看護師がシニアピアカウンセラーになるには?取得のメリットや注意点も紹介

シニアピアカウンセラーにとは?資格のメリットも紹介のイメージ

「シニアピアカウンセラーになるにはどうすればいい?」「取得するとどのようなメリットがあるの?」と疑問に感じている看護師は多いのではないでしょうか。
ここでは、看護師がシニアピアカウンセラーになるまでの流れや、取得するメリット・注意点などについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読み終えてもらえれば、シニアピアカウンセラーがどのような資格であるか分かり、前向きに取得を検討できるでしょう。
シニアピアカウンセラーの取得に興味のある方はぜひ参考にしてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

シニアピアカウンセラーの目的・役割

シニアピアカウンセラーは、日本能力開発推進協会 (JADP) による認定資格で、高齢者へのカウンセリングやコミュニケーションのスキルを証明します。
シニアピアカウンセラーの目的・役割は下記のとおりです。

  • 高齢者同士の共感や理解をサポートする
  • 参加者の自己肯定感を高める
  • 高齢者の孤独感の軽減を目指す

それぞれの目的・役割について、分かりやすく解説するのでご覧ください。

出典
日本能力開発推進協会 (JADP)「シニアピアカウンセラー資格 | 」(2026年5月20日参照)

高齢者同士の共感や理解をサポートする

シニアピアカウンセラーは、高齢者同士が悩みや経験を共有し、お互いを理解し合えるよう支援する役割があります。
高齢者は、加齢による身体機能の低下やご家族との別れなど、さまざまな不安を抱えているものです。
同世代ならではの共感が安心感につながることも多く、気持ちを言葉にしやすい環境づくりによって、利用者様同士の関わりを深められるでしょう。

参加者の自己肯定感を高める

高齢になると、「ご家族に迷惑をかけている」「以前のように動けない」と自信を失ってしまう方が少なくありません。
自分の経験や思いを誰かに受け止めてもらうことで、高齢者の自己肯定感の向上につながるケースもあり得るでしょう。
そこで、シニアピアカウンセラーは、利用者様の話を丁寧に聞きながら、その人らしさや人生経験を肯定的に受け止めます。

高齢者の孤独感の軽減を目指す

退職や配偶者との死別、ご家族との距離などにより孤独感を抱えている高齢者は多いです。
高齢者同士のコミュニケーションを促すことで、心身の健康維持につながる場合があります。
シニアピアカウンセラーは、対話や交流を通じて、高齢者が孤立しないよう支援し、安心感につなげる役割が求められるでしょう。

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看護師がシニアピアカウンセラーになるには

シニアピアカウンセラーは指定のカリキュラムを受講し、試験に合格することで取得を目指せます。
看護師がシニアピアカウンセラーになる流れは下記のとおりです。

  1. 指定のカリキュラムを受講する
  2. 試験を受ける

シニアピアカウンセラーの取得を視野に入れている方は、資格取得時の参考にしてみましょう。

1.指定のカリキュラムを受講する

シニアピアカウンセラーになるには、認定団体が指定する講座やカリキュラムを受講します。

受験資格

シニアピアカウンセラーのカリキュラムを受講するにあたって、特別な国家資格や実務経験を必要としません。
そのため、看護師だけでなく准看護師もシニアピアカウンセラーを目指すことが可能です。
カリキュラムを全て修了することで、認定試験を受けられます。

カリキュラムの内容

日本能力開発推進協会 (JADP) によると、カリキュラムの内容は下記のとおりです。

  • 受容、傾聴、共感の知識
  • 傾聴の理論、基本技法
  • シニアピアカウンセリングの基本技術、技法についての知識
  • 傾聴技法実践に関する知識

介護施設や高齢者の多い職場で働く看護師にとって、実践に活かしやすい知識・スキルを学べます。

出典
日本能力開発推進協会 (JADP)「シニアピアカウンセラー資格 | 」(2026年5月20日参照)

