・話すことが難しい患者さんの予約確認、検査結果の連絡、緊急時の対応など、電話が必要な場面での正確な意思疎通が可能になります。
患者さんの安心感と利便性を高めるだけでなく、医療スタッフの業務効率向上にも良い結果をもたらすでしょう。
すべての患者さんが安心して医療を受けられる環境を整えたい看護師さんは、ぜひ同サービスの詳細を調べてみてください。

SHTA スウェーデンハンドセラピー協会は、日本におけるスウェーデンハンドセラピーの教育・啓発に取り組んでいます。
スウェーデンセラピーとは、手で皮膚にやさしく触れて心身のリラクゼーションを促す、スウェーデン発祥のタッチケアのこと。
「皮膚と心に触れるケア」とも呼ばれ、人と人とのふれあいを通じた癒やしを大切にしています。
同セラピーの強みは、触れる側が相手の気持ちを汲み取り、触れられる側は大切にされる温もりを実感しながら、互いに安心感と信頼感を育める点にあります。
心身の癒やしのみならず、心を通わせるコミュニケーション手段としても有益なケアといえるでしょう。
同協会は、専門知識と技術を持つ人材を育成するため、認定セラピストや認定インストラクターの資格制度を設けています。講座の開催をはじめとする教育活動を通じて、安全で質の高いタッチケアセラピーの提供を目指しています。
また、他の関連団体と連携・協働しながら、同セラピーを日本社会に広める活動も進め、癒やしやコミュニケーションを必要とする方の支援に尽力しています。

スウェーデンハンドセラピーの「2日間一般講座」は、認定インストラクターの指導のもとで、セラピーの基礎を体系的に学べる講座です。
同講座は、医療・介護現場に従事する看護師や介護士のみならず、患者さんのご家族や地域住民の方といった、ハンドセラピーに関心があるすべての人を対象としています。
プログラムでは、スウェーデンハンドセラピーの起源・目的といった理論から、背中・手・足への施術実技までを習得します。
修了後、実践記録を提出すると「修了証」が発行され、基本的な施術ができるようになります。
そこから一定期間の実践経験を積み、フォローアップ講座の受講と認定審査に合格することで、「認定セラピスト」として活躍できます。
同協会は、訪問看護ステーションをはじめとする看護業界でのハンドセラピー活用に注目しており、さらなる普及の必要性を感じているとのこと。
患者さんの心身に寄り添うセラピーに興味がある看護師さんは、ぜひ同講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載