
本記事では、現場の課題に寄り添った医療器具を開発する研究所と、スマートフォンを活用した迅速な情報伝達を可能にするアプリを提供する企業、現場で使える語学スキルを磨くオンラインプログラムを展開する語学センターをご紹介します。
日々の慌ただしい看護業務のなかで、チーム内での情報共有をスムーズにしたい方や、外国人患者さんへのケアの質を高めたい方、より安全な器具で患者さんの負担を減らしたい看護師さんは、ぜひ最後までご覧ください。
毎日の仕事がぐっと快適になるような、新たな気づきやヒントをお届けします。
株式会社TRIB 生命情報医学研究所は、2020年に「日本の子宮頸がん死亡者数をゼロにする」ことをビジョンに掲げ、所沢の地に設立されました。自社内に登録衛生検査所となるラボラトリーを構え、遺伝子検査や感染症検査、予防医学に関わる臨床検査などを行っています。
同研究所は、物流ネットワークを活かしたスピーディーな受託検査体制に加え、高度管理医療機器や特殊検査機器を備えた施設を整備。郵送検診のキッティングからデータ管理にいたるまでワンストップで対応できる体制を整えています。
検査の精度と確度を第一に考え、疾病の早期発見や重症化防止を支える多彩なニーズに応えることで、医療分野の発展に寄与している組織です。
徹底された管理のもとで高い品質と確かな情報を提供し、医療現場や人々の健康な暮らしへ貢献しています。

医療現場において、検体を安全に輸送・保管することは検査結果の信頼性を守るために不可欠です。
従来の圧入式キャップは温度変化や振動によりフタが外れるリスクがあり、スクリュー式キャップにおいても振動などにより緩みや液漏れが生じるケースがあるとされています。
こうした容器の課題を解決するために開発されたのが、新型検体容器の「TR チューブ」です。「漏れや外れを防ぎつつ、簡便に開閉できる構造」という現場の高い要求に応えるため、約7年の歳月をかけて開発されました。
この製品の大きな特徴は、簡便な操作性と高い気密性を兼ね備えた特許技術です。
キャップを押し込むだけで閉栓するワンタッチロック機構に加え、時計回りにツイストすることで二重ロックがかかる構造を採用しています。

さらに、フタ飛びを防ぐ抜栓・フタ飛び防止機構や、本体とキャップが強固に勘合する密着力増強構造を搭載。これにより、パラフィルム使用の手間軽減に寄与しつつ、液漏れや液だれの防止性能を高めています。
また、輸送時の衝撃による開栓を防ぐ突上げ開栓防止機構(プロテクター構造)も備え、操作性、安全性、気密性の3つの特性を高い水準で実現しています。
自社検証においては、50メートルの高さからの落下試験、ドローン輸送、長距離トラック輸送時の振動試験、マイナス80℃環境下での凍結試験、オートクレーブ(滅菌器)への対応など、過酷な条件下での評価を実施。コロナ禍における検体輸送の現場でも活用され、その有用性が確認されています。
同製品は検体の漏れによる汚染や変質のリスクを低減し、検査の信頼性を守るだけでなく、片手で簡単かつ確実に扱える利便性で日々の煩雑な業務を効率化します。
現場の作業負担を軽減し、より安全で確実な検査体制を支える新技術として、今後の医療現場のさらなる円滑な業務運用に寄与していくことが期待されます。
ソニーマーケティング株式会社は、ソニー商品の国内マーケティング・セールス、それらに付帯・関連する諸業務を事業として行っています。B2BからB2Cまで幅広い領域で新たなビジネスやソリューションを創造しています。
そのなかで主に取り扱っている品目は、映像・オーディオ機器、カメラ、スマートフォンなど、ソニーならではの技術を通して多くの人に豊かな時間を提供し、さまざまな業界の発展に貢献しています。

