苦手な医師とどう接する?医師との“距離が近い”手術室看護師のコミュニケーションのコツ

手術室看護師は、医師との距離がとても近い職業です。医師と「阿吽の呼吸」で手術介助を行う手術室看護師も人間。ちょっぴり苦手な医師は少なからずいることでしょう。
今回は、苦手な医師とのコミュニケーションについて考えてみます。

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「苦手」のレッテルちょっと待って!

まず、医師とのやり取りで「なんか合わないかも?」と違和感を持ってからすぐに「苦手」と決めつけてしまうのはやめましょう。苦手のレッテルを貼ってしまい、自分からアレルギー反応が出てしまうと、もうそれ以上お近付きにはなれません。

特に外科医は個性的なことがあるので、レッテルを貼ってばかりでは仕事が捗りません。

 
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苦手だと感じた医師の分野を知ろう

医師が苦手と感じたとしても、実はその医師の専門分野が苦手だったということも多々あります。わからないから余計に話しづらくなる、こちらが理解していないから医師に相手にされないなどです。

まずは、相手の畑についてよく勉強しましょう。そして、自信を持つことです。基本的に医師の専門分野の話が成立しないと、プライベートや趣味の話ができるようにならない限り、コミュニケーションがうまく図れません。

分野が苦手なら、苦手なりに勉強して質問する、勉強したけどわからないから教えてというスタンスで挑みましょう。

相手のことを知ろう

やっぱり医師自体が苦手という場合は、相手のことを知る必要があります。人間誰しも1つくらいは、他人から見て「素敵だな」「かわいいな」と思う場面があるはずです。仕事中でもプライベートでも、とにかくそれを探します。

普段優しい医師でも、術中は豹変してしまうかもしれません。なのに、意外な場面でジェントルマンだったり、庇ってくれたりすることもあるかもしれません。しばらくは、避けないで観察してみてください。

相手の好きな部分を公言する

少しでも尊敬する部分が見つかったら、相手の前で公言するのも手です。医師に「私は〇〇先生のことを具体的にこんな風に思って尊敬しています」と言ってしまうのです。内心の苦手とは真逆のことですね。飲みの席でも構いません。直接でなくとも、間接的に聞こえるように言うのがハードルが低くてオススメです。

たとえば、後輩を指導しつつ「〇〇先生は、親切で素敵な先生だから私は尊敬しているんだよ」とか「手術介助のときに〇〇なアドバイスをいただいたことがあるから参考にしているよ」とか、良かったと思う部分を後輩にも伝えつつ、本人にも伝えてしまいます

そうすると、噂で「〇〇先生は怖い」と聞いていたかもしれない後輩もアレルギーを持ちにくくなります。そして、言われた側は少なからず嬉しいはずです。言った自分も、「そうなんだ、良いところがあるんだよな」と改めて思うでしょう。そうするとコミュニケーションの形が変わってくると思います。

相手に自分のスキルを認めてもらおう

手っ取り早いのが、相手に自分のスキルを認めてもらうことです。合う合わないや好き嫌いではなく、相手がやりやすいように合わせ切ってしまいましょう。

手術介助で理解するのは、一般的な手術や介助の内容だけでなく、相手のペース、好み、やり方を観察して、出過ぎずとにかく同化することです。「このナース腕がいいな、やりやすかったな」と感じてもらえれば、それ以上は何も言う必要がありません。

自信を持とう

苦手に感じた医師に対して、ビクビクしていたらダメです。いつも様子を伺いながら「ミスしないかな、怒られないかな、怖いな」という姿勢では前に進めません。もしも相手が自分に対して高圧的な態度だった場合、それがエスカレートしてしまうこともあります。

まず、医師と看護師とで立場は対等です。仕事内容や専門性が違います。ですから、相手の支配下にある必要はありません。看護師は看護師として学び、やるべきことをやるまで、それ以上でもそれ以下でもありません。

それでも、相手から理不尽なことを言われたり怒鳴られたりした場合は、こちらが優しく見守るしかありません。手術ではよくありますが、やはりシビアな場面や緊張感が漂う場面では、そのようになってしまう方が少なからずいます。そうすることで、精神を保っているのかもしれません。

しかしながら、雰囲気をできる限り崩さない方が、手術も円滑に進みます。こちらも「万全の準備で支えるぞ!」くらいの意気込みで挑むしかありません。崩れたら崩れたで、聞き流しつつチームプレイ、一人で抱え込まず次々とフォローを出して回していきます。

ダメなら徹底的に避ける

それでも「絶対に無理」というなら徹底的に避けます。このレベルになってしまうと、わざわざ組めばお互いのパフォーマンス力が下がってしまうからです。医師や看護師が多く出入りしている手術室では、少なからず共演NGはあります

絶対に無理だと思ったときは、上司に申告して医師にわからないように手術から外してもらう、反対に医師の方からこっそり相談を受けることもあります。

おわりに

私自身実は苦手かもと感じた医師は数え切れませんが、いつも接していくうちに苦手という感覚は薄れてしまいます。先輩や周囲の話を聞いて、先入観から苦手意識を持ってしまうことは避けたいところです。

Writer…suke

Illust…Mana.Ishiguro
Twitter:@mana__iu

 
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