一般的に「白衣の天使」と呼ばれる看護職ですが、家庭では家族からどう思われているのでしょうか?
今回は、看護師のお母様を持ち、自らも看護師として働くママさん看護師に、「家族からどんな風に思われているのか」について、お話を聞きました。
みなさんも共感するものはありますか?
家庭ではわりとサバサバした存在だと思われているみたいです。
看護師としての知識があるせいか、家族の病気や怪我の際、緊急性を判断すことができますよね。だから夫や子供の具合が悪かったり、怪我をしたりしても、冷静に対応することが多くて、家族からは「お母さんはサバサバしてるよね」と言われます。
また家族が病気や怪我をした際に、逆に注意をしてしまうこともよくあります。
家族からしてみれば、「もっと心配してほしい」、「優しくしてほしい」というのが本音でしょうね。
でも、看護師である私からすると、「仕事で疲れているのに何?」、「それぐらい大丈夫!」という理由で、思いやる部分を省いて、病状への注意を伝えるだけの接し方をしてしまうことがあるんですよね。
看護師は思いやりが大切な仕事。ですが、さすがに仕事終わりの疲れた状況でも思いやりを発揮することはなかなか難しいんです。でも、それは家族だからこそ。決して気遣っていないわけではないんですけどね。
最近では家族も慣れて、それが普通になっているようで、逆に優しくした時に、「何か隠している?」、「もしかしたら私重症なの?」などの疑いの目で見られる…なんてことがありましたよ(笑)。
私が幼少の頃、買い物に行く途中で母と楽しく歩いていると、突然、救急車のサイレンが聞こえてきて、近くに停車したことがあったんです。
看護師の母は、私とつないでいた手をパッと放し、現場に急行!!
当時、子供だった私はひとりで遠くから眺めて、母の帰りを待っていました。
でも、そのあと衝撃的なことを言われたんです。戻ってきた母親が私にかけた言葉は、「ママは、救急車に乗るから、祖母の迎えをその場で待っててね」だったんです。
子供ながらに衝撃的で、楽しみにしていた買い物も中止になるし、一緒にいた母親はいなくなるしという、散々な思いをしました。
後から母に話を聞いてみたところ、当時、母は救急外来で仕事をしていて、職場の近くだったこともあって、とっさに行動してしまったのだそうです。
でも、私にすればかなり衝撃的な思いで。今でも救急車のサイレンが聞こえると、突如、置いてきぼりをくらった当時の記憶が蘇りますよ。私は「娘に絶対同じこことをしないぞ!」と心に決めていて、救急車やドクターヘリがきても平静を装っています。でも、内心はそわそわして仕方がありません(笑)。看護師の職業病ですかね。娘もそれを感じ取っているのかもしれません。
看護師は清潔不潔に敏感ですよね。「その手で食べるの?」、「床を拭いた雑巾を手で絞るの?」、「鞄をそこに置くの?」と家の中でも外でも必要以上に気にしてしまいます。
職場で免疫力の下がった患者さまへのケアや感染症と戦う患者さまのケアを実践しているために、自然と小言が多くなってしまうみたいですね。
家族を心配してのことなんですけど、「ママは細かい」「ママはいつも口うるさい」などと言われてしまうことがよくあります。
看護師をしていると、「いざというときに安心ね」と言われることがよくあります。
でも、いざというときはパニックになったり、必要以上に心配をしてしまったり、あまり役に立たないなと実感することが多く、不甲斐ないです。
それでも家族は私を頼ってくるので、できる限り守っていきたいな、と私も日々思いますよ。
看護師は人の体調を気遣うくせに、自分の体調には鈍感という人、多いのではないでしょうか。
看護師の母もそうでしたが、看護師となった私もあまり具合がよくないときや怪我をしたときは、それを我慢して働こうとしたり、隠したりすることがあるんですね。
結果的に家族には多大なる迷惑をかけてしまうこともあるので、家族からは「どうして自分のことはわからないの?」と不思議がられてしまいます。
心配してくれてるんですよね。家族のために、私ももう少し自分を大事にしないと、ですね。
お話いただいた看護師さん、ありがとうございました。母親の時間でも、多少は職業病が出てしまうものなんですね。
パパ・ママ看護師のみなさん、家でも仕事と同じように笑顔でいることは難しいですよね。でも、家族からの暖かい眼差しと理解があるからこそ、看護師としてがんばれている、という方はおおいのではないでしょうか。
家族だからこそ甘えられる存在。お互いに思いやりを持ちながら支えあっていけるといいですよね。
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