迅速な情報共有が求められる介護・医療現場では、従来の専用インカムにおいてコストや通信環境に関する課題が指摘されることもあります。
こうしたコミュニケーションの非効率に対応する手段の1つが、スマートフォンを業務用インカムとして活用できるアプリ「Callsign」です。免許や申請は不要で、Wi-Fiやモバイルデータ(4G/5G)回線があれば利用できます。
本アプリは、インターネット回線を活用することで距離の制約を受けにくく、別病棟や別フロアとの通信が可能です。さらに、登録できるスマホの数にも制限がなく、1台の端末で最大6グループに同時接続できる設計となっています。
管理画面から端末の状態監視や設定を一括で遠隔配信できる集中管理体制を構築できるほか、ソニー独自の音声処理技術により、高音質かつ低遅延の音声通信を実現します。
現場の状況に応じて活用できる機能も備えています。AIを活用し周囲の騒音から人の声を分離するインテリジェントノイズフィルターに加え、「マイクオン」と話しかけることで通話を開始できる音声認識PTT操作を搭載。
通常の全体通話だけでなく、特定のスタッフとの1対1通話や、応答者と通話を開始できるグループコールも選べます。導入により、異なる病棟やフロア間の連携円滑化や、緊急時の連絡・指示伝達の迅速化に寄与することが期待されます。
また、同時に接続する台数分のみ契約すれば、アプリをインストールする台数は問わないフローティングライセンス方式により、コストの最適化を図ることも可能です。

Callsignの操作性を維持したまま、音声以外の情報共有を可能にするオプション機能が、5月27日にリリースされた「Callsign &」です。
大きな特徴として、通話内容を自動的にテキスト化する文字起こし機能があります。聞き逃した内容の確認や伝達ミスの防止に役立つほか、会話内容を記録として活用することも可能です。
さらに、テキストメッセージに加えて静止画やPDFファイルの送信が可能なチャット機能も搭載。発話が難しい場面や言葉で伝えにくい状況でも正確に共有でき、介護・医療現場のデジタル化を推進する一手として注目されています。
ILC国際語学センターは、グローバルに活躍できる人材の養成を目指し、企業や官公庁、教育機関などに「目的に特化した語学教育」を提供している外国語教育機関です。受講生一人ひとりの職種や業務に即した題材を用いることで、学習のモチベーションを高めながら個々の弱点克服を支えています。
また、同校(ILC)はNPO法人と連携し、専門英語プログラムの運営やテキスト・運用力測定試験の開発・普及活動にも取り組んでいます。1968年の設立以来、半世紀以上にわたり、日本人の外国語運用力の向上を幅広くサポートしています。
今回は、ILCが展開している看護英語オンラインプログラムをご紹介します。
ILCでは、看護師や看護学生、医療従事者の方を対象に「看護英語オンラインプログラム」を提供しています。本プログラムは、臨床や救命の現場で即役立つ英語をオンデマンドで学べるプログラムです。インターネット環境があればスマートフォンやパソコンからいつでも受講可能。1つの動画も15分以内とコンパクトなため、忙しい日々のスキマ時間を利用して、何度でも繰り返し学習していただけます。

「看護英語コース」は、IPEC(※)オリジナル看護英語テキスト『Nursing English in Action』を基に、入院から退院までの看護業務における基本的な英語表現を学ぶコースです。
本コースは、以下の3つのテーマで構成されています。
「自己紹介と問診」:院内案内、症状の問診、生活習慣の聴取など
「問診と病棟対応」:既往歴の問診、病棟内オリエンテーション、日常生活動作(ADL)など
「検査・処置と退院指導」:バイタルサイン測定、検査、処方薬の管理、退院時の指導など
日本語による講義解説動画に加え、ネイティブ音源や実演動画、ロールプレイを収録。さらに確認テストや講師による丁寧な個別アドバイスで、学習サポートします。
また、コース受講後の学習成果測定として、「TOPEC看護英語試験」に挑戦する道も用意されています。この試験への合格は、自身の英語スキルの客観的な証明となり、活躍の場をさらに広げる確かな足がかりとなります。
※看護英語オンラインプログラムは、ILCと教育提携をしている「特定非営利活動法人プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会(IPEC)」監修のもと、同社よりサービス提供を行っています。

「医療英語コース」は、成人に対する1人法の一次救命処置(BLS)の概要や手順を英語で学ぶ修了証書取得コースです。 BLSの場面を通じて語彙や発音を習得しながら、呼吸器・心臓の解剖、死戦期呼吸、緊急コードシステムといった医学知識の理解も深めることができます。ナレーション原稿を活用したリスニング強化や、デモンストレーション動画による手技の確認ができるほか、日々の進捗はミニクイズで検証可能。期間内に修了テストに合格することで修了証書を取得できます。 インバウンド需要や、日本に移住する外国人が増える中、臨床の場面でも母国語を日本語としない患者さんに出会う機会が増えています。本プログラムで「看護英語」を学ぶことは、言葉の壁に直面し困っている方に寄り添い、確かなサポートを届けることができる看護師へのステップとなるはずです。
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