受講期間

シニアピアカウンセラーの標準学習機関は、2~3カ月が目安とされています。
そのため、2~3カ月程度でカリキュラムの修了が目指せるケースが一般的です。
基本的にシニアピアカウンセラーは通信講座で学習を進められるため、シフト勤務の看護師でも短期間で集中的に取得できます。

かかる費用

シニアピアカウンセラーの受講費用は、3万〜8万円程度が目安です。
教材費が含まれているケースが一般的ですが、受験料の5,600円が別途でかかる可能性があるので注意してください。
また、講座ごとにサポート内容が異なるため、費用面だけでなく学習環境も比較し、自分に合った講座を選ぶことが大切です。

2.試験を受ける

カリキュラム修了後は認定試験を受験し、合格後はシニアピアカウンセラーとして認定を受けます。

試験の内容

試験では、高齢者心理やカウンセリングの基礎知識、コミュニケーション技法などについて出題されます。
講座で学んだ内容を中心に出題されるため、テキストをしっかり復習することで合格を目指せるでしょう。
また、在宅受験にも対応しているため、シフトに合わせて受験できるのはうれしいポイントです。

試験の合格率・難易度

シニアピアカウンセラーの合格率が公式に発表されていないものの、得点率70%以上で合格となります。
特に看護師の場合、普段から高齢者の心理やカウンセリング、専門用語に触れる機会が多いため、初学者に比べて難易度は高くないと言えるでしょう。
計画的に学習を進め、講座内容を理解できれば、十分に合格を目指せます。

看護師がシニアピアカウンセラーを取得するメリット

シニアピアカウンセラーは、高齢者同士のコミュニケーションをサポートするのに役立つ資格です。

看護師がシニアピアカウンセラーを取得するメリットとして、下記が挙げられます。

  • 高齢者のメンタルケアに役立つ
  • キャリアアップが目指せる
  • 認知症について学び直せる

具体的にどのようなメリットが期待できるのかお伝えするので、どのようなメリットが期待できるのか確認してみましょう。

高齢者のメンタルケアに役立つ

介護施設では、孤独感や不安、喪失感を抱えている高齢者と接する機会が少なくありません。
シニアピアカウンセラーでは、傾聴や共感を重視したコミュニケーションについて学べるため、利用者様の気持ちに寄り添いやすくなります。
日々の何気ない会話の中でも心理面への配慮を心掛けることで、安心感のあるケアに役立つでしょう。

キャリアアップが目指せる

シニアピアカウンセラーは民間資格であり、キャリアアップに直結するとは限りません。
しかし、高齢者支援に関心を持って学習している姿勢を職場にアピールできます。
また、利用者様とのコミュニケーションでスキルを発揮することで、職場での評価が高まり、キャリアアップにつながる可能性があるでしょう。

認知症について学び直せる

シニアピアカウンセラーでは、高齢者心理や認知症ケアについて体系的に学びます。
認知症の利用者様と関わる中で、「なぜこのような言動が見られるのか」を心理面から理解しやすくなるでしょう。
これまでの看護師経験で培ってきた知識・スキルを整理し直すことで、より実践的な関わりにつなげられます。

シニアピアカウンセラーが向いている看護師の特徴

シニアピアカウンセラーは、高齢者の気持ちに寄り添いながら支援を行う資格です。
そのため、コミュニケーションを大切にしたい看護師や、高齢者看護にやりがいを感じる看護師に向いています。
特に、利用者様の話を丁寧に聞ける人や、相手の立場に立って考えられる人は、学んだ知識を実践に活かしやすいでしょう。

看護師がシニアピアカウンセラーを取得する際の注意点

シニアピアカウンセラーは、認定団体が指定するカリキュラムを受講したうえで試験を受ける形式が一般的です。
そのため、参考書のみを使用する独学での取得が難しく、講座費用がかかる点に注意してください。
「独学で資格を取得したい」「資格取得の費用をかけたくない」という方は、ミスマッチが生じる可能性があるでしょう。

