*はじめに
『目標設定』という言葉があまり好きではない看護師さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、看護師歴20年の病棟勤務看護師である私が、実践している『目標設定』のちょっとしたコツをご紹介したいと思います。
当たり前でしょう?今更?と思われていることかもしれませんが、改めて『目標設定』の確認の意味合いも込めてお送りしたいと思います。
「やるやる詐欺」は造語です。”やると言って実はなかなか実行できない人”のことを指します。こういう人、結構多いのではないでしょうか?
学生時代には、「告白するんだ!」と言いながらできない子が多かったり。社会人になると、「私、もう会社辞める…」と言ってみたりする傾向にあります。でも、実際には実行に移せない、そんな人のことです。
この、行動に移すことができない人にならないために実践してみていただけると良い方法があります。
目標設定を小さくすることが重要なんです。
*例えばダイエットを取り上げてみましょう。仮に体重が70kgあるAさんがいるとしましょう。
このAさんはダイエットをしたいのです。目標は55kgと設定します。ということは、マイナス15kgですよね。かなり大きな数字だと思います。Aさんはダイエットを始めるのですが、マイナス15kgという大き過ぎる目標の前に、苦しい停滞期などを経験することになります。
すると、途中で投げ出したくなる…という結果になってしまう。ありがちですよね?
ここで、ちょっと思考の転換をしてみます。
★「◯月◯日(3週間や1ヶ月など)までに、マイナス3kgを目標とします」
こうして、期日を定めるとともに目標設定も低くするのです。そうすると、マイナス3kgならどうにかなる!という気持ち(テンション)も上がりますし、短めな期日もあります。
”そのくらいならできそう”という意欲も高まるはずです。
★小さい目標を達成したら…
ここでAさんは67kgになりました。そうしたら、また目標を立てるのです。
「1ヶ月後には、マイナス3kgを目標とします」ここでは、1回めの目標設定で得た経験と感想を元に目標を立てます。もし、軽々と目標を達成できたのであれば、ちょっと高めの目標を、難しかったのなら低めの目標に設定します。そうすることにより1回目よりも自分に合った目標を設定できることでしょう。
★小さい目標をクリアする
こうして小さい目標をクリアしていく、達成していくを繰り返していると最初の大きな目標がクリアできる可能性が大きくなります。自分に見合った目標設定、無理ない期間で目標が達成できることになるはずです。
そうはいっても、難しいと思えるかもしれません。でも大丈夫!
理由として、小さいことからコツコツとやっていきながら、次々に目標を達成することで、大きなものを得られます。
それは、「達成感」です。この達成感を味わっていくと、目標の達成にあたり、とてもステキな充足感と満足感が得られます。この「達成感」を味わうことが、次の目標へのヤル気・意欲・モチベーションへつながっていくのです。
看護師さんの目標設定といえば、日常生活においても、業務上においてもいろいろと考えられますね。今回は、日常生活と看護計画についてご紹介します!
上に記した、ダイエットや日常生活での目標設定も基本は同じです。
Step1:期限・期間を設定する
Step2:小さい目標を立案する
Step3:達成できたか・できなかったか、評価する
Step4:目標を更新していくor終了とする
〈Case1:お部屋の掃除〉
忙しい日々をおくる看護師さんの中には、お掃除すらままならないという方も…。そんな方にご提案してみます。
Step1:出勤シフトとゴミの日に合わせて、片付ける期限や期間を決める。1~2週間程度。
Step2:月曜日は台所、火曜日はトイレ・バスルーム、水曜日はお休み、など細かく割り振る。
Step3:終わらなかったところやできたところを把握するように、自己評価する。
Step4:3での評価を受けて目標を変えていく。
全てのStepを終わり、繰り返すことを2~3回してみると、お部屋はキレイに片付くと思います。そうすることで、日々のお掃除の負担も軽くなります。当然、目標も簡単なものに変化していくことでしょう。
Case1の応用として、衣替えなどにも活用できますよ!
看護師さんには、数多い看護手技・検査・病識などなど、勉強することが盛りだくさんですよね!それにとっても重要な看護計画もあります。そんな時にも、「目標設定」と上手に付き合っていくことで、有効性の高い計画が立てられると思います。
〈Case2:新人看護師さん・看護学生さんにオススメ!看護手技での過程〉
新人看護師さん・看護学生さんは看護手技を覚えるのも、実践するのも一苦労なコトが多いですよね。
Step1:業務や実習に向けて、期日を決める。時間単位でも良いです。
Step2:時間ごとや期日・期限に合わせて、「やらなければならないこと」を目標として設定する。必ずできるようにペース配分を考えながら目標を設定すると良いと思います。
Step3:終わらなかったところやできたところ、わからなかったことなどを把握するように、自己評価する。ここはほぼ同じですね。キチンと自分に向き合うと効果があります。少し厳しく評価してみるのも良いかもしれません。
Step4:3での評価を受けて目標を変えていく。次に成すべきことを目標にしたり、ステップアップさせた目標を設定すると、更に看護手技などは磨かれていきます。
例)ベッドメイクについて
2人で行うベッドメイク⇒1人で行うベッドメイク⇒患者さまが仰臥しているベッドのベッドメイクなど。段々と難しくなっていくと達成感もありますし、技術が発展していきます。
〈Case3:看護計画の目標設定についての考え方も考察〉
看護計画での目標設定はとても重要です。患者さまに及ぼす影響が大きいからですよね。
今までご紹介した目標設定は自分のものでしたが、看護計画は”患者さまの目標”ですので、あらゆる事情・病態・患者さまの特徴などを把握して行います。初めて接する患者さまへの看護計画は、誰もが手探りといえます。
あまりタイトな目標を立てると達成するのが困難となり、甘すぎる目標は患者さまのためになりません。最初の計画は様子を見て、2回めからの目標設定は患者さまに合ったものを提供できるようにする努力をしてみると良いですね。
そして評価する際には、看護師さんも患者さまに寄り添って達成感を味わうと、その後も良い関係が築いていけると思いますよ。
カンファレンスやミーティングの際には、他のスタッフの意見も尊重しつつ、良い目標設定に基づいた看護計画が立案できるといいですね!
*終わりに
長くなってしまいましたが、目標設定を行うことの重要性をお伝えできたかと思います。目標は人生の道標ともなります。ステキな毎日を送られるように、応援しています!
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