シニアピアカウンセラー以外に看護師におすすめの福祉分野の資格

福祉分野において、スキルアップやキャリアアップに役立つ資格は、シニアピアカウンセラーだけではありません。
シニアピアカウンセラー以外に看護師におすすめの資格を紹介するので、自分の目的に合った資格を選ぶのにお役立てください。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士とは日本認知症ケア学会が定める資格で、認知症に関する専門知識やケアの習得を目指します。
認知症ケア専門士になるには、試験実施年の3月31日より過去10年間において、3年以上の認知症ケアの実務経験が求められるでしょう。
また、受験要件を満たせば、将来的に認知症ケア上級専門士を目指すことも可能です。
比較的取得ハードルが低い資格ではあるものの、5年ごとに更新が必要となる点に注意してください。

出典
日本認知症ケア学会「認知症ケア専門士」(2026年5月20日参照)

認知症介助士

認知症介助士とは、日本ケアフィット共育機構による認定資格で、認知症の方への適切な接し方やコミュニケーションについて学べます。
医療系国家資格や実務経験がなくても受講できるほか、資格に有効期限がないため、更新の手続きが不要です。
また、合格率がおよそ80%と高く、難易度が低いのも魅力でしょう。

出典
日本ケアフィット共育機構「認知症介助士 資格とは?」(2026年5月20日参照)

認知症ライフパートナー

認知症ライフパートナーとは、日本認知症コミュニケーション協議会の認定資格であり、認知症の方がその人らしく生活できるよう支援するための知識を学びます。
3級から1級まで分かれており、2・3級は年齢・学歴などに制限なく、誰でも受験することができるうえ、併願も可能です。
1級を受験できるのは2級の合格者のみに限られるため、1級まで目指したい場合は、まずは2級に合格する必要があります。

看護師のシニアピアカウンセラーについてよくある質問

ここでは、看護師のシニアピアカウンセラーについてよくある質問を紹介します。

民間資格は取得しても意味がないって本当ですか?

民間資格は国家資格と比べて認知度に差があるため、「意味がない」と感じる方も少なくありません。
しかし、資格取得を通じて、高齢者心理やコミュニケーションについて学ぶことができ、日々の看護に活かせる場面は多いです。
実践を重視する人にとって、シニアピアカウンセラーは取得する価値のある資格と言えます。

シニアピアカウンセラーは看護学生でも取得できますか?

シニアピアカウンセラーは、特別な実務経験を必要としないため、看護学生でも受講することが可能です。
通信講座で学べる講座も多く、在学中から高齢者心理やコミュニケーションについて学びたい方にも挑戦しやすいでしょう。
ただし、看護学生は実習や国家試験の勉強など多忙を極めるため、計画を立てて学習を進める必要があります。

まとめ

シニアピアカウンセラーは日本能力開発推進協会 (JADP) による認定資格で、高齢者同士の共感や理解をサポートしたり、自己肯定感を高めたりする役割を担います。
看護師がシニアピアカウンセラーになるには、認定団体が指定する講座やカリキュラムを受講後、認定試験に合格しなければなりません
資格取得後は、高齢者のメンタルケアやキャリアアップなどに役立ちます。

ただし、福祉分野でスキルアップやキャリアアップにつながる資格はほかにもあるので、自分のキャリアパスに合った資格の取得を検討してみましょう。

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この記事を書いた人
村山 夕梨恵
看護師ライター
看護学校卒業後、公立病院の循環器内科・脳神経内科の混合病棟に配属。特別養護老人ホームやデイサービス・訪問看護の事業所への転職を経験する。 現在はフリーランスの看護師ライター/Webディレクターに転向。看護師転職/美容医療/審美歯科/介護分野に関するコンテンツ作成に従事